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秋の散歩中に気をつけたい!わんちゃんをマダニ被害から守る方法

やっと涼しくなりました…か?
いまいち自信が持てない 今日このごろですが、みなさま いかがお過ごしでしょうか。
とは言え、酷暑 という表現のふさわしい時期は過ぎた感じがします。
これからは秋になっていくはずで、わんちゃんとのお散歩がより楽しくなる時期…のはずですね。
たぶん。

 

でも、みなさんに気をつけていただきたいのが「マダニ」です。
マダニは、草むらや公園などの自然環境に潜んでいて、お散歩中、知らないうちにくっついてしまうことがあるんですよ。

 

#### マダニから守るための第一歩:動物病院での予防薬
マダニからどうぶつたちを守るためには、動物病院で 適切な予防薬を処方してもらうことが大切です。
最近では、ネットでも予防薬が売られていますが、注意が必要です。
古い製品だったり、悪徳業者が薄めたものを販売していたり、そもそも 単なる虫除けをそれらしい容器に詰めただけだったりと、効果が期待できないことがあるんですよ。
信頼できる予防薬を手に入れるためには、ぜひ 動物病院で相談し、新しく間違いのない予防薬を処方してもらいましょう。

 

#### マダニがついてしまったら
もし、わんちゃんやねこさんにマダニがついてしまっているのに気づいた場合、すぐに動物病院に相談してください。
みなさんがご自身で取り除こうとすると、マダニの一部が残ってしまい、感染症の原因になることがあります。
早めに専門的な処置を受けることで、どうぶつたちを守ることができますよ。

 

#### SFTS人獣共通感染症のリスク
マダニが運ぶ病気の一つに「重症熱性血小板減少症候群SFTS)」があります。
SFTSは、人間にも感染する可能性のある病気。
人獣共通感染症、とも呼ばれるものです。
SFTSのウイルスは、マダニに噛まれると感染するリスクがあるため、どうぶつはもちろん、お家に入り込んだ場合、みなさんも危険に晒されることに。
ぜひ 気をつけていただきたい病気です。

 

#### お散歩後はしっかりとチェックを!
お散歩が終わったら、必ずどうぶつとみなさんの身体全体をチェックして、マダニがついていないか確認しましょう。
特に、どうぶつたちは、耳の裏やお腹の部分など、毛が薄い場所にマダニがつきやすいので、重点的に確認してください。
予防薬を使用していても、完全に防げるわけではないので、定期的なチェックが安心ですよ。

 

真夏はあまりにも暑く、マダニの活動が少なくなっていましたが、涼しくなってくると 夏の分を取り返すように 活発に動き回ります。
予防を怠らず、わんちゃんやねこさんを守ってあげてくださいね。

みなさんのご来院、お待ちしています。