はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

ワクチンを打ってたのに、病気になった!

# ワクチン #インフルエンザ #コロナ #発熱
コロナ前、子どもに風邪をうつされて寝込むのはしょっちゅうでした。
保育園児とはいえ、コロナ禍でマスクをつけ、手を洗って消毒する頻度が増したおかげか、コロナ禍が始まってすっかり風邪ともご無沙汰…だったのですが。
子どもにインフルエンザをうつされました。
かかるのは10年以上ぶりだったのですが、みるみるうちに発熱。
39.7度まで上がりましたよ。
今のところコロナからも逃げ続けられていて、ワクチンの副作用でもほとんど発熱しないで済んでいる1号なのですが、いや、やっぱり発熱ってしんどいですね。
大人になってからの発熱は特に、がっつり体力を削られる感じがします。
しかし、ラッキーだったのは、1号がインフルにかからずに済んでいた10年の間に、治療薬は大幅な進化をしていたこと。
今回処方していただいたのは、イナビル という吸入タイプのお薬で、8回くらい一度に吸入して おしまいでした。
病院の指示で、受診前にロキソニンを飲んでいたおかげもあり、受診当日の午後には 多少フラフラはするものの、すっかり平熱に。
三日目には、もうほぼ元通りの体調でした。


実は、1号、今年もインフルエンザのワクチンを接種していました。
でもかかってしまったんですね。
このこと自体は、とてもよくあることなのですが、なんとなくモヤっとしませんか。
ワクチン自体、安くない値段ですし、予約を取るのだって体調を調整するのだってそれなりに大変ですよね。
なのに、打ってもかかっちゃうってこと?じゃあ打っても無駄なの??
そんなふうに つい思ってしまいませんか。


結論から言うと、無駄なんてことは 全くありません。
今回の1号もそうでしたが、発症は予防できなくても、重症化を予防することは十分にできています。
なにせ、ほとんどの症状は半日で落ち着いていますから。
これほど 劇的でわかりやすくはないかもしれませんが、コロナのワクチンも 同じように重症化を抑える効果が期待できます。
今後、5類に変わっても、定期的なワクチン接種は 続けていきたいですね。


わんちゃんやねこさんの混合ワクチンにも、このような 重症化予防のためのワクチンが含まれています。
狂犬病のように、発症したら終わり(死んでしまう)病気を100%防ぐワクチンと、重症化を予防するためのワクチン。
どちらも大切で、健康を守るためには 欠かせないワクチンです。


そろそろ、狂犬病予防ワクチンのお知らせが お手元に届いているころでしょうか。
当院でも、ワクチンを受けていただけます。
特にご予約は不要ですので、お気軽にどうぞ!
皆様のご来院、お待ちしております。