はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

9月になっても暑さは続きます。気温差にもご注意を

9月に入りましたが、まだまだ夏のような暑さが続きそうですね。

年々、夏が延びていくので、夏生まれの夏好きとしては嬉しい一方、最近の夏はなんというか、夏超えて殺 みたいなときもありますからね…

 

この先もまだまだ30℃前後まで気温が上がる日がある一方で、雨が降って少し気温が下がる日もありそうです。
「もう9月だから、そろそろ暑さ対策も終わりかな」と思いたくなる頃ですが、今年はまだまだ 夏のつもりで過ごしたほうがよさそうですよ。

 

特に気をつけたいのが、暑さそのものに加えて、日によって変わる 気温や湿度です。
前日は涼しかったのに、翌日はまた暑い。
雨が降って気温は低めなのに、湿度が高くて蒸し暑い。
こうした変化は、わんちゃんやねこさんの体にも負担になります。

 

まず、お散歩の時間はまだ夏仕様を続けてください。
朝晩が少し涼しく感じられるようになると、つい以前の時間帯に戻したくなりますが、日中に熱をためたアスファルトは夕方になっても熱いことがありますよ。
あのキムタクもやってるの!?と話題になりましたが、お散歩前には 必ず地面を触って熱さを確認したり、暑い日は 早朝や日が落ちてからにするなど、その日の気温に合わせて調整しましょうね。

 

また、「今日は涼しいから」と急にお散歩の距離を伸ばすのも 注意したいところです。
夏の間は暑さを避けるため、散歩や運動の量が少なくなっていた子も多いと思います。
人と同じように、わんちゃん・ねこさんも使わなかった筋肉や体力がすぐに元通りになるわけではありませんから。
涼しい日に張り切ってたくさん歩いたあと、翌日になって動きが鈍くなる、立ち上がりにくそうにする、散歩に行きたがらなくなる、といったこともありますよ。

特にシニア期のどうぶつたちや、関節、心臓、呼吸器などに持病のある子では、少しずつ運動量を戻していくことが大切です。

 

そして、雨の日も油断はできません。
気温が少し下がっていても、湿度が高いと体の熱を逃がしにくくなりますから。
わんちゃんがいつもよりハァハァしている、歩くスピードが落ちている、途中で座り込むといった様子があれば、無理をせず休ませてください。

 

室内でも、まだエアコンや除湿機を止める時期ではありません。
日中に留守番をする子がいる場合は、天気予報だけでなく、実際の室温と湿度を確認できるようにしておくと安心です。
今年も、留守中にエアコンが故障して…という方がいましたから。


ねこさんは自分で涼しい場所を探すことも多いですが、シニアになると移動量が減ったり、暑さへの反応が分かりにくくなったりすることがあります。
新鮮なお水を複数の場所に用意し、涼しい場所と少し暖かい場所を自分で選べる環境にしてあげましょう。

 

9月は、暦の上では秋でも、どうぶつたちの体にとってはまだ「夏と秋の間」です。
暑さ対策を急に終わらせず、その日の気温や湿度を見ながら少しずつ秋の生活へ切り替えていきましょう。


呼吸が荒い、ぐったりしている、なんて緊急事態のときはもちろん、
食事量が減った気がする、歩き方がいつもと違うなど、気になる変化があれば、お気軽にご相談ください。
みなさんのご来院、お待ちしています。

夏の終わりに増える皮膚と耳のトラブル

8月も後半になると、トンボを見かけたり、夜にクーラーが切れる時間帯が出てきたり…

「もうすぐ夏も終わりかな」なんて感じる日が 少しずつ増えてきます。
とはいえ、暑さや湿気はまだ続き、わんちゃん・ねこさんの皮膚や耳には負担がかかりやすい時期です。

 

この時期の診察でよくあるのが、
「最近、耳をよくかいています」
「足先をずっとなめています」
「なんだか体がにおう気がします」
といったご相談です。

 

夏の間は、高温多湿の環境が続きます。
皮膚や被毛の中は蒸れやすく、細菌や酵母菌が増えやすい状態になります。
特に注意したいのは、
耳の中、足の指の間、脇の下、お腹、しっぽの付け根、…などなど。
湿気がこもりやすい場所ですね。

 

最初は少しかゆそうにしているだけでも、そのままにしていると赤みが広がったり、皮膚がジュクジュクしたりすることがあります。
耳では、頭を振る回数が増えたり、耳を床にこすりつけたり、耳の中が赤くなったり、いつもより強いにおいがしたりすることがありますし、
足先では、しきりになめ続けることで皮膚が赤くなり、さらにかゆみが強くなることがあります。
ねこさんでは、同じ場所を何度も毛づくろいして毛が薄くなったり、触られるのを嫌がったりすることで気づくこともありますよ。

