はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

アスファルトでも火傷します!

# アスファルト #真夏日 #ヒートアイランド #熱中症 #火傷
梅雨…ですか?
そう言いたい日が続いていますね。
もはや梅雨明け…真夏の暑さ…
そんな嘆きも聞こえてきます。


こんな気温になると、心配なのが熱中症
特に、私たち人間よりも 地面に近い動物たちが、お散歩中に熱中症になってしまわないか 心配になりますね。
でも、実は、私たち獣医師が 熱中症と同じくらい心配しているのが、アスファルトで足の裏を火傷すること。
熱中症とは違い、命に関わる事態には直結しませんが、QOL…つまり、生活の質に関わりますから。


黒いアスファルトは、熱を溜め込みます。
いわゆる ヒートアイランド現象の要因でもありますね。
真夏の日中には、表面は60度にも達するそう。
60度といったら、玉露を入れるのにちょうどいい温度ですよね。
つまり、真夏のアスファルトは 淹れたてのお茶に匹敵する温度なわけです。


夜になればさすがに気温が下がるとはいえ、陽が落ちてすぐはまだ熱いまま。
だから、夕方になってすぐに お散歩しているわんちゃんを見かけると、どうしても心配になってしまいます。


そろそろお散歩に…と思ったら、まず アスファルトに触ってみてください。
60度あっても、10秒くらいなら 火傷のリスクは低いです。
まずご自身で触ってみて、自分が裸足で歩いても大丈夫であれば、お散歩に出ても大丈夫。
でも、ちょっとでも、裸足で歩いたら火傷しそう・・・と感じたら、お散歩はもう少し後にしてください。


動物たちは、足にとげなどが刺さった時や 皮膚病、膝関節の脱臼などの時は、特定の足だけが痛むので、痛い足を庇ったり 痛そうな仕草をします。
でも、足の裏の火傷の場合、特定の足が痛いわけではなく、全部の足が痛いですから、足を庇ったり痛そうな仕草はあまりみられません。
その代わり、4本の足を舐める頻度が高くなっていたり、なんだか足が痛そうなんだけど見るたびに痛がってる足が違う気がする・・・とか、あるいは、最近なんとなく元気がないように見える…なんてことも。
そんなことがあったら、ぜひお早めに 動物病院へ連れて行ってあげてください。
気のせいでも 全然構いませんからね。


夏至もすぎて、もうほんとに夏の気配です。
夏生まれで 夏が好きな1号でも、この暑さは流石に…
車で行けます!炎天下を歩くのは数秒だけ!という方以外、陽が高くなってからのご来院は やめておいたほうがいいかもしれません。
逆に、そういった方は、お昼ギリギリのご来院が お待たせせずスムーズかも。
車がなく、緊急性の低い方は、往診も承っていますので、ご相談くださいね。


あなたのご来院、お待ちしています。