はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

ペットも救急の日

# ペットも救急の日 #記念日 #今日は何の日 #応急処置
台風一過…
気圧の変化に反応してか、はたまた季節の変わり目か、1号はこの台風の前後、連日頭痛薬のお世話になっておりました。
かなり強い台風でしたから、1号の他にも そんな方も多かったようですね。


さて。
台風をはじめ、さまざまな災害に備える目的で、9月1日が防災の日に制定されていることは、ご存じの方も多いと思います。
実は、他にもたくさんの「〜の日」があり、どに関係したものも多いんです。
動物看護の日は、6月28日で、動物虐待防止の日は 9月23日です。
ペットの健康診断の日は、10月13日。
ペットたちに「感謝」する日が、11月22日になっていますし、
11月11日は いい獣医の日 だったりします。
そして、こうした「〜の日」に、最近新しく加わったのが、9月9日の「ペットも救急の日」です。


9月9日は、もともと 救急医療の大切さを理解してもらうために 1982年に救急の日と制定され、以来 救急処置の講習会などが行われてきました。
これに重ねるかたちで ペット「も」救急の日、となったわけです。
いまでこそ コロナの影響でかなり減ってしまっていますが、もともと 救命講習はさかんに行われていました。
消防署、警察署、空港などで受けられることもあったようです。
だれかが救急医療を必要とする状況になったとき、周りにいた人の行動しだいで その人が亡くなってしまうのか?ひどい後遺症が残るのか?はたまた、何事もなく社会復帰できるのか?が、
変わってくることが知られるようになり、救命講習を受けたい!という人もかなり多かったのですね。


でも、どうぶつたちは…?
救命講習どころか、そもそも 何か処置が必要なのかどうかはもちろん、どうやって?となることがほとんどなのではないでしょうか。
犬に人工呼吸。
猫に心臓マッサージ。
できる…どころか、やり方の想像すらつかない方が ほとんどではないでしょうか。
それは、みなさんのような 一般の飼い主さんだけではなく、人間の救急医療をする医療者…つまり、消防士や救命士も同じです。
ですから、たとえば 交通事故で家族みんな怪我をしたときも、人間には救急車が来てくれて応急処置をしてもらえますが、いっしょに乗っていたペットは 何もしてもらえません。
あるいは、火事で 炎の中から飼い主さんと一緒に助け出されたペットも、おそらく煙を吸ったりやけどをしていて 応急処置が必要でも、何もしてもらえません。
正確には、何もできない、というほうが適切でしょうか。


でも、もし、これが。
たとえば、居合わせた人に、今 わたしたちが持っているような、ごく一般的な応急処置の知識があれば。
人間は救急隊に任せて、ペットはこちらが!
なんてことも、できるかもしれませんよね。
それに、こうした 事故や火災だけでなく、台風や自然災害など、ある程度の規模でみんなが当事者になってしまう状況では、
自分はとりあえず無事だったけど、ペットには応急処置が必要。でも、動物病院に連れて行ける状況じゃない!
なんてことが いつ起きてもおかしくありません。


そんなわけで、今日、9月9日。
わたしたち人間だけでなく、どうぶつたちの応急処置についても、ぜひ 調べたり学んだりしてみてください。
ご質問も、お気軽にどうぞ!
あなたのご来院、お待ちしています。