はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

虫はもう、そこに

4月になりました。
今年も、今までと何も変わらずに 桜が咲いていますね。
f:id:kurimotoah:20210408071739j:plain
去年の桜

桜と変わらず、穏やかに 変わらずにいきましょう。


さて、桜が咲いた後は 招かれざる客…毛虫が出てしまうことがありますね。
毛虫は、見た目もさることながら、やはり 刺された時の症状が辛いもの。
あの 毛は、実は毒針になっていて、触れただけで 激しい痛みと痒みが出ます。
しかも、いやらしいのが、掻いてしまうと 毒針を擦り付けてしまうこと。
掻けば掻くほど 患部が広がってしまうんですね。


毛虫とはまた違いますが、同じくらい痒いと言われているのが ノミ。
毛虫のように、刺された人自身が広げてしまう訳ではありませんが、
1箇所だけでなく 付近を何箇所も刺すことが多いので、患部は広いことが多いと言われます。
実際、当院にも ノミがついてしまった…と駆け込んで来られる方が、
「先生見て…私もこんなにやられちゃったの、痒くて痒くて痒くて!!!」
と、ボロボロになった脛を披露されたことも。
「皮膚科でもらったお薬を塗ってるんですけどね。もう痒くて寝不足だし、掻きむしって血がついてしまうから普通のパンツも履けなくて。本当に辛いわあ」
嘆く姿に、早く治りますように…と、祈らずにはいられませんでした。


実は、コロナの影響で、ノミやダニなどの虫が 増えてしまっているのだそうです。
去年、緊急事態宣言などの影響で、例年であれば 草刈りや伐採をされていたはずの藪や草むらに 人の手が入らなかったので、
こういった虫が 例年よりも多くなってしまったそう。
ということは、親虫が多いわけで、そこから生まれた子虫が 今年もたくさんいると考えられるのです。


ノミにしても、ダニにしても、お散歩でついてしまうことが多いもの。
彼らの生活場所である 草むらに入ってしまうことで、ついてしまうのですが、お散歩中に一切草むらに触れないというのは、非現実的ですからね。
とはいえ、お散歩に行かないというのも…


当院では、ノミもダニも ついでにフィラリアにも効く、全部入りの 美味しいジャーキータイプのお薬をお勧めしています。
今くらいの時期から使い始めれば、ノミもダニもつきませんし、当然 フィラリアにもかからないので、いちばん安心。
フィラリアにはまだ早いから、とりあえずノミとダニだけ…という方には、背中につけるタイプのお薬も ご用意していますよ。


悪い虫がついて 痒かったり痛かったりしないように、早めに手を打ちましょう。
あなたのご来院、お待ちしています。
f:id:kurimotoah:20210404132655j:plain