はい、栗本動物病院です。

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歯石とりのベストタイミングは、一生に2回

# 歯石 #歯 #口腔ケア


芸能人は歯が命。
なんて、よく言ったものですね。
東幹久さんと高岡早紀さんのCM、今でも覚えています。
元々は、「芸能人は歯が綺麗」というコピーだったけれど、そうじゃない人もいるでしょ!と当局に突っ込まれて「芸能人は歯が命」に変えたのだとか。
変えて大正解という感じがしますね。


そんな、歯のケア。
どうぶつたちには、一生に2回の 歯石ケアをお奨めしているというお話です。


当院のお奨めする 初めての歯石ケアのタイミングは、避妊・去勢のとき。
麻酔をかけますから、このチャンスにマイクロチップの装着などついでにいろんなことをする方も多いと思います。
子犬・子猫のうちに済ませる子が多いので、まだまだその時点で 歯石がびっしりという子は少ないものの、一度リセットをかけることは大事です。


続いて、2回目のお奨めタイミングは、10歳前後。
どうぶつたちの歯石ケアは、全身麻酔をかけて行いますので、年齢的な上限がこの辺りなのです。
事前に血液検査も受けて、体調を万全に整えてから 行いましょう。


歯石ケアは、どうしても 口の中のバイキンが周囲に広がってしまうため、手術の時や 皮膚の状態が悪い時、体調の悪い時にはできません。
ですから、事前に 血液検査をはじめとした 麻酔前チェックをしっかり受け、体調に問題がないことを確認してから 歯石ケアを行いましょう。


この時点では、かなりの歯石が溜まっていることが多く、中には 歯周病がひどく、歯を抜かなければならない子もいます。
どうぶつの場合、人間の親知らずのように、歯茎を切って抜かなければならないことは ほとんどないのですが、
歯がもうグラグラになってしまっているともう抜くしかなく、
抜いたところにはそこそこ大きな穴が空いてしまうので、お薬で埋めたり、穴のサイズによっては 縫わなければならないこともあります。


このように、どうぶつの歯には大体2回 リセットをかけるタイミングがありますが、
やっぱり 大切なのは、日常のケアです。
歯磨きにはコツがあり、診察室で 余すことなくお伝えしますので、ぜひ一度 受診をしてください。


あなたのご来院、お待ちしております。