はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

年越し準備、ワクチンもお忘れなく!

12月です。
獣医師、ほんとうに走っていまして、日々びっくりするほど忙しく時間が過ぎていきます。
そんな忙しい日々のお供は、みかん。
子供たちもみかんが好きなので、いろんな産地から お取り寄せをしています。
なんでも、今年はみかんの当たり年だそうで、どこの産地からも 美味しいみかんが届いていますよ。
みかんと交代で口に運ぶのは、もちろん 牛乳。
年末年始、牛乳が余るといわれていますから、できる限り飲んで消費していきましょう。


そんな日々、ぜひ みなさまにお願いしたいのが、混合ワクチンを打ってね!ということです。
混合ワクチンは、春の狂犬病ワクチンのときに 打たなきゃ!と思い出すことの多いワクチン。
ですが、コロナのせいで、狂犬病ワクチン自体が 飛んでしまうことも…
それはそれで、法律違反になってしまいますから、由々しき事態ではあります。
とはいえ、日本から出ることなく、日常生活を送っている限り、よりリスクが高いのは 混合ワクチンで予防する病気のほうなんです。


年末年始、久しぶりに実家へ帰ろうかな…
のんびりしたいから、ペットも連れて 温泉へ…
そんな、楽しい計画を立てている みなさん。
わんちゃんやねこさんが、家族以外のどうぶつに接する可能性があるときは、混合ワクチンが必要ですよ。


混合ワクチンで予防できる病気って、命に関わるのは 子犬や子猫の場合だけじゃない?
そんなふうに聞かれることもあります、が。
命に関わらなくとも、年末年始、休診をする病院は多いです。
夜間救急のような病院さんは、当院のような かかりつけの病院よりも、費用が高いことも多いですし、
混み合って 診てもらえないことも多いもの。
それに、何よりおそろしいのが、混合ワクチンで防げる病気をきっかけに、今まで発症していなかった 別な病気を発症してしまうことです。


カゼのせいで 匂いがわからず食欲がなくなり、
食欲が落ちたせいで 水分の摂取量が減り、
その結果 腎臓に負担がかかって 腎不全を発症。
なんだか様子がおかしかったけど、病院はどこもやってないし、やってる病院は救急とかですごく高いから。
おうちで様子をみているうちに、どんどん腎臓の数値が悪くなっていって…
そんな、悲しい事態が 起きてしまったら。
「混合ワクチンで予防できる病気なんて、子犬や子猫の病気だけ!うちの子はもう大人だし、大丈夫大丈夫」
そんなふうには 決して言えないこと、おわかりですよね。


年末に向け、お薬やワクチンの在庫は この後どんどん減っていきます。
間に合ううちに、ぜひ ワクチンを受けてくださいね。


あなたのご来院、お待ちしています。