はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

狂犬病ワクチンを受けてください。

# 狂犬病 #ワクチン #検疫 #ウクライナ


悪いことは言いません。
狂犬病ワクチンを打ってください。
犬の住民票 こと、畜犬登録もしてください。
できればマイクロチップも装着してください。
マイクロチップはたまに読めなくなることがありますから、ときどき読み取りチェックをしてください。


ウクライナからのわんちゃん、検疫期間中に自宅で過ごすことをを許可する流れのようです。
今まで、検疫期間中に動物検疫の施設から連れ出せるのは、日本の法律で認められた補助犬など、ごく限られた条件の個体だけでした。
盲導犬など、犬がいないことで、生活に物理的に支障をきたすことが、いわば条件で、
精神的に不安定になるといった、支障が物理的ではない方は、たとえその場で倒れたりパニックになっても認められていませんでした。


しかも、連れ出す先を事前に報告し、帰宅したらまた報告、
基本的に他の犬はもちろん、人への接触も最低限にさせる。
そんな厳しいルールでやっていたのです。
補助犬を使われる方は、基本的に介助者の方がいるため、その方も含めた 相互監視に近い状況を作っていたはずです。


でも、報道を信じる限り、ウクライナからのわんちゃんはごく普通の家庭犬のよう。
ということは、特に監視されるようなこともないわけです。
普通にお散歩に行き、ドッグランなども利用し、触りたい!というお子さんにも触らせて。
でもそれくらいごく普通のことだと思うわ、うん、報告するほどのことじゃないよね、だから報告はしません、ということだってあり得るわけです。


もし、そこから狂犬病が広がってしまったら。
次に待っているのは、他の犬たちの管理です。
具体的には、畜犬登録がされていない犬やマイクロチップが入っていない犬を捕まえ、半年間(潜伏期間)閉じ込めておく。
では、閉じ込めておく施設がなくなったら…?
どんどん捕まえて殺処分されてしまうかもしれません。


これは最悪の想像です。
でも、あり得ないことではありません。
自宅検疫を認めるというのは、その可能性を高めることですから。


いま、わんちゃんと暮らしている みなさん。
あなたの家族が、この最悪のシナリオを避けるためには、畜犬登録をし、できればマイクロチップの装着まで済ませること。
そして、今年度 狂犬病ワクチンをまだ打っていない子は、出来るだけ早く打つこと。
これらを行なってください。
逆に、これらが行われていない場合、あなたの家族が いつ連れていかれ 閉じ込められたり殺処分されてもおかしくないんです。
国内で狂犬病が広がるというのは、そういうことです。


当院でも、もちろんワクチンが打てますし、マイクロチップもできます。
でも、当院でなくてもいいですから。
とにかく早く、ワクチンを打ってマイクロチップと畜犬登録をしてください。
実際に狂犬病が出てしまったら、間違いなく品不足でできなくなります。
あなたの家族を守るために、いま、お願いします。