はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

雷対策、まず「アレ」の確認から

 

ウクライナに続き、パレスチナまでも…
悲しいニュースが世界を覆っています。
1号が某国で働いていたお店には、パレスチナ難民、ロシア出身者、いろいろな同僚がおりました。
語学学校の繋がりで、イラン出身の人とバーベキューしたこともあれば、ウクライナ出身者と真剣に議論したこともあるのです。
ムスリムの子と一緒に、水分も食べ物も取らずに 朝からボウリングをしてはしゃいだり。
クリスチャンの子と、真剣に卵に絵を描いたり、広いお庭じゅう卵を探し回ったり。
あの日一緒に食べたデーツの味も、うさぎの砂糖菓子の載ったカップケーキのとんでもない色も、今もまだ 鮮やかに思い出せるほどです。
ですから、例えば 1号の両親のような、ニュースでしか こうした国々の人々を知らないという人よりは、今起きている問題がもう少し、存在感を持って身近に迫って感じられる気がしています。
ニュースの映像に、友人たちの顔が重なるのですね。
みんなが自分のペットを抱いて、暖かい部屋で、ゆったりと穏やかに過ごせる日が早く来るように。
そんな願いを、募金箱に託す日々です。


日本では、現地のような砲弾の音は聞こえてきませんが、この時期 雷の音が聞こえることも多くなります。
10月は気候が不安定ですから、急な雷雨が降りやすいのですね。
雷のような、急な大きい音には、どうぶつたちは非常に大きな不安を覚えます。
今日は、こうした音対策のお話をしましょう。

**安心できる場所づくり**

何はなくとも。
どうぶつたちにとって、一番重要なのが、安心できる場所です。
雷だけでなく、彼らが恐怖を感じた時にすぐに逃げ込めるような場所、安心して過ごせる場所を作ってあげましょう。
クレートやケージなど、必要になったら そのまま抱えて逃げ出せる場所だと最高ですね。
ベッドやお気に入りの毛布、ぬいぐるみなど、安心できるグッズも一緒に入れてあげられると より安心です。
このような場所で静かに過ごせる子なら、万一 避難所などで過ごさなければならなくなっても、同行避難を受け入れてもらえる可能性も上がりますので、練習と思って普段から過ごさせてあげるようにしてください。

そうそう、人恋しいとか、不安な時には人によってくるタイプの子もいますね。
こうした子には、背中を撫でてあげるとか、優しく穏やかに声をかけてあげるなどして、安心させてあげることも とても重要です。
安心できる場所の中で、撫でたり声をかけたりすることで、より 安心しやすくなる効果もありますので、なんでもない時にこそ ぜひやってみてくださいね。


**光・音対策**

そもそも、光が見えるとか、音が聞こえるのが怖いわけで、物理的にそこへの対策をしましょう!という話です。
具体的には、カーテンや雨戸を閉めたり、BGMをかけたり。
情報収集のためのテレビやラジオもいいのですが、時には 緊迫感が強すぎて、却って怖くなってしまうこともあるもの。
BGMはホワイトノイズがいいという話もありますが、一緒にいるみなさんが楽しい気分になれる曲なら それで何の問題もありません。
スマホなど、テレビやラジオ以外からでも 情報収集の手段のある方は、一度これらを消して、穏やかな曲やハッピーな音楽に変えてみてください。


**事前準備**

万が一の迷子対策に、首輪の裏など見づらいところに 連絡先を記入しておきましょう。
それから、マイクロチップも入れておくといいですね。
ただ、マイクロチップは、入れただけではあまり意味がなく、登録までして初めて お家に帰れる手段になります。
ですから、入れたけど登録は…?っという みなさん。
登録をお忘れなく!
登録はしたけど、その後住所や電話番号が変わったという方も、変更をしておいてくださいね!

どうだっけ…?という方は、まずは確認から 始めましょう。


10月の雷雨。
大きな音や光は、どうぶつたちにとって、大きなストレスかもしれませんが、みなさんで工夫していただくことで 安心して過ごさせてあげることができますよ。
まずは、マイクロチップの登録情報、確認してみてくださいね。


あなたのご来院、お待ちしています。