 

ご家庭でできる対策としては、まず皮膚をよく観察することです。
お散歩のあとに足先を拭く。
シャンプーをしたあとはしっかり乾かす。
耳の入り口を時々確認する。
こうした日頃のケアだけでも、小さな変化に気づきやすくなります。

 

一方で、赤みやにおいがある場合に、ご家庭で何度も耳掃除をしたり、薬を自己判断で使ったりすることはおすすめできません。
症状によって原因はさまざまで、細菌や酵母菌、アレルギー、寄生虫など、治療方法が異なることがありますから。

 

「毎年この時期になると耳が悪くなる」
「夏になると足をなめ始める」
そんな子は、季節による体質の変化が関係している可能性もあります。

夏の終わりは、「もう少しで涼しくなるから」と様子を見たくなる時期ですが、今ある炎症をそのまま秋まで持ち越してしまうと、治るまでに時間がかかることもあります。
小さな症状のうちに治療を始めることで、どうぶつたちの負担も少なく済みますよ。


気持ちよく秋を迎えるためにも、この時期は皮膚や耳の様子を少しだけ意識して見てあげてください。

気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね。
みなさんのご来院、お待ちしています。

お盆明け、食欲や元気は戻っていますか?

お盆休みが終わり、少しずついつもの生活に戻る時期になりました。
帰省や旅行、来客など、普段とは違う毎日を過ごしたどうぶつたちも 多かったのではないでしょうか。

 

楽しい時間を過ごした一方で、お盆明けは体調の変化が出やすい時期でもあります。
「少し食欲が落ちている気がする」
「寝ている時間が増えた」
「いつもより元気がない」
そんな変化はありませんか?

 

わたしたちも、連休のあとに疲れが出たり、生活リズムが戻るまで時間がかかったりすることがありますね。
どうぶつたちも同じように、環境の変化や暑さによる疲れが、お盆明けに表れることがあります。
帰省先へ一緒に出かけた子は、長時間の移動や慣れない環境で緊張していたかもしれません。
ペットホテルを利用した子も、多くの音やにおい、人やどうぶつたちに囲まれながら過ごしていたことで、知らず知らずのうちに疲れがたまっていることがありますよ。

 

また、お盆期間中は、ご家族が家にいる時間が長くなり、ごはんやお散歩の時間が普段と変わることもあります。
休みが終わると急に生活リズムが戻るため、その変化についていけず、食欲や元気に影響が出る子もいます。

 

この時期に大切なのは、「早く元の生活に戻そう」と無理をしないこと。
まずは、ごはんやお散歩の時間をいつものリズムに戻し、十分に休める時間を作ってあげましょう。
暑い日が続いている場合は、無理に長時間のお散歩をする必要はありません。
体調を見ながら、少しずつ普段の生活へ戻していくことが大切です。

 

一方で、「疲れているだけかな」と様子を見ていた症状が、実は病気のサインだったということもあります。
食欲が戻らない。
水もあまり飲まない。
嘔吐や下痢が続いている。
呼吸が荒い。
歩き方がおかしい。
ぐったりしている。
このような様子が見られる場合は、早めの受診をおすすめします。

 

特にシニア期のどうぶつたちや、心臓・腎臓などに持病のある子では、暑さや環境の変化が体調に影響しやすくなります。「なんとなくいつもと違う」
その小さな違和感は、病気のサインかもしれません。

 

お盆明けは、ご家族も忙しくなる時期ですが、ぜひ一度、どうぶつたちの様子をゆっくり見てあげてください。
元気に夏を乗り切るためにも、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


みなさんのご来院、お待ちしています。

花火・雷・来客。夏の音と環境変化にご注意を

夏本番!
白抜き、太字のゴシック体で、青空にそう書いてあるかのような日々も 増えてきました。
夏休みを満喫している方も、そうでない方も、そもそも休みがないわっ!な方も。
お疲れ様です。
1号も、宿題やらせるのにいっぱいいっぱい。
自分でやるのは簡単なのに、子どもにやらせるのの なんと難しいことか…

 

さて、そんな日々でも、夏休みという響きには 心踊るものですね。
特に8月は、花火大会や雷、帰省による来客などが楽しい時期です。
そして、いつもと違う音や環境の変化が増える時期、でもあります。
人にとっては夏らしいイベントでも、わんちゃん・ねこさんにとっては大きなストレスになることがありますよ。

 

特に花火や雷の大きな音は、どうぶつたちにとって予測しにくい刺激です。
突然の音に驚いて、震える、隠れる、吠える、落ち着きなく歩き回る、といった行動が見られることがあります。
わんちゃんでは、音に反応して吠え続けたり、玄関や窓の方へ走っていったりすることがありますし、
中にはパニックになって、普段ならしないような脱走行動をとる子もいます。
花火大会や雷の予報がある日は、窓や玄関の開閉にいつも以上に注意してあげてください。

 

ねこさんの場合は、音に驚いて家具の下や押し入れに隠れたり、ごはんを食べなくなったり、トイレを我慢してしまうことがあります。
無理に引っ張り出そうとせず、安心して隠れられる場所を用意しておくことが大切です。

 

来客も、どうぶつたちにとっては大きな環境変化です。
普段と違う人の声、におい、動きが増えることで、緊張しやすくなります。
特に小さなお子さんが来る場合は、急に触られる、追いかけられる、大きな声がするなど、どうぶつたちがびっくりしやすい場面もあります。


来客時には、無理にあいさつをさせる必要はありません。
落ち着ける別室やケージ、キャリーなど、その子が安心できる場所を用意しておくとよいでしょう。

 

また、音や環境変化によるストレスは、体調にも影響することがあります。
ごはんを食べない、下痢をする、吐く、トイレの回数が変わる、いつもより甘える、逆に隠れて出てこない。
こうした変化は、ストレスのサインかもしれません。

事前にできる対策としては、花火や雷が予想される日は、カーテンを閉める、テレビや音楽を少しつけて外の音を和らげる、安心できる寝床を用意するなどがあります。
逃げ込める場所があるだけでも、どうぶつたちは落ち着きやすくなりますのでね。

 

音に対する不安が強い子では、事前に相談していただくことで、サプリメントやお薬、行動面での対策を考えられる場合もあります。
毎年この時期につらそうにしている子は、早めに準備しておくと安心です。
夏のイベントを楽しむためにも、どうぶつたちが無理なく過ごせる環境を整えてあげましょう。
「花火の日になると震えてしまう」
「雷が鳴ると落ち着かない」
「来客後に体調を崩しやすい」
そんな様子があれば、お気軽にご相談ください。
みなさんのご来院、お待ちしています。

お盆のお出かけ前に。預ける?連れていく?確認しておきたいこと

8月に入り、お盆休みの予定を考え始める時期になりました。
帰省や旅行、日帰りのお出かけなど、いつもとは違う過ごし方を予定しているみなさんも 多いのではないでしょうか。

 

この時期によくご相談いただくのが、わんちゃん・ねこさんを「預けるか」「連れていくか」ということです。
どちらが正解というわけではなく、その子の性格や体調、移動時間、滞在先の環境によって、向いている選択は変わりますのでね。

 

預ける場合にまず確認しておきたいのは、ワクチンや予防の状況です。
ペットホテルやトリミング施設では、混合ワクチンや狂犬病ワクチン、ノミ・ダニ予防などの確認が必要になることがあります。
直前になって慌てないよう、証明書の有無や接種時期を早めに確認しておくと安心ですね。

 

また、普段と違う場所で過ごすことは、どうぶつたちにとって大きな刺激になります。
いつものごはん、普段使っている毛布、お気に入りのおもちゃなどを持参できる場合は、少しでも 安心材料になります。
特にねこさんは、環境の変化に敏感な子が多く、預けたあとに食欲が落ちたり、トイレを我慢したりすることがあります。
事前に性格や普段の様子をしっかり伝えておくことが大切です。

 

一方で、連れていく場合には、移動中の暑さ対策が重要になります。
車での移動では、短時間でも車内温度が上がりやすくなります。
「少しだけだから」と車内に残すことは避けてください。
移動中はこまめに休憩を取り、水分補給ができるようにしておきましょう。

 

滞在先では、落ち着ける場所をひとつ用意してあげると安心です。
知らない場所では、音やにおい、人の出入りだけでも緊張することがあります。
無理に遊ばせたり、長時間連れ回したりせず、休める時間を作ってあげてくださいね。

 

シニア期のどうぶつたちや、持病のある子では、移動や環境変化が体調に影響することがあります。
お薬を飲んでいる場合は、日数分より少し多めに準備しておくと安心です。
また、旅先や帰省先の近くにある動物病院を事前に調べておくと、万が一のときに慌てずに済みます。

 

お盆の時期は、みなさんの生活リズムも変わりやすくなります。
ごはんの時間、トイレの場所、寝る場所が変わるだけでも、どうぶつたちには負担になることがあります。
できるだけ、いつもどおりに過ごせるように。
これが、預ける場合にも連れていく場合にも、とても大切です。

楽しいお休みを安心して過ごすために、出発前に一度、準備を見直してみてくださいね。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


みなさんのご来院、お待ちしています。

水、ちゃんと飲めていますか?夏の脱水にご注意を

7月も終わりに近づき、暑さが続く日が増えてきました。
あの涼しかったW杯期間が 遠い夢のよう…
1号は日韓W杯で時間が止まっているので、今回カーンとかジダン、ベッカムがいないことに衝撃を受けました。
Jリーグ開幕も ドーハの悲劇も わりと最近の認識なんですけど…

 

さて、1号のように 時間が止まってる人も、そうでない人も、
この時期、気をつけたいことのひとつが、どうぶつたちの脱水です。
「お水はいつも置いているから大丈夫」
そう思っていても、実際には十分に飲めていないことがありますよ。

夏は気温だけでなく湿度も高くなり、体に熱がこもりやすい季節です。
わんちゃんやねこさんは、人のように全身で汗をかいて体温を下げることができません。
そのため、暑さが続くと、知らないうちに体の水分が不足しやすくなります。 


特に注意したいのは、シニア期のどうぶつたち、持病のある子、食欲が落ちている子です。
水を飲みに行く回数が減ったり、飲んでいるように見えて実際の量が少なかったりすることがあります。

わんちゃんでは、呼吸が荒い、よだれが多い、元気がない、尿の色が濃いといった様子が見られることがあります。
お散歩後や外出後にぐったりしている場合は、暑さによる負担も考える必要があります。
ねこさんの場合は、もともと水をたくさん飲まない子も多く、脱水に気づきにくいことがあります。
トイレの回数が減った、尿の量が少ない、便が硬い、食欲が落ちている。
こうした変化が、体の水分不足と関係していることもあります。

 

ご家庭でできる工夫としては、まずお水の置き場所を増やすことです。
リビングだけでなく、寝室や廊下など、どうぶつたちがよく過ごす場所に複数置いてあげると、飲むきっかけが増えます。

器の形や高さを変えるだけで、飲みやすくなる子もいます。
ねこさんでは、流れる水を好む子もいるため、給水器が合う場合もあります。


また、ごはんから水分を取る方法もあります。
ウェットタイプのごはんを取り入れたり、いつものごはんに少し水分を加えたりすることで、自然に水分摂取量を増やせることがあります。
ただし、急にごはんを変えるとお腹の調子を崩すこともあります。
その子に合った方法を少しずつ試していくことが大切ですよ。

 

夏の脱水は、熱中症や腎臓への負担にもつながることがあります。
「少し元気がないだけ」「暑いから寝ているだけ」と思っていても、体の中では水分不足が進んでいることもあります。
水を飲まない、食欲がない、ぐったりしている、尿が少ない、吐く、下痢をしている。
こうした様子がある場合は、早めにご相談ください。 

 

涼しい日が続いて、いきなり暑くなると、身体の調子も崩れがちです。
飲水量やトイレの様子も、少し意識して見てあげてくださいね。
みなさんのご来院、お待ちしています。

暑くないと思っても要注意。肉球のやけどが増える季節です

今年の梅雨は、真夏のような猛暑の日ばかりではなく、比較的過ごしやすい日が続くこともありましたね。
「今年はまだそこまで暑くないかな」
「久しぶりの過ごしやすい夏になる?」
そんなふうに感じている方も いらっしゃるかもしれません。

 

ですが、この時期でも注意したいのが、アスファルトによる 肉球のやけど。
気温が30℃に届かない日でも、晴れて日差しが強い日は、道路の表面温度が想像以上に高くなることがありますよ。


私たちは靴を履いて歩いているため、気づきにくいのですが、わんちゃんたちは 直接肉球で地面を歩いています。
地面からの熱を受け続けることで、肉球に炎症ややけどが起こることがあるのですね。

 

特に注意したいのは、午後のお散歩。
気温は少し下がっていても、日中に熱をためたアスファルトは、夕方になっても まだ熱いことがあります。
お散歩へ出かける前には、手のひらで道路を数秒触ってみてください。
「熱い」と感じるようであれば、わんちゃんにとっても負担が大きい状態ですのでね。
お散歩は、できるだけ早朝や日が落ちて十分時間が経ってからがおすすめですよ。

 

また、土や芝生の上を歩く時間を増やすだけでも、肉球への負担を減らすことができます。
帰宅後には、肉球の様子も見てあげましょう。
赤くなっていないか。
ひび割れがないか。
足先をしきりになめていないか。
歩き方がいつもと違わないか。
こうした変化があれば、肉球に痛みを感じている可能性があります。

 

肉球は毎日使う大切な場所です。
私たちでいえば 靴ですから、もしも傷ついてしまうと、お散歩だけでなく、家の中を歩くこともつらくなってしまいます。
「今日はそこまで暑くないから大丈夫」と思う日こそ、道路の熱には少し注意してみてくださいね。

 

小さな心がけが、どうぶつたちの足を守ることにつながります。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
みなさんのご来院、お待ちしています。