あっっ…という間に、2024年もいよいよ終わりに近づいてきましたね。
今日が仕事納めという方も、そうでない方も。
お疲れ様です。
いったん、手足の力を抜いて ブラブラと振って、ついでに肩の力も 抜いちゃったりなんかしして。
深呼吸するのも いいですね。
この時期特有の、キンとシンとした空気を 思い切り味わっておきましょう。
今年は、石川の大地震や、羽田の航空機事故と、波乱の中で始まりました。
わんちゃんやねこさんたちとの生活が、救いになったという方も いらっしゃるのではないかと思います。
どうぶつたちとゆっくり過ごす年末年始を、さらに 良きものにしていただけるように、ご注意いただきたいポイントを お伝えしますね。
## 騒音ストレスから守ろう!
花火など、聞き慣れない大きな音は、わんちゃんやねこさんたちにとって大きなストレスの原因になります。
特に、わんちゃんは聴覚が非常に敏感です。
人間よりも4倍以上広い音域を聞き取れると言われていますから、音量だけでなく、周波数の違いも強いストレスにつながるんですね。
1. **静かな避難スペースを用意する**
ケージで過ごすことに慣れている子なら、普段使い慣れたケージを 暗く静かな場所に設置し、安心できる環境づくりをしてあげましょう。
ケージに慣れていない場合は、家具の隙間や暗い部屋に毛布を敷いて、音の届きにくい「隠れ家」を作るとよいですよ。
2. **音の遮断を工夫する**
窓に厚手のカーテンをかける、テレビや音楽を流して外の音を打ち消すなどして、外部音を和らげます。
パニックになってタオルを食べてしまう子には使えない技ですが、ケージごと バスタオルなどで覆うのもおすすめ。
できるだけ、長年使って 目がギュギュッと硬く詰まってるタオルを選んでくださいね。
当院でも、トリミングでお預かりする子で、ドライヤーの音がどうしても苦手な子には、ドアにタオルをかけています。
これだけでも、かなりストレスが減るので、ぜひやってみてくださいね。
3. **運動をさせる**
日中、十分な散歩や遊びでエネルギーを発散させると、精神的な負担が軽減されやすくなります。
---
## 寒さから守ろう!
寒波が訪れると、特にシニアのペットや短毛種のどうぶつたちは体温調節が難しくなり、病気のリスクが高まります。
今回の年末年始は、例年どおりの寒さと予想されていますから、低体温症や関節炎の悪化などのリスクがありますよ。
1. **暖房器具にご用心**
ストーブやヒーターは、直接触れるとやけどの危険があるのはもちろん、
近づきすぎると 低温やけどのリスクもあります。
人間と同じく、どうぶつたちもシニアになると、寒さや暑さに鈍感になりがち。
必ず柵やカバーを設置して、安全な距離を確保してくださいね。
2. **防寒グッズを活用する**
お洋服を着せましょう!
イタグレさんやチワワちゃんなど、脂肪が少ないタイプの子は、秒で体温を奪われます。
あの子たちにとって、お洋服はオシャレではなく、命綱ですよ。
できるだけ身体に合って、飾りの少ない 着心地の良いものを選んであげてくださいね。
それから、ペット用の毛布も効果的です。
わたしたちのように、中に潜って寝る子もいれば、丸めて上に乗る子もいますが、どうぶつたちはそれでも十分暖かいので、無理に上から覆わなくても 大丈夫ですよ。
---
## 迷子にしない!
年末年始は家族の集まりや来客が増え、玄関の開閉が頻繁になります。
その結果、わんちゃんやねこさんが外に飛び出してしまうケースが増加しているそう。
実際、保健所に持ち込まれる迷子の数は、年末年始に急増すると報告されているんですって。
### 迷子防止のために、できること
1. **首輪と迷子札を確認する**
首輪が緩んでいないか、迷子札に連絡先がはっきり記載されているか、確認しておきましょう。
2. **マイクロチップの登録情報を更新**
引っ越しなどで連絡先が変更されている場合は、登録情報を必ず最新にしてください。
それと、意外に多いのが、入れたことで安心して そもそも登録を忘れてた!という方。
畜犬登録でいいと思ってた!という方。
マイクロチップ情報の登録先は、市町村ではなく、民間の団体なんです。
畜犬登録から、情報が自動的に結びつくことはありません。
もし迷子になってチップが読み取れても、飼い主さんと連絡が取れなければ 意味がないですから、必ず 最新情報の登録を よろしくお願いします。
3. **玄関周りの安全管理**
来客時には、どうぶつを別の部屋に移動するなど、飛び出しを防ぐ工夫も重要です。
---
## 動物病院の診療時間を確認しよう
年末年始は、当院も含めて 多くの動物病院が休診となります。
突然の体調不良や事故に対応できない場合があるんですね。
特に高齢のどうぶつたちは、年末年始の食事や寒さが引き金で健康を崩すケースがあるため、緊急時の対応を想定しておくことが重要です。
1. **かかりつけ医の診療日を確認**
ぜひやっていただきたいのが、かかりつけ医の休診日チェック。
必要ならば、年内か、年明け早めに受診できるように スケジュール調整をしてください。
ちなみに、当院は、12/29日が 年内最終。
1/4土が 年明け最初の診察日になっていますよ。
2. **緊急時対応のリスト作成**
地域の夜間動物病院や救急連絡先をリストアップし、いつでもアクセスできる場所に保管しておくと安心です。
当院のように、地域の救急センターと提携している病院もありますから、かかりつけ医に問い合わせるのも良いですね。
ちなみに、当院が連携しているのは、動物救急センター ER府中。
休診中に何かあった場合には、0423068052 に お電話にてご相談くださいね。
---
## 災害対策をしよう
災害はいつ起こるかわかりません。
この年末年始を機に、ペット用の防災グッズを見直して、安心して年を越しましょう!
### チェックリスト:
- **非常用フードと水**:賞味期限を確認し、十分な量を備蓄。ローリングストックするのがおすすめ。
- **医薬品やケア用品**:必要な薬や衛生用品をバッグにまとめておく。ペットシーツは何かと使えるので、多めに備蓄することをおすすめします。
- **避難用キャリー**:緊急時にすぐに使える状態にしておく。
- **連絡先リスト**:かかりつけ医や緊急受診先、地域の獣医師会に加えて、ペット仲間や近隣の避難所情報も メモしておきましょう。
---
2024年。
どうぶつたちはどんな瞬間も私たちに寄り添い、たくさんの癒しを与えてくれました。
年末年始、節目のタイミングで、ぜひ、ペットとの絆を深める時間を持っていただけたらと思います。
みなさんのご来院、お待ちしています!