はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

逃げ切ろう!コロナ

# コロナの後遺症 #心筋梗塞 #脳梗塞 #FIP #猫伝染性腹膜炎
北京オリンピックで 盛り上がる日々です。
1号は、やっぱり男子アイスホッケーが本命なのですが、男子の中継はちょうどお昼が多く、ほとんど見れないのです。
とはいえ、女子の「スマイルジャパン」、チェコ戦は通勤の車内でバッチリ観戦しました。
他にも、フィギュアスケートスノーボード、ジャンプ、いろんな競技に 勇気や元気をもらう日々です。
昨夏の東京五輪は、世界的にステイホームを促進する目的もあって 開催されたのだそうですが、今冬の北京五輪も ステイホームを促進しているなと思います。


さて、そんな中。
すっかり一般の人にも知られるようになった Nature誌に、コロナ感染の後遺症についての論文が載ったそうです。
コロナウイルスは、感染して闘病している間に 心臓や血管にダメージを与えます。
そして、回復したあと、蓄積したダメージが引き金となり、心筋梗塞脳梗塞といった 血管のダメージがもとで起きる病気を、後遺症として発症してしまうリスクが上がる…ということが 具体的な数字となって報告されたのだそうですよ。


全世界で、4億人を超えた 感染者。
つまり、後遺症のリスクが高い人が これだけいるということ。
きっと、これからは、後遺症との戦いが始まるのでしょうね。
実は、COVIDー19によるパンデミック以前、コロナウイルスによる病気は、ヒトよりも動物の方で 問題となることが多かったんです。
豚や鶏では、複数のウイルスが監視伝染病になっていますし、猫さんでも FIP(伝染性腹膜炎)という病気は 命に関わります。
ヒトの後遺症対策のため、これからきっと たくさんの研究が行われ、その結果として たくさんの薬や医療機器ができるでしょう。
そうした医学の進歩は、きっと、苦しむ動物たちにも 福音となると信じています。


ようやく、少しだけ、感染が収まる兆しが見えてきた 今だからこそ。
油断せず、逃げ切りましょう。
三密を避け、寒くとも換気、うがい、手洗いを欠かさず、そして マスクをしましょう。
2月は、ただでさえ 心筋梗塞脳梗塞が多いと言います。
リスクを上げるようなことは、避けた方がいいですからね。


今、この瞬間も。
コロナと闘う患者さんに寄り添う 医療従事者のみなさんや、
その治療を助ける 薬や医療機器を作るメーカー、そして 研究者のみなさんがいます。
直接 手助けすることは叶わないけれど、自分自身が感染をしないことで、間接的にでも そうしたみなさんを助けることはできるんです。
だから、あと少し、頑張りましょうね。


当院は、院内の換気を実施しています。
待合室など、寒いことがありますから、ご来院いただく際は 上着をお忘れなく。
そして、動物が逃げてしまわないよう、診察中など 動物たちがケージから出るときには、部屋を締め切ります。
そのため、診察と診察の合間に、換気の時間を取る場合がありますので、普段よりも診察に時間がかかる可能性があります。
例年、2月は お待たせする時間が短くて済みます、とご案内をしているのですが、今年は例外。
お時間に余裕を持って お越しくださいね。


あなたのご来院、お待ちしています。