はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

台風への備え

天気が不安定ですねえ!
台風も近づいていますし、とんでもない勢力という予想もされています。
中心気圧910hPaですもんね。
普通の台風で 960以上、強いと言われる台風でも 930ですから。
えらいことです。
1号、知り合いに九州出身者や、沖縄・九州在住経験のある人が多いのですが、そんな台風慣れしているはずの彼らをして やばい…と言わしめる、910hPaの威力…
幸か不幸か、前日の9/30に 子供を連れて健診のために病院行脚が確定している 1号。
負けずに頑張りたいと思います。


さて。
このような、えらい低気圧ともなりますと、やはり通過前後に調子を崩す子も多いもの。
具体的には、
てんかんの発作が出やすい
・足腰、関節に痛みが出やすい
というのが多いのですが、ここから波及してなんとなく吐いたり下したりする子も多いです。
低気圧はいわゆる神経に影響が出ることが多いのですね。


以前に診断の付いている子、効くお薬のわかっている子は、こんな時は ちょっと早めにお薬だけ取りに来ていただいたほうがいいかもしれません。
症状が出始めたらすぐ飲むのと、出始めてから受診して飲むのとでは、やっぱり違いますから。
当院で以前診断の済んでいる子は、体重が大きく変わったり、症状が変わったりしていなければ、本人(ワン・ニャン)が受診しなくてもお薬をお渡しできるかもしれません。
ご相談くださいね。


このような準備に加え、必ず必ずやっていただきたいのが、避難準備です。
今回のような とんでもない台風の場合、避難が必要になる可能性も大いにありますよね。
でも、もし なんの準備もしていなかったら…?
躊躇っているうちに、避難できる時期を逃して もう救助を待つしか無くなってしまうかもしれません。
そうならないように、避難グッズ、準備しておきましょう。
準備万端にしていたらなんだか使う機会がすぐ来てしまいそうで、縁起が悪い…と心配される方、大丈夫です。
備えあれば憂いなしと言いますから。
普段見えない場所に仕舞い込んでおけば、意識にも上りません。
後顧の憂いを断つために、今日早速準備をしてしまいましょう。


身一つで避難をするのと違い、ペットを飼っている場合、一緒に避難するわんこ、ニャンコが避難中に快適に過ごせるかどうか?という観点からも、準備グッズの選定が大切です。
例えば、安心できるケージや、お気に入りのおもちゃ、気持ちの良いブランケットなど。
尿石や腎不全などで 処方食を食べている子はもちろん、いつも食べ慣れたご飯やオヤツも大切ですし、常備薬も絶対に欠かせませんよね。
同行避難と一言で言っても、家のように家族と同じ空間にいられる避難所ばかりではありません。
ペットは専用エリアにケージごと置かせてもらい、時間になったら飼い主さん自身でお世話に行くような避難所も多いようですから、ペットの避難グッズだけでバッグにひとまとめ、にした方が 持ち運びが楽かもしれません。


そして、1号のお友達で、岩手で被災経験のある方が教えてくれました。
本当に避難とか、大きな災害の時には、大混乱の中ではぐれてしまうことがあるから、家族の印刷した写真があるととても良いのだそうです。
ペットやお子さんなら 抱っこしていたり、大人の顔もわかる写真が良いそう。
さっと印刷するもよし、避難バッグの中に、ぜひ入れておいてください。


心配のあまり、日常を崩してしまうのは 違うと思いますが、それでも 備えていれば 日常を続けられるから。
まずは、常備薬チェックと、写真の準備からでも、始めてみませんか。
あなたのご来院、お待ちしています。