結局、雨はちゃんと降ったんだか、いつ明けたんだか、何なんだか…だった 今年の梅雨ですが、7月も下旬。
いよいよ夏の本番に突入ですね。
気温は35℃を超えるような日も続き、
どうぶつたちにとっても、わたしたち 人間にとっても かなり過酷な暑さです。
わたしたちもこまめな水分補給を心がけたい時期ですが、
わんちゃん・ねこさんたちも同じように「脱水」には要注意。
今回は、夏に増える脱水症状と、その予防法についてお話ししますよ。
みなさん、「水はいつでも置いてあるから大丈夫」と思っていませんか?
みなさんのおうちでも、きっとお水はいつでも飲めるようにしてあると思います。
ですが、暑さで体力が落ちていると、どうぶつたち自身が「飲みに行く元気がない」こともあるんですね。
特にシニアのどうぶつたちや、持病のある子、
また冷房が効いたお部屋で 長く過ごす子などは、
そもそも水の存在に気づきにくくなっていたり、飲む回数が減っていることがあります。
こんなサインが出ていたら、脱水の可能性もあります!
- おしっこの量や回数が少なくなっている
- 口の中が乾いていてネバついている
- 皮膚をつまんだあと、元に戻るのに時間がかかる
- 元気がなく、目がうつろ
特に、砂漠出身のねこさんは、もともと水をあまり飲まない傾向があるため、
脱水に気づきにくく、進行も早いと言われています。
「いつもと違うな…」と感じたら、様子を見るのではなく、早めの受診をおすすめします。
脱水を防ぐために、今日からできることは、
● 水飲み場を2か所以上にしてみましょう
→ リビングと寝室、リビングとトイレ前など、生活導線に合わせて置くのがポイントです
● お水の器を“お気に入り”にしてあげましょう
→ 浅めの器が好きな子、高さのある器が飲みやすい子、体格や性格によっても 好みは分かれます
● ウェットタイプのごはんやスープを取り入れましょう
→ ごはんから水分をとることで、自然と補給量が増えます
● 氷や流れる水で遊びながら飲んでくれる子も
→ 冷たさや動きに反応して「飲むきっかけ」になる場合もあります
ただし、どうぶつは猫舌…つまり、極端に冷たすぎる水は 飲めないことが多いので、氷をいっぱい浮かべるよりは、1個だけ入れて いつもよりちょっと冷たい?くらいにとどめておいてくださいね。
いつも通りの生活でも、夏は消耗が激しいです。
暑さに「慣れてきたな」と思っていても、
実は体の中ではかなりの水分が失われているんです。
1日に必要な水分量は、体重1kgあたり約50mlと言われています。
5kgのわんちゃん・ねこさんであれば、250ml前後が目安なんですね。
(※ごはんの水分や、生活環境によって前後しますよ!)
「しっかり飲めてるかな?」と一度見直してみるだけでも、
夏バテや体調不良の予防につながりますよ。
何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
みなさんのご来院、お待ちしています。