はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

暖房からの逃げ場、確保してくださいね

いよいよ師走。
オリンピック、パラリンピックがもう遠い昔のようです。
毎年、「獣医師も走る師走」なんて言っていますが、いつの間にか時間が過ぎていっているんですよね。
最後まで、全力で駆け抜けたいですね。


そんな 12月。
暖房を使う機会も 増えてきました。
中でも、床暖房やホットカーペット、こたつといった、直接火を使わない熱源や、夏も冬も使える エアコンが活躍していますよね。


SNSには、こうした 暖房器具を堪能する どうぶつたちの写真がアップされ、次々に万バズ。
1号も、か、か、かわええ〜〜〜〜〜となったお写真には そっとハートを押させていただいています。


ですが、家中をこういった熱源で温めるのは ちょっと待って。
暑くなってしまった時に、どうぶつたちが逃げ込める 逃げ場を必ず作ってあげてください。
どうぶつたちは、私たちより 床に近いところで生活しています。
つまり、熱源が体に近いのですね。
例えば、床暖房を24時間つけっぱなしにし、サークルを床暖房の上に置いておくと…
ずっと体が温められている状態になってしまいます。
暖かくて良い…かもしれませんが、もしかしたら 日中には陽が差し込んで、暖かいというより 暑い状態になっている可能性もあります。
逃げ場がないと、そんな時、熱中症になってしまう可能性もあるんです。


夏は暑いから、ちょっと様子がおかしいと、すぐに「熱中症かな?」と気がつきます。
でも、冬にまさか、熱中症なんて…と、気づくのが遅れてしまうのは 良くあること。
そして、気がついた時には、もう手遅れ、なんてことも あり得なくはないんです。


暖房を使って 暖かくするのは、体のためには とても大切なことです。
でも、その時は、必ず必ず 逃げ場を作ってあげてくださいね。
夏に使っていた 熱を逃すプレートを敷いておくだけでも 構いませんから。


暖房をつけてあげていたのに、なんだか様子がおかしい・・・?
そんな時は、迷わず動物病院へ。
あなたのご来院、お待ちしています。