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戌年の年賀状。写真撮影のコツ、教えます!

来年は戌年ですね。
12年に1度の せっかくの機会だから、愛犬を年賀状に!と考えるみなさんも 多いのではないでしょうか。
家族みんなで 気合を入れてプロに撮ってもらうという方、到底アマチュアとは思えないような すごい機材をお持ちの方、いろんな方がいらっしゃいます。
せっかくの晴れ姿、どうせならいちばんキレイな姿で!と考える方が多いからでしょうか、最近 トリミングの枠が着々と埋まってきております。
もともと、年末年始は ご予約が多く、混みあうのですが、今年はさらに早いようです。

当院でのトリミングは、皮膚病、心臓病やてんかん、がんの子など、一般のサロンではトリミングが受けられない 当院患者様限定で行っています。
数分おきに休み休み進めなければならない子、酸素を使いながらのほうが良い子、獣医師が付きっきりで トリミングというよりはもはや診察になってしまう子…いろいろな状態の子が来ます。
混み合うと、それぞれの子に負担がかかりやすくなったり、トリマーさんだけでなく 獣医師の対応が追いつかなくなってしまう可能性があるため、予約の枠が限られます。
写真の撮影日がもう決まっていたり、家族みんなの都合が合う日はこの日だけ!など 日にちに制約のある患者様は、ぜひ お早めにご連絡を。

さて、そんな 戌年のご家族写真。
プロに頼むほどじゃないし、機材といってもふつうのデジカメやスマホくらいしかないのよね。でも、せっかくだし、うちの子の写真も…
なんて、お思いの方。
ちょっとしたコツを押さえて撮れば、見違える写真が撮れるんです。

ポイントは2つ。
まず、1つ目は、被写体の目にピントを合わせるということ。
目にピントがあっていないと、なんとなくボヤけたり、違和感のある写真になりがちです。
たとえば この写真。
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全体的にピントを合わせているので、なんとなくボヤけています。

主役が誰だか よくわからないというか。
主題が明確でない、違和感の出やすい写真になってしまうのですね。
集合写真のように、全体のようすを伝えるのならいいのですが、年賀状のように うちのこの子を見て!という使い方をするなら、イマイチになってしまいます。
そうはいっても、オートフォーカスでカメラが勝手にピントを合わせるから…とお思いの方。
オートフォーカスは、一点集中でピントを合わせることは苦手なことが多いです。
フワーッとこのへん、という感じでピントが合うものが多いので、うーん、なんだかなあ…という写真が撮れがち。
最近のカメラやスマホは、ピントを合わせたいところにタッチすれば、そこにピントが合うようになっていますから、ぜひそのひと手間をかけ タッチしてからシャッターを切ってください。

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こんなかんじで
もし、そういったタイプのカメラやスマホをお持ちでないのなら、微妙に手の角度や伸ばし方を変えて 何枚も撮りましょう。
何枚も撮った中に、ピタリとピントの合うものがあるはずです。

次のポイントは、<b><u>明るく撮る</b></u>ということ。
年賀状とかでは特に、背景を消して わんちゃんの顔だけを切りだして使ったりしますよね。
このときに、写真が暗いと、なにがなんだかわからないことになりがちです。

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この対策として、いちばん手軽なのは、スマホの無料アプリ、LINEやSNOWで写真を撮ること。
あの手の、勝手に美白補正のかかるアプリを使えば、ふつうに撮っていても 年賀状映えする写真が撮れやすいです。

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毛の白い子など、写真全体が白っぽくて何がなんだか…になってしまったら、写真のアプリから自動補正を使いましょう。
iPhoneなら、右上に出る星と棒のマークをタッチ。
これでいい感じになるはずです。
スマホでなくデジカメで撮りたい という方は、画面の中でも影になった暗めの場所をタッチするか、ピントを合わせたい箇所をタッチして そのままフリック。
機種によって異なりますが、タッチした指を離さず画面上で上下左右どれかの方向に振れば、明るさが変わるはずです。

以前、写真がうまくなりたくて カメラマンバイトをしていたとき、現場で出会ったポートレート撮影の職業カメラマンの方は、いい写真を撮るにはまずいい表情を引き出すこと、と教えてくれました。
それを一度のチャンスで写しとるのがプロだと。
プロのように、一度のチャンスでベストショットを決めるのは難しいかもしれませんが、わんちゃんやねこさんのいちばんいい表情を引き出せるのは