はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

ワクチン副反応の話 2

32GBという容量にいよいよ限界を感じ、スマホの買い替えを決意した 1号。
某国在住当時から 10年来のAPPLEユーザで、PC・タブレットスマホ・ウォッチと APPLE製デバイスを使っています。
複数端末から音を出すことも増えてきて、いよいよ イヤホンもAPPLEにしようと思っているので、例年以上にWWDCが楽しみです。

 

さて、イヤホンといえば、ノイズキャンセリングが話題ですよね。
遮音性 といって、物理的に そもそも周りの音を入れない!という方法もありますが、よく話題になるのは ノイズをかき消すような音や周波数を出す 最新のやり方の方です。
これの良い点は、音や周波数を止めてしまえば、同じイヤホンをつけっぱなしにしていても、外の音を取り込むこともできるという点。
電車の中ではノイズキャンセリング機能を使い、道を歩くときにはオフにして外の音も取り込むようにすることで、音楽を聴きながらも安全性も保てるのですね。
あまり何度もつけたり外したりすると、落としたりする可能性もありますから、つけっぱなしでOKなのは安心です。

 

実はこれ、ワクチンの副反応予防にも使える 考え方なんです。

 

わんちゃんや猫さんも、ワクチンを打った後、副反応が出てしまうことがあります。
顔が腫れてしまったり、元気がなくなったりといった症状ですね。

これが嫌だから、そもそもワクチンを打たない!というのが 遮音性の高いイヤホンと同じ、物理的にそもそも周りの音を入れない!という考え方。
これは、出るかどうかもわからないワクチンの副作用を、病気に感染してしまうリスクを取ってでも避ける!という考え方で、病気を避けるために 他の子と接触させられなかったり、一緒に外出させられなかったりと 制限が多くなります。
猫だからお出かけもしないし一人っ子だから・・という方もいますが、弱った子猫ちゃんを保護してしまったり、あるいは お呼ばれした先に猫さんがいたりするかもしれません。
お家の猫さんがワクチンしていないと、触るのも躊躇ってしまいますよね。

 

一方、万全の準備を整えた上で打とう!というのが ノイズキャンセリングのイヤホンと同じ、ノイズ対策をしてオンオフできるようにしよう!という考え方。
つまり、副作用が出た時、すぐに対応できるように 準備をして打つ ということですね。

 

万全の準備って????
当院では、こんなお願いをしています。
・ワクチンを打つタイミングで、ご飯を変えないでください。
・出かける予定のない日の 午前中か、できるだけ午後早い時間にお越しください。
・打った後、少なくとも30分は、できるだけ病院の近くにいるか、何かあったらすぐに戻って来れるところでお過ごしください。
・打った後には ドッグランなど、激しい運動をするところへは行かないでください。
・打ってすぐに 家族以外のわんちゃん・猫さんと一緒にはしないでください。
避けられる副反応なら 避けた方がいいですし、何より急に副反応が出ると、やっぱりびっくりしますからね。

 

当院では、万全の体制で ワクチン接種をしています。
より 副反応が出やすいのは 混合ワクチンですが、狂犬病ワクチンも 出る子はいます。
ご心配な方は 一度ご相談くださいね。

あなたのご来院、お待ちしています。