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帰省やお出かけの前に。預ける?連れてく?チェックポイント

8月に入り、いよいよ本格的な夏休み・お盆シーズンに入りましたね。
みなさんの中には、ご家族で帰省されたり、ちょっとした旅行を予定している方も多いのではないでしょうか。

 

この時期、よくあるご相談が「うちの子どうしよう問題」。
つまり、「どうぶつたちを連れていく?」「それとも預ける?」という選択です。

 

どちらを選ぶにしても、ちょっとした準備と確認をしておくだけで、みなさんもどうぶつたちも安心して夏を過ごすことができます。
今日はそんな“夏のお出かけ前チェック”について、まとめてみましたよ。

 

🏡 預ける場合のチェックポイント

ペットホテルや動物病院での預かりを考えているみなさん。
以下のポイントをぜひ確認してみてください。

① 施設の予約は早めに
お盆シーズンは混み合う時期です。直前では埋まってしまうことも。
信頼できる施設は、できるだけ早めの確保を!

② ワクチン・ノミダニ予防はOK?
施設によっては、混合ワクチン・狂犬病・ノミダニ予防が必須です。
接種証明の提示が必要な場合もあるため、早めにチェックを。
当院で接種いただいている方で、どうにも見当たらない…という方は、再発行もできますから、ご相談ください。

③ 環境の違いによるストレスに配慮を
知らない場所で過ごすことは、わんちゃん・ねこさんにとって 大きなストレスになります。
お気に入りの毛布やおもちゃ、ごはんなど、「いつも通り」を持たせてあげると安心感につながります。

 

🚗 連れていく場合のチェックポイント

一緒に旅行や帰省を考えているみなさんも、注意したいポイントがあります。

① 移動手段に応じた準備
・車移動 → キャリーでの安全確保と、車内温度管理が大切です。
・新幹線や飛行機 → 各社のルールを事前に確認しましょう。
特に航空機は、本人や書類はもちろん、ケージに制限が設けられてるなど、一般的に車や電車よりも 厳しいことが多いです。
急に空港近くのペットホテルに預けるとか、ケージを購入するなんてことになると、みなさんも大変ですから、必ず確認を。
最近では、SNSやブログに、体験記としていろいろ書いてる方も多いですが、そういったルールはある日突然変わるもの。
常に、公式の最新情報を集めるよう、心がけてくださいね。

 

② 宿泊先はどうぶつOKか確認
ペット同伴可の宿泊施設でも、頭数制限・サイズ制限・同伴エリアの制限があることも。
最近よく耳にするのが、朝食ブッフェを楽しみにしていたら、どうぶつNGで。
交代で食べに行こうにも、申し込んであるレジャーの予定に間に合わなくなるので、泣く泣くルームサービスに変更した…というパターン。
せっかくの旅行で、こんなトラブルにならないよう、しっかり確認しておきましょう。

③ 緊急時の連絡先を調べておく
旅行先の近くにある動物病院の情報を調べておくと安心です。
スマホに登録しておくだけでも、万が一のときにすぐ行動できますよ。

 

 ✈️ 海外旅行の場合は、1年以上前から準備が必要なことも

「海外へ引っ越す/一緒に連れていく」場合は、さらに注意が必要です。
国によっては、狂犬病抗体価検査などを含めて1年近く準備期間が必要なケースもありますから。

渡航先の検疫ルールは国ごとに異なるため、
早めに大使館や検疫所、または動物病院に相談してくださいね。

 

お伝えしたいのは、「預ける/連れていく」どちらも、正解、ということです。

どうぶつたちにとって何が一番快適か、性格や体調を踏まえて考えることが大切ですよ。 
普段からあまり環境の変化に強くない子は、おうちやお馴染みの施設で過ごすほうが安心かもしれませんし、
逆に、みなさんと一緒なら安心して旅を楽しめる子もいますから。

そして、それをいちばん正しく判断できるのは、みなさんご自身です。

 

とはいえ、「これで大丈夫かな?」と不安に思われたら。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

みなさんのご来院、お待ちしています。