はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

野兎病って?ダニ対策、急げ!!

ついに打ちました。
コロナワクチン。

1号が住んでいるのは、わりと観光地なはずなのですが、コロナ対策がわりと手薄で、SNSでも突っ込まれたりしている自治体です。
そのせいか、なかなか券も届かず、来たところで予約もぜんぜん始まらず。
うーん、と思っていましたが、紆余曲折あってようやくワクチンが受けられたのです。
副作用が出るかなー、と、鎮痛剤やらポカリやら、いろいろと準備をして挑みましたが、さいわい 初回ではほとんど出ず。
数日間、腕が上げにくいのと、眠気が強いくらいで済みました。
2回目の方が 副作用が出やすい、という話もありますし、1回目を打っただけではまだまだ重症化は予防できない、という話もありますから、今後も引き続き 油断せずにいきますよ。
2回目は、来月の頭。
準備したあれこれは、手をつけずに しまっておこうと考えています。


さて、だからというわけではないのですが、今回も 感染症の話をします。
それも、野兎病(やとびょう)という、一見わたしたちにはあまり関係のなさそうな病気です。
でも、実は大いに関係があるのですよ。


野兎病が出たのは、台湾。
コロナ対策で 何度もロックダウンを行なっており、海外との行き来が少なくなっている国の一つです。
そんな台湾で、野兎病の患者が出た…
患者さんは、潜伏期間中に海外へ行ってはおらず、感染経路は不明なのだそう。
ということは、台湾の国内に 野兎病の病原体が入り込んでいる、ということになります。


野兎病は、コロナのような ウイルスによる病気ではなくて、菌による病気。
病原体が重たいので、エアロゾルや飛沫ではなく、病原体をもった動物の血を吸った ダニによる媒介でうつります。
つまり、ダニに噛まれると、うつされる危険がある…ということ。
何度か当ブログでも取り上げてきた SFTSもダニがうつす病気ですが、野兎病もダニがうつす病気なんです。


ダニなんて身近にいないから…
緊急事態宣言中に遠出なんてしないし…
そんなふうに 思ってはいませんか。
もう夏も終わったし、ダニなんて…
そう油断しているあなたの、ほら 足元にいる それ。
地味なてんとう虫みたいな…そうそう、それです。
よく見ると、足が8本ありますでしょ。
それがダニですよ。


実は身近にいるのが ダニの恐ろしさ。
油断せず、しっかりと対策をおこないましょう。
具体的には、長袖・長ズボンで 取りつかれない工夫。
そして、わんちゃんや猫さんのダニ対策薬をしっかり使い、お家へ持ち込まないようにすることが大切です。


当院では、ジャーキータイプ、背中に垂らすタイプ、種類豊富に揃えています。
こうしたお薬を、体重に合わせ、適切にお出ししますので、まずはご来院くださいね。


あなたのご来院、お待ちしています。