はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

グルーミング用掃除機?!

 #グルーミング #毛玉 #掃除機 #セルフカット

 

秋の気配です。
1号の実家で はじめて手持ち花火を経験した子どもたち。
新しい経験を通じて、少し大人になりましたよ。


そんな夏の終わり、ノースリーブの肩を被う ストールやカーディガンが少しばかり恋しくなってきました。
どうぶつたちも 換毛期を迎えようとしています。


春先の、冬毛がごそっと塊で抜けるのがどうしても目立ちますが、実は 冬毛になる前にもそこそこ抜けるんです。
冬毛になるときは、今ある毛に追加で冬用のフワフワした毛が生えてくるわけではなくて、毛自体が生え変わるんですね。
ですから、今くらいの時期からは、お洋服にどうぶつの毛がついてしまうとか、掃除してもしてもなんとなく床がスッキリしないといったことになりがちです。


そんな需要を見込んでか、ダイソンからペットの毛に強い掃除機の新商品が出たそうです。
もともと、ペット関係でいくつか掃除機がありましたが、今回のは最新作という位置付けで、現時点でお値段は10万超え…
oh…


さて、そんな ダイソンの掃除機。
ヘッドに直接、スリッカーブラシという 抜けてるんだけどまだ抜け落ちてはいない毛を掻き取るタイプの専用ブラシがつけられて、取った毛はそのまま掃除機で吸い込めるオプションがつけられるのだそうですよ。
ダイソンといえば、吸引力と引き換えに、かなり大きい音がするイメージが強いのですが、どうぶつたちは平気なのか…?と ついつい心配になってしまいます。


結論から言うと、そこそこ嫌がる子もいるようです。
そもそも掃除機自体苦手な子の方が多いですから、ある意味当たり前ですね。
そして、スリッカーブラシの使い方が案外難しく、お肌を傷だらけにしてしまわない力加減を心がけなければなりません。
とはいえ、そこがクリアできれば、なかなかいいもののようで。
部屋中に散っていた毛が舞わなくなるだけでも、けっこうありがたいですよね。


音は慣れるしかないのですが、スリッカーブラシの使い方。
この掃除機に限りませんが、スリッカーブラシを怪我させずに使うには、持ち方がすごく大切です。
持ち方…正確には 力の入れ方と言えるでしょう。
柄を普通に握ると、どうしても力がかかりすぎ、肌を引っ掻いてしまうことがあります。
毛玉になっているときや、塊がごそっと浮いている時など、ついつい力を入れてしまいがちですから、気をつけてくださいね。


スリッカーブラシは、親指と、中指の2本だけでつまむように持つのが 正しい使い方です。
他の指や手のひらは添えるだけで、絶対に力を入れて皮膚に押し付けるようにしてはいけません。
そして、使うときは手首の角度を固定するのもとても大切です。
スナップを効かせる…つまり、手首を動かして こねるようにしてしまうと、思ったより力がかかってしまいます。
その結果、痛いだけでなく 皮膚がかなり赤くなってしまうこともあるのですが、無意識にやってしまいがちです。
「でも、それじゃ力が入らなくて、もつれたところや絡まっているところがとかせないんだけど…」
という、皆さんのためのものが、ノミ取りクシです。


ノミ取りクシは、毛玉を割くように使います。
毛玉に対して、横にしてとかすのではなくて、縦にして割いていきましょう。
そのとき、毛玉より上の毛の根元をしっかり押さえてくださいね。
毛玉が引っ張られて、痛くなってしまいますから。


それでも割けない毛玉や、ひどいもつれ・絡まりは、もうハサミでリセットしたほうがいいです。
皮膚ごと切ってしまわないよう、根本を確認して 皮膚から離れたところで切ります。
どうしても離れなくて怖いとか、たくさんあってもう…という場合、毛玉の下が蒸れてしまって傷になってしまっている!なんてときには、プロにご相談ください。