はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

増やそう!水分摂取量2

いよいよ寒くなってきましたね!
週末、紅葉を見に 芦ノ湖へ行ってきた1号。
冬は空気が澄むので、写真が綺麗に写ります。
行き交うわんこたちも、冬の装いでした。

 

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芦ノ湖といえば 海賊船ですよね


さて、冬を前に 検査を受けましょう!とお伝えした 前回。
今回は、水分の摂取量を増やす工夫について お伝えしましょう。


一番手軽なのが、ご飯を変えることです。
今まで カリカリタイプのご飯を食べてきた子は、缶やパウチタイプに変えてみてください。
食事制限などのない子には、大ヒットしている チュールのご飯がお勧めです。
尿石や腎不全などで 食事制限のある子は、いつもの処方食で 缶タイプ・パウチタイプが出ている場合がありますから、病院でご相談を。


そうはいっても、新しいのを開封したばかりだし…
体に合わないご飯が多くて、変えるのが怖い…
そんな方もいらっしゃいます。
そんな場合は、ご飯をふやかすのがお勧め。
ダイエット中という子も、フード表面の油を流せて 摂取カロリーを下げられるので、ふやかしご飯はとてもお勧めです。
パウチや缶のご飯を食べている子も、少しだけお水を加えて混ぜることで、摂取できる水分量がさらに増やせますから、ぜひ 取り入れてみてください。


それから、水の容器を変えるのも なかなか有効です。
実は、いわゆる給水ボトルは、解剖学的に かなり無理のある飲み方。
上を向いて水を喉に流し込むのは、動物たちにとっては かなり大変なんですね。
一番 楽な飲み方は、舌で水を掬い上げ、巻き込む飲み方。
この飲み方ができるのは、平たいお皿に水が入っている時だけなんです。
お皿は 水が汚れるから…
こぼしちゃうし飛び散らせちゃうから…
といったご意見も多いのですが、汚れたら変えればいいし、こぼしたり飛び散ったら拭けばいいんです。
健康管理のために、ぜひ 飲みやすくなるようにしてあげてほしいな、と思います。


ご飯を変え、水分を足し、容器を変えると、かなり水分摂取量を増やすことができます。
ただ、ご飯を柔らかいものに変えると、歯石はつきやすくなってしまいますので、ぜひ 歯ブラシを頑張ってあげてくださいね。
歯ブラシがどうしても、、という方は、グリニーズなどの 歯磨きガムもお勧めです。


あなたのご来院、お待ちしています。