はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

拾い食い対策、どうする?

# 拾い食い #口輪 #誤食 #毒
一時期の寒さから、少し立ち直ってきたでしょうか…
とはいえ、まだまだ 油断は禁物です。
気圧の不安定さも 続いていますし、その一方で 花粉の気配も。
体調が落ち着かなくとも、頑張っていきましょう。


先日、恐ろしいニュースを耳にしました。
それは、落ちていた食べ物?を口にくわえてしまったワンちゃんが、泡を吹いて倒れた…というニュースです。
幸い、その子は病院に運ばれて無事回復に向かっているということですが、体に入ってしまった量によっては、回復できていなかった可能性も十分あるわけです。
そして、今回はどうぶつが被害にあったけれど、もしかしたら 子供が被害に遭う可能性だって十分あったわけですよね。
1号家の次女のように、地面に転がって駄々を捏ねているうちに楽しくなってハイハイし始めちゃう子だっていますから。
毒物が手について、たまたまその手に傷があったら。
体の中に入ってしまいます。
そして、そのまま…
考えるだけで、恐ろしいですね。


犯人は もちろん警察が捜査しているということですが、私たちとしても、リスクを避けた行動をしたいところです。
具体的には、やっぱり拾い食いをやめるのが一番早いですね。


拾い食いをやめさせるためには、しつけももちろん効果的。
ですが、いま 目の前にリスクがある状況で、しつけでどうにかなるのか…?と ご心配のみなさま。
口輪をつけるという方法があります。
口輪には、見た目が可哀想とか、実際以上に怖く見せてしまう(噛み付く子なのでは?と思われてしまう)という可能性があるので、
日本ではあまり一般的でないものの、拾い食い予防効果の面では 他の追随を許しません。
最近では、アヒルのクチバシ型など ユーモラスで可愛いものや、ピンクなど可愛らしい色合いのものも売られていますよ。
お留守番の時につけっぱなしにしてしまうと、ぶつけて怪我をしたり、壊してしまうリスクもありますが、
お散歩中に 目を離さず使っていただくのなら 必要十分。
ちょっと心配…というみなさまは、ぜひ一度 ご検討ください。


拾い食いをしてしまったかも?
お散歩から帰ってきてなんだか様子がおかしい…
そんな時は、できるだけ早く 近くの病院へ。
多少待てそうな状況なら、かかりつけに行くのがベストですが、もし本当に変なものを食べてしまっていたら、一刻を争います。
地図アプリなどで近くの病院を検索し、近い順にとにかく 向かいながら電話をかけて状況を伝えましょう。
場合によっては、バリウム検査や吐かせる準備など 病院にも受け入れの準備が必要ですが、向かっていただくのと並行して準備ができれば、時短につながりますから。


しつけと合わせて 口輪を活用していただき、痛ましい事件から 身を守りましょう。
あなたのご来院、お待ちしています。