はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

取るぞ!歯石

#歯石 #プロテイン #冬支度 #歯石ケア
秋も深まりまくって 冬が近づいてきていますね。
ここ最近、朝はプロテイン派な1号。
夏場は、牛乳とバナナとイチゴ味のプロテインをブレンダーでガーッとして一気飲み、でしたが、最近はプロテインをココア味に変え、ガーッとしたのをチンして飲んでいます。
お昼もスープパスタや豚汁など、体が温まるものを自然に摂るようになってきました。
この冬も寒くなるようですから、ご自愛な食事でいきたいですね。


さて、動物たちも 冬支度が始まっていると思います。
イタグレさんやヨーキーちゃん、マルチーズちゃんなど、寒さに弱い子たちは、お散歩用に暖かいお洋服があってもいいかもしれません。
動物たちの使うベッドやブランケットなどを、冬ものに変える方もいらっしゃるかもしれませんね。


これと並行して、寒くなりきる前に ぜひ終わらせておきたいのが、歯石ケアです。
歯石ケアは、ふだんおうちで行う 歯ブラシや歯磨きジャーキーを使ったケアと、動物病院で麻酔をかけ 徹底的に行うケアがあります。
実は、真夏や真冬のように、気温が極端に高かったり 低かったりする時期は、あまり麻酔には向きません。
もちろん、できないわけではないですし、ケガや病気ならば ためらわずやりますが、
そうは言っても 時期が選べるならわざわざ真冬にやらなくても…というのが 実際のところです。
ですから、麻酔をかけてケアをするなら、今がベストタイミングなんですね。


当院では、午前中のうちにお預かりして、お昼の手術時間に歯石ケアを終わらせます。
そのあと、すぐおうちに帰ることもできますが、しばらくはボーッとしてしまいます。
ボーッとしているだけなので 特に心配無用…ではあるのですが、気になりません!と連れて帰る方のうち 半分以上が「ボーッとしすぎて心配で…」と再来院されますので、できればお迎えは夕方がお勧め。
その頃には シャキッとしていますのでね。


お歳の子や、歯周病がひどい場合、歯を抜くしかない場合もあります。
歯を残す方が、痛みの原因になったり、心臓病をはじめとした より深刻で命に関わる病気の原因だと判断できた場合に限るのですが、
率直に言って 割と多いです。
動物の場合、私たち人間と違って 歯ブラシをするのが難しいことと、人間よりも 歯垢が歯石になるスピードが速いことが大きな理由ですが、
奥歯をほとんど抜かなければならないことも 少なくありません。
とはいえ、動物たちの場合、奥歯がなくても 普通のペットフードなら歯茎で十分噛めますし、食べにくそうだったり 食欲が落ちるようなら 缶やパウチのご飯と混ぜたり、シニア用の柔らかいフードに変えるのもいいやり方です。


口の中を見せてくれる子なら、事前に 歯を抜くかどうか?抜くなら何本くらいか?がある程度わかることもあります。
でも、歯周病がひどい時など、かなり痛みがある場合もあり、元々それほど怒りっぽくない子でも、八つ当たりで見せてくれないこともよくあります。
また、とっくに歯は抜けているのに、歯石だけで歯茎にくっついていることもあり、予想よりも多く抜けてしまうことも よくあります。
麻酔をかけ、口の中がよく見えるようになってからでないと 正しく判断できませんから、言ってた数より多く抜かれた!とか、少なかった!手抜き!?と心配しなくても 大丈夫ですよ。


同じ時間に、予約制の往診や手術もお受けしている関係で、こういった 麻酔をして行う処置は、基本的に予約制になっています。
今日、たまたま枠が空いている可能性も なくはありませんが、できれば 事前に ご予約くださいね。


あなたのご来院、お待ちしています。