はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

どうぶつのワクチン接種に、副反応はあるか

打ちました。
ようやく打ちましたよ。
コロナワクチン2回目。


日頃の行いの良い 1号、全身が多少痛いのと、翌日ちょっと熱が上がったくらいで済みました。
子供を産んでからというもの、自分で感じる痛みは陣痛レベルでなければもはや痛みとは見做さないことに決めていますし、
自分の体温がたとえ8度台でも、動けるうちはもはや発熱とは思わなくなったので、これはもうほぼ副反応なしと言ってもいいくらいです。


さて、そんな ワクチンへの副反応。
1号も経験した 体の痛みや発熱以外にも、
- 食欲増進
- 帯状疱疹
- 蕁麻疹
- モデルナアーム・ファイザーアーム
- 心筋炎
など、さまざまな症状が出ると言われています。
実際、1号の身近でも、こうした症状が出た!という人が多数。
蕁麻疹、心筋炎が出た人はおりませんが、痛みは多かれ少なかれ、ほとんどの方が経験するもののようですね。


ところで、わんちゃんや猫さんの混合ワクチンには、コロナワクチンが含まれていること ご存じでしょうか。
今 日本でたくさん打たれている、mRNAワクチンではありませんが、コロナに効くワクチンであるという点は同じです。
ですが、私たちとちがって、副反応で寝込んだ という話は、それほど聞きません。
ということは、わんちゃんやネコさんには ワクチンの副反応は出ないのでしょうか。

そんなことはありません。
人間のワクチンの多くとはちがい、どうぶつたちに打つワクチンは 筋肉注射ではないので、打った場所への痛みや腫れは 出にくいといわれています。
でも、それは ワクチン自体というより、打つ場所の問題。
副反応自体は ふつうに出るんですよ。

ちょっとした痛みや違和感、発熱くらいでは、どうぶつは症状を見せませんから、副反応が出ていても 気づかないまま終わってしまうこともあります。
でも、顔がはれ上がってしまったり、ジンマシンが出たり、吐いたり下したりすることもあります。
こうしたときには、人間と同じで、私たち獣医師はメーカーとお役所に報告をします。
人間ならば 厚生労働省ですが、どうぶつの場合、ワクチンを承認している 農林水産省に報告をしていますよ。

どうぶつの場合、副反応を予防するには 運動制限が必要です。
といっても、ふつうにお散歩をするとか、家で歩き回るのには なんの問題もありません。
ただ、注射を打った日に ドッグランで走り回らせるとか、アジリティを練習するといった、激しい運動は やめておきましょうね。

前にワクチンを打ったことがあって、そのときには副反応が出ていなかったとしても、今回突然副反応が出る可能性も 十二分にあります。
ですから、もしも副反応が出てしまっても、すぐに病院へ駈け込めるよう、できるだけ早い時間に打ちましょう。
午前中か、遅くとも 午後3時くらいまでには 打っておくことをお勧めします。
ただ、命に関わるような 重症の副反応は、コロナワクチン同様 30分以内くらいに出てくるもの。
ダックスちゃんや柴ちゃんのような、アレルギーの出やすい体質の子や、ちょっと心配…という子は、この間だけでも 病院の近くにいることをお勧めしますよ。


ご心配な方は、当院では 待合室や駐車場で待機いただくこともできます。
お気軽に お申し付けくださいね。

あなたのご来院、お待ちしています。