はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

雨に備えれば

# 雨に唄えば #夏至 #梅雨 #ケージ #クレートトレーニング #備え

♪シーンギングインザレーン…
まだまだ日が短いなんて思っていたのに、もうすぐ夏至
あまりの早さに 思わず遠い目になってしまいます。
そして、例年よりも少し早く、全国が続々と梅雨入りですね。
昨夏からコンスタントに運転するようになった1号、なぜか運転中に雨が降りだすことが多いのですが、あまりの降りっぷりに 恐怖を感じることも増えてきました。
雷にはほとんど遭っていないですし、最近話題の雹にもまだ遭遇せずに済んでいるものの、一過性の雨だと理解できる1号でも結構怖いので、動物たちはどれだけ怖いかと思ってしまいます。
天気の急変が怖い子も、耐えられる子も。
乗り切っていきましょう。


さて、ここ数年の豪雨被害を受けてか、天気予報の後や 荒天が予想される日には、備えが呼びかけられることも増えてきました。
人間ならば、大半の方は雨が降り出してからでも、靴や服装、持ち物などを準備し、最寄りの避難所へ行く…ので間に合うかと思いますが、動物たちはそうもいきません。
動物たちを受け入れてくれる避難所でも、お散歩などのごく限られた時間帯を除いては、ケージで過ごすのが基本になりますから、そもそも ケージで過ごすことが難しい子の場合、避難所が開設されたとしても 入れないことが多いのです。
当日の準備では 間に合わないのですね。


そんなわけで、動物と暮らしている皆さん。
まずは、ペットシーツとトイレ砂、そして いつものご飯の 未開封ストックがおうちにあるか、確認してください。
特に、持病や体質で 処方食を食べている子や、トイレにこだわりのある猫さんは、複数ストックしていてもいいくらいですよ。
それから、大好物のオヤツや 缶・パウチなど、いつもと少し違う食べ物もストックしておきましょう。
これは、小さいお子さんなどでも有効な方法だそうで、フードなどの必要な物資は 比較的すぐに届けてもらえるのだそうです。
でも、オヤツなど、必要度合いが低いもの、嗜好品というか 楽しみの要素の強いものは、なかなか手元には届かないのだとか。
ですから、避難袋の隙間とか、車のトランクなどに 一応積んでおくと、避難先でストレスが溜まってどうにも…となってしまった時、意外と有効なんですって。
実際はそれどころじゃないかもしれませんが、非常時にこそ 心の潤いは大切ですものね。


このように、モノを準備するのと並行して、動物たち自身も ケージに慣れておきましょう。
いわゆる クレートトレーニング というやつですね。
避難とか、災害への備えなんて考えると 嫌になってしまいますから、日常の延長として行うのがおすすめ。
具体的には、普段ケージで過ごす時間を5%くらい長くすることから始めると、ストレスを感じにくいと言われていますよ。
今までリビングなどで食べていた 食事やおやつを、ケージの中であげるとか。
サークルを使っている方は、中にケージを置くだけでもいいんです。
「災害への備え」とか、「避難準備」と構えてしまうと、滅入ったり なんとなく憂鬱になってしまい、動物たちに 伝わってしまうこともあります。
気軽に、初めてみましょう。
動物たちにとっては、安心できる場所が一つ増えるだけのことですから、むしろいいこと ですのでね。


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