はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

シニアわんちゃんと暮らす

#シニア #老いじたく #チワワ #動物病院
もうすぐ、1号家のチェさんのお誕生日がきます。
2007年生まれで、今年15歳になるのですが、さすがチワワ、とにかく頑丈なんです。
だいぶ白内障が進んでいますが、人間の子どもたちが失礼な態度を取ったときは見逃さずにきっちり指導をしています。
散歩もおやつも忘れませんし、まだまだしっかりしてるなと感じます。
とは言え、やっぱり 若いころとは違うところも多いものです。
シニアわんちゃんと暮らす獣医師として、みなさまに知っておいてほしい ポイントをお伝えいたしましょう。


1    定期的に健康診断を受ける
わんちゃんだけではありませんが、どうぶつ
はシニア期に入ると、健康状態が急速に変化することがあります。
ですから、定期的な健康診断を受けることが とても重要です。
健康診断では、身体的な問題や病気の早期発見ができますし、
当院では、健康診断を受けるときに、わたしたち獣医師が 健康管理のためのアドバイスをさせていただいていますよ。


2    適切な栄養管理
シニア期に入ると、どうぶつの代謝は低下します。
そのため、体重管理が難しくなることがあるのですね。
また、関節や消化器官に問題が起こることもあります。
ですから、適切な栄養管理が とても大切。
今は、シニア用フードや栄養補助食品など、いろいろな選択肢がありますので、その子の健康状態に合わせたフードを選ぶようにしましょう。
もし、難しいとか、選ぶ自信がないという方は、獣医師がアドバイスします。
ものによっては、サンプルもお渡しできますので、お気軽にご相談くださいね。


3    適度に運動をさせる
シニア期だから…と、運動制限をしていませんか。
実は、運動不足は 肥満や関節痛などを引き起こしてしまう可能性があり、運動制限よりもよっぽど 体に悪いんです。
本人がペースを落としたりして 自分で調整できるよう、無理強いしないことは大切ですが、極端に減らしたりするのはよくありません。
運動はさせてあげましょう。
とはいえ、若い頃とはやっぱり違いますので、土や軟らかい舗装路など、足に優しいコース選びも重要です。
最近、アスファルトの反射熱などが夏場の温度上昇に関わっていることがわかり、舗装を新しくすることも多くなっているそうです。
そして、反射熱を抑えたタイプの舗装の中には、実は少し柔らかい素材、足に優しいものがあるのですね。
そのつもりで探してみると、意外と、こうした舗装も身近に増えてきていますよ。
ぜひ、楽しんで 探してみてくださいね。


4    歯の健康管理
シニア期になると、どうぶつの歯の健康状態は 悪くなる場合がほとんど。
歯石や歯周病などが起こりやすくなるんです。
ですから、若い頃よりもさらに 歯磨きや歯石除去の定期的なケアの重要さが増すのですね。
歯の健康状態が悪化すると、心臓を始め、全身の健康に影響を与えることもありますから。
歯の健康管理には、注意が必要なんです。


5     かかりつけの動物病院探し
実は、何よりも大切なのが これかもしれません。
かかりつけの動物病院探しです。
どうぶつがシニア期を迎えると、どうしても いつかくる別れのことを意識してしまいます。
そうなった時、皆さんのそばに寄り添って支える獣医師選び、動物病院選びが かかりつけを探すということ。
そして、そこには、どうしたって 相性があります。
人間同士 ですからね。
さらに、通いやすさなど、色々な要素も絡んできますから、かかりつけの動物病院探しは ある程度時間がかかるもの…と割り切って、若いうちから 探しておいた方がいいかもしれませんよ。

 


当院は、地域の皆様のかかりつけ動物病院として、数十年。
今までも、これからも、皆さんのそばに寄り添って支えていきます。
あなたのご来院、お待ちしています。