はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

今年もそろそろ、猫バンバン

#猫バンバン #エンジンルーム #子猫 #日向ぼっこ
電気料金もガス料金も 値上げの冬。
みなさまはどうやって 暖を取られますか?
1号はこの冬 ワークマン女子デビューを果たしました。
フワフワのボアフリースを2枚購入し、1枚は 部屋着として。
もう1枚は 車内での防寒着として愛用しています。
ハイブリッド車って めちゃくちゃ暖房の効きが悪いんですよね。


そんな なかなか車内が暖まらないハイブリッド車でも、エンジンルームはそこそこ暖かくなっているようで。
日向に停めていた時など、ボンネットに足跡や毛と思しき痕跡を見つけることもあり、もしかして日中猫さんがここでくつろいでた?とついほっこりしてしまうことも。
とはいえ。
ほっこりしてばかりもいられません。
ボンネットに乗っているだけならいいのですが、エンジンルームに入り込んでしまうこともありますから。


エンジンルームは、狭く、暗く、暖かいという、猫さんにとっては最高のリラックス環境です。
寒い秋冬にはなおさらなんですね。
そんな最適な環境に身を置いた猫さんは、うっかり深く寝入ってしまうことがあります。
でもドライバーはそんなこととはつゆ知らず、エンジンを動かしてしまうんです。
急にエンジンベルトが高速で動き出すわけですから、猫さんは逃げるのも間に合わず、回転に巻き込まれてしまいます。
結果、猫さんは大けがをしますし、車も大ダメージを負うんですね。


特に、親離れをしたばかりの 子猫ちゃんに多い この手の事故。
これを防止するために、NISSANJAFが呼びかけているのが、猫バンバンです。
これは、車に乗り込む前に、ボンネットを軽く叩いて、中で寝ている猫さんを起こしてあげること。
猫バンバン、とは言いますが、本当に全力でバンバンやる必要はありません。
コンコン、くらいの力加減で十分です。
いわゆるノックのように 軽く握るより、手のひらの方が 車には優しいかもしれませんね。


以前、エンジンに手を巻き込まれてしまった子猫ちゃんを診ました。
傷がかなりかわいそうなことになってしまいますし、まず間違いなく入院になるので 費用もかなりかかります。
また、車も車で、エンジンのベルトという かなりコアな部分へのダメージになりますから。
こちらも、かなりの費用になるようですよ。
さらに、やってしまった場所によっては、予定変更しなければならなかったり、帰れなくなったり。
車の用途によっては、しばらく電車通勤になったり、介護や育児に 支障が出るなんてこともあるかもしれません。


ぜひ、車に乗りこむ前に、ルーティンで 猫バンバンをやるようにしましょう。
それは、猫さんにとっても 車にとっても ご自身にとっても、優しい乗り方なんです。
秋冬、車に乗る前、猫バンバンを お忘れなく!