はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

花粉症の季節です

平昌オリンピックが閉幕し、次は パラリンピックですね。
パラは6競技あるそうですが、やはり1号が楽しみなのは アイスホッケー。
中でも、ゴーリーの福島選手!
ホッケーは、NHLのトップ選手では 時速200km前後でのシュートがガンガン飛んでくる競技。
新幹線のぞみよりちょっと遅いくらいの速さで、硬いゴムがあの小さい枠をめがけて飛んでくるわけです。
それを 体を張って止めるポジションが ゴーリーなのですが、福島選手は 1956年生まれ。
なんと、御年 61歳の 現役プレーヤー、現役パラリンピアンなのです。
しかも、平昌パラの予選では、ほぼ一人でゴールを守りぬく 活躍ぶり。
そんな選手がいる というだけで、パワーをもらえそうですよね。
1号も、おとななのに 溶連菌に感染してバッタリ倒れている場合ではありません。

そんな 平昌。
日本にくらべ スギの数が少ない韓国では、花粉症に悩む人も 少ないといわれています。
花粉症があまりにもひどいと、辛さのあまり、この時期日本から出たい…お隣の韓国はどうだろう…などと真剣に検討される方もいらっしゃるとか。
1号も 30年来の花粉症患者ですので、国外脱出したいお気持ちはよくわかります。
が、花粉症はもともと スギだけではなく、いろんな植物の花粉が原因になりうるもの。
スギやヒノキなど、いわゆる樹木はもちろん、ブタクサやヨモギなどといった いわゆる草でも、花粉症を発症することがありますし、そういった植物は 比較的どこに行っても生えているようです。
日本でのスギのように、逃げ場がない!というほどのことには さすがにならないようですが。

わんちゃんやねこさんの場合、わたしたち人間のように スギやヒノキなどの樹木に反応する子は 比較的少ないといわれています。
そのかわり、ブタクサやヨモギなどの 草に反応する子がそこそこいるようです。
わたしたちより身長が低いですし、草むらにもどんどん入っていってしまいますから、こういった植物の花粉が 皮膚についたり、鼻や口に入ったりして、身体に取り込まれてしまいやすいんですね。

わたしたち人間の花粉症では、症状の定番といえば まずは鼻水、目のかゆみ、喉のイガイガですが、
わんちゃんやねこさんの場合は、皮膚の痒みや 赤みとして症状の出る子が多いので、まさか花粉症とは 思わない方も多いです。
どうぶつの場合も、花粉症は人間と同じくお薬を飲んで 症状を抑えるのが基本ですが、軽い場合は 薬用シャンプーで皮膚についた花粉を洗い流すだけでかなりよくなることも。
皮膚の状態によっては、薬用シャンプーでさえも 刺激になってしまうこともありますので、とにかく洗えば必ず良くなる!とは言い切れないのですが、一度 ご相談ください。

動物病院は保険が効かないから高い、一時的なものだからかわいそうだけどお散歩を減らしたり、基本的にがまん。飼い主も耐えてます。
そんなふうにおっしゃる方もおられます。
が、動物病院で高!と思われるのは実は 手術や検査などがほとんど。
お薬の値段は、人間の病院とそこまで大きく違わない病院も多いんです。
花粉症の原因は何の植物?なんて、くわしい検査をすると、家賃かと思うほど高くなってしまう場合もありますが、原因はどうあれ、とりあえず症状を抑えてあげたい とご希望をお伝えいただければ、そこまでたいへんなことにはならないはず。
詳しい検査を強く勧められると断れないから…と心配される方もいらっしゃいますが、詳しい検査は実はかなり特殊な病院でないと受けられません。
また、セカンドオピニオンでのご来院などでなければ、通常はいきなりそういった高度・高額な検査は おすすめしないもの。
尻込みして、がまんさせたりせず、気軽にご来院いただきたいと思います。

あなたのご来院、お待ちしています。