はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

狂犬病ワクチン、個室で受けられます

EUに続き、ついにアメリカも…
渡航制限、イベントの自粛が止まりません。
1号の住む市でも、複数の感染者が確認された…と、市の方が会見をしていました。
その会見以降、市内のお店では、店員もお客さんも ほぼ全員がマスク姿に。
電車の中、ショッピングモールの中、いろんなところで 疑心暗鬼の 嫌な空気が漂っていますね。


そんな日々ですが、近づいてきたのが 狂犬病ワクチンのシーズンです。
公園などでの 集合注射は、犬を連れた方がたくさん集まるし ちょっとリスクが高い気も…

そうお感じの方に 朗報です。
当院では、診察室という 個室内で、スタッフも最低限の人数で 狂犬病ワクチンが受けられます。


狂犬病ワクチンは、犬を飼う方の義務。
税金を払うとか、子どもに教育を受けさせるといったことと同等に、飼い犬にワクチンを受けさせる必要があります。


狂犬病は日本で出ていないのだし、打つ必要はあるのかな?と考えている方。
CoVID-19を見てください。
どんどん広がっていっていますよね。
狂犬病はくしゃみや咳でうつる病気とは違う…と思っていたいのは よくわかりますが、世界では毎年 5万人以上が亡くなる病気。
これだけ感染が広がっている CoVID-19で亡くなった方が 1万3千人と考えると、くしゃみや咳でうつらないのだから、大丈夫!とはいえないことがわかります。
それに、CoVID-19と違い、狂犬病はすべての哺乳類に感染することが確認されています。
しかも、感染し発症したら、死亡率は100%。
いっぽうのCoVID-19の死亡率は、高いと言われているイタリアですら 10%に満たず、狂犬病の1割以下なのですね。


CoVID-19と同じく、狂犬病も、海外で感染したヒトが日本へ持ち込み、国内で発症、蔓延する可能性が高い病気です。
実際、輸入症例 といって、海外で狂犬病にかかった動物に噛まれるなどし 感染したヒトが、日本で発症して そのまま亡くなる…という事例は、既に何度も出ています。
犬や猫、馬のような動物は 動物検疫が、
パンダやクマ、モルモットなどには 哺乳類の届出制度がありますが、人間にはありません。
そして、狂犬病は、最大で半年間ともいわれる 長い長い潜伏期間があるのです。
潜伏期間には、症状がありませんから、なんの問題もなくふつうに生活ができます。
つまり、海外出張や海外旅行も 潜伏期間ならば なんの問題もなくできてしまうんです。


そう。
「発症したら」致死率100%、ということは、発症させなければ 死ぬことはありません。
長い潜伏期間のあいだに、発症させないようにする方法があります。
それが、「暴露後免疫」といって、噛まれた後に 何度も大量にワクチンを打つ という方法です。
でもね。
この方法は、ものすごくお金がかかります。


具体的に比べてみましょう。
当院で、毎年春に受けられる 狂犬病ワクチン。
これは、小平市に準じ、3200円で受けていただけます。
接種は年に1回。
いっぽう、暴露後免疫。
これは、病院にもよりますが、1回15000円とか、2万円とか。
これを毎日のように通って、5回とか、10回とか打つわけです。
つまり、合計10万超えが当たり前。
1回3000円のワクチンならば、33回は打ててしまいます。
高い!…といっても、ケチって発症したら 100%死んでしまうわけですから、必死に打ちますよね。


費用対効果の面からも、そして リスクの面からも。
打たずに終わるわけにはいかないのが 狂犬病ワクチンです。
でも、人が集まるところはな…
身内に病気の人が…お年寄りが…

東京都小平市では、新型コロナ対策のため、集合注射は延期になってるし…
そんなあなたのための、当院での予防接種です。


ご希望の方は、順番が来るまで 車などでお待ちいただくこともできますよ。
近くなったら スタッフがお声がけに参ります。
お気軽に お申し付けください。


あなたのご来院、お待ちしています。