はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

まさか!?猫さんがわんちゃんを逆転!

戌年目前の この時期に、驚きのニュースが飛び込んで来ました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017122201001637.html

一般社団法人 ぺットフード協会 http://www.petfood.or.jp/index.html というところが発表したニュースで、実態調査の結果、猫の飼育数が犬を60万匹上回ったというのです。
ここ数年の傾向として、ねこさんの飼育数は減っていないのに対し、わんちゃんは減っており、今年ついに逆転したのだそう。
わんちゃんは、ねこさんに比べて散歩などの手間や費用がかかる、集合住宅で禁止されているなどの理由で、飼う人が減ってきているのだとか。

1990年代以降、ペットブームといわれた日本では、漫画「動物のお医者さん」の影響で大流行したシベリアンハスキー、芸能人が飼っていると流行り出したダックス、CMがきっかけで大ブームになったチワワ、トイプードルなど、数年単位で 特定の犬種が大流行してきました。
たしかに、最近は、いっときほど 同じ犬種の子犬ちゃんが毎日毎日何家族もどんどんどんどん来る というようなことは少なくなったな・・・
と感じていましたが、ついに ねこさんと逆転したんですねえ。
今は空前の猫ブーム、などと報じているマスコミもあるようで、そういった報道によれば、アメリカン・ショートヘアーやスコティッシュ・フォールド、マンチカンなど、いわゆる「鼻ぺちゃ」のねこさんが今は人気なのだそう。
わんちゃんの大ブームほどの流行っぷりではない気はしますが、たしかにペットショップの店頭などでは 鼻ぺちゃのねこさんを多く見かけます。

ねこさんは、比較的「流行っているから」という理由で飼う方は少ないように思いますが、その分「飼いやすそう」「手がかからなそう」と気軽に飼い始めてしまう方が多いように思います。
わんちゃんは そうはいってもお散歩やお世話のことなど、いろいろ考えて飼い始めるという方がほとんどですが、ねこさんはいまだに「飼ってて手に負えなければ、外へ行けるようにしてやればいいや。運動もできるし、自分で狩りもするだろうし」と、安易に飼い始める人が一定の割合でいます。
そういった人は、「むしろ、外へ出かけられない方がかわいそう。狭い家の中でなく、外で自由に遊べるほうが猫も幸せだろう」とまで言い出すことも。
でも、外へ出るほうが、ねこさんにとっては危険なんです。
交通事故に遭ったり、知らない猫と喧嘩になったり。
おかしな人に捕まって酷い目にあわされるかもしれません。
変なものを拾い食いして、病気になるかもしれません。
寒いから暖を取ろうと、車のエンジンルームに入り込んで 大怪我をするかもしれません。
どれもこれも、家の中から出なければ起こらないことですよね。

これからも、わんちゃんの飼育数が減り、ねこさんは増える傾向は続きそうです。
何かペットが飼いたいし、ねこさんは手軽そうだから と飼い始めるのでなく、いろいろ考えた結果ねこさんが一番飼いたいから!と 飼い始める人が増えてほしいなと思います。

そうして、飼い始めた かわいこちゃんの健康管理は、当院にお任せください。
あなたのご来院、お待ちしています。