はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

梅雨時期、どうぶつたちに起こりやすい病気やトラブル

これから、梅雨が本気を出すのだそうですね。
1号家はわりと川が近いせいもあり、近所にアンダーパスが複数あります。
通りかかった時に、深めの水たまりくらいの水深になっていることもあり、今日はやばそうかも…という日には 回り道をすることも。
数年前の豪雨で、親戚の家が完全に水没したこともあり、雨はバカにできないと痛感しています。
今年の梅雨も、無事に乗り切りたいですね。


さて、湿気の多い日々は、災害だけでなく、健康上の問題を連れてきてしまうこともあります。
今日は、梅雨時期、どうぶつたちに起こりやすい病気やトラブルの話をします。


1. 皮膚トラブル
湿度の高い環境は、どうぶつたちに皮膚のトラブルを引き起こす可能性が。
細菌やカビの繁殖が活発化し、皮膚に感染を引き起こすことがあるんですね。
皮膚に赤く、丸い発疹が出てしまったり、ニキビのような ぷくっと膨らんだ何かができてしまうことも…
定期的なブラッシングやシャンプーは、予防はもちろん、できてしまった時の早期発見にも役に立ちますから、ぜひ 行うようにしてくださいね。


2. 耳のトラブル
湿気の多い環境は、お耳にも悪影響を及ぼすことがあります。
どうぶつたちは、実は耳毛のせいで 耳道が蒸れてしまうことも多いんです。
そこに、湿度の影響が加わると…
細菌や真菌の繁殖が進み、耳の炎症や感染症を引き起こす可能性があります。
耳毛は抜かなければならないのですが、慣れないと耳を傷つけてしまうことも。
専用の道具も必要ですし、お家で耳毛抜きは難しいので、動物病院やトリミングサロンで耳毛の処理をしてもらいましょう。


3. 寄生虫感染
梅雨の季節は、蚊やノミ、ダニなどの 外部寄生虫が活発になる時期です。
時期的にも、そろそろこうした虫対策を始める時期です。
お散歩する子はもちろん、お外へ行かない子でも、きっちり対策はしておきましょう。
わたしたち人間が持ち込んでしまう可能性がありますからね。


4. 消化器系の問題
湿気の多い環境では、ごはんや飲み水の衛生状態にも気を付けましょう。
食べ残しなど、湿った状態で放置されたごはん。
食べかすや食べこぼしのついた飲み水や、ウォーターボトル。
これらは、細菌やカビの繁殖源となります。
面倒でも、食べ残しは下げ、容器を洗って水も変えてくださいね。


5. 呼吸器系のトラブル
湿気は、どうぶつたちの呼吸器系にも影響を及ぼすことがあります。
特に気温が高く蒸し暑い日は、呼吸が困難になることが。
梅雨の晴れ間でも、日中、気温が高い間は、散歩や運動は避け、涼しい場所で過ごすようにしましょう。
エアコンで室温を下げることも お忘れなく。


梅雨の時期は、暑い夏に向け どうぶつたちの体調を整える 大切な時期です。
早めの対策と適切なケアを行うことで、小さい家族の健康を守ることができます。
安心して夏を迎えられるよう、梅雨時期のケアには十分な注意を払いましょう。

あなたのご来院、お待ちしています!