はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

ペットと一緒に運動しよう


エイプリルフール記事、みなさま お楽しみいただけたでしょうか。
実はですね、あの記事が なかなか 好評でして。
まさか まさかなのですが、続編のような記事を書くことになりました。
今日、お届けするテーマは、どうぶつと運動する…です。


### 春の運動のメリット

春の温かい気候は、わたしたち人間だけでなく、わんちゃんやねこさんにとっても 運動をするのにとっても理想的だったりします。
寒い間はどうしても、筋肉や腱がギュッと縮まりやすく、ケガのリスクが高いのですが、温まるとその危険性も少なくなりますからね。
それに、寒い季節を乗り切るため 体はエネルギーを脂肪という形で溜め込みがちですし、寒ければどうしたって 動くのがおっくうになりやすいですから、運動不足になりがちな冬は、体重が増え、動きにくくもなりやすいもの。
温かい春は、これを一掃するチャンスでもあるのです。
運動することで、関節や筋肉の健康を保ち、慢性病の予防にも繋がりますし、精神的なストレス解消と行動問題の改善も期待できますからね。

とはいえ、やみくもにとりあえず駆け出す…とか、いきなりフルパワーで運動だ!というのも、やっぱりリスクがあります。
ここは、計画的にいきましょう。

### 運動計画の立て方

1. **わんちゃんの場合:**
- **散歩の頻度と時間を増やす:** 春は散歩に最適な季節です。わんちゃんとの散歩時間を少しずつ延長し、週に数回は長めの散歩を心がけるだけでも、良い運動になりますよ。
- **プレイタイムを設ける:** フリスビーやボール遊びは、わんちゃんにとって楽しく、エネルギーを消費する良い方法です。腰や膝の靱帯を痛めたことのある子は十分気をつけて、ボールはくわえられる限界の大きさを選ぶようにしてくださいね。

2. **猫の場合:**
- **アクティブなおもちゃを使う:** ねこさんも運動が必要です。家の中から連れ出す必要はないですが、レーザーポインターや羽根つきのおもちゃで、ねこさんと動きまわって遊ぶのは最高に楽しいですよ!
- **キャットタワーの設置:** 登ることが大好きなねこさんにとって、キャットタワーは運動だけでなく、住環境の快適さにもつながります。専用のものを置くのがベストではありますが、難しい場合は いくつかの家具を組み合わせてキャットタワー的に使うのもありですよ。

### 運動の際の注意点

- **適切なウォーミングアップ:** 運動前には、どうぶつたちの体を温めるため、短いウォークやストレッチを行いましょう。特にフリスビーのように、急に止まったり向きを変えるような動きは、十分なウォーミングアップが とても大切です。
- **水分補給:** 運動中は特に、わんちゃんやねこさんが常に新鮮な水を飲めるようにしてください。
- **体調の確認:** 運動の前後には、どうぶつたちの体調を観察し、無理をさせないように注意してください。追いかけっこなど、興奮してしまいやすい運動のときは、特に気をつけてくださいね。

### まとめ

わんちゃんやねこさんとの運動は、どうぶつたちにとってはもちろん、わたしたち 人間にとっても、とても健康的で体に良いことです。
春の爽やかな季節、を後押しに、まずは もう1つ先の角までお散歩の距離を伸ばすとか、ごく簡単な一歩から 始めてみませんか。

みなさんのご来院、お待ちしています。