はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

ゴールデンウィーク、熱中症に気をつけて

#ゴールデンウィーク #熱中症 #脱水 #思い出作り
皆様、ゴールデンウィークを楽しんでおられるでしょうか?
どうぶつたちも、普段 学校やお仕事でなかなか家にいられない飼い主さんが ずっと家にいるわけですから、
こんなにみんなが幸せになれることって なかなかないよな…とまで思ったりします。
長期休暇って とってもいいですね。


さて、そんな ゴールデンウィーク
実は 熱中症の好発時期…つまり、熱中症の起こりやすい時期だって ご存知でしたか?
ゴールデンウィークに入ってからというもの、比較的気温の高い日が続いていますが、5月ってまだ夏じゃないこともあり、それほど暑い印象がないですよね。
ですから、真夏に比べると、熱中症対策を忘れがちだったり、ついつい おろそかにしてしまいがちだったりします。

 

いつもより時間があるから、ちょっと長くお散歩に…と考えている 皆さん。
時間帯は朝早くや夕方以降だけにしましょう。
そして、お散歩コースは、できるだけ木陰や涼しい場所を通るルートを選びましょう。
というのも、わんちゃんは、汗をかくことができない体の構造上、とても暑さに弱いです。
口を開けて、ハアハアと呼吸をすることで、熱を発散させることしかできないのですね。
全身にこもった熱をそこから発散しなければならないわけですから、暑さに追いつかなければ、あっという間に熱中症です。

 

さらに、呼吸をして水分が蒸発しますから、脱水を起こしやすくなります。
お水はいつでも飲めるようにしておきましょう。
ボトルタイプですと、中のボールが引っかかったりしてうまく動かず、お水が入っているのに飲めなかった…という事故もありますので、お皿に入れておいてあげるのが一番おすすめです。

 

呼吸の時に、体温よりも低い温度の外気を体に取り込むことでも体温を下げられるわけですが、車内や室内といった 閉鎖された空間では、体温はもちろん 室温も短時間で上がってしまいます。
体温より熱い外気が入ってきてしまうと、体温はさらに上がってしまいます。
熱中症が加速度的に悪化していってしまうのですね。
たとえどんな短時間でも、車にどうぶつを残すことは絶対に避けましょう。
お部屋にいるときも、風通しをよくしたり、早めにエアコンを使うなどして、涼しい場所を作ってあげてください。


熱中症の症状として、口渇、喉の渇き、体温上昇、息切れ、嘔吐、意識不明などがあります。
もし、どうぶつに熱中症の疑いがある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
熱中症は命にかかわる危険な症状であり、早急な対処が必要です。
ゴールデンウィーク中で、診察がお休みの病院も多いですから、空いているところどこでもいいので 駆け込んでくださいね。


ゴールデンウィークは、普段なかなか一緒に過ごせない家族と、楽しい思い出を作る絶好の機会です。
最高の思い出を作るためにも、暑さに注意し、快適に過ごすための準備をしっかりと行いましょう。
熱中症を防ぐために、水分補給や涼しい場所の確保、朝早くや夕方以降の時間帯に外出することなど、簡単な対策も お忘れなく!


あなたのご来院、お待ちしています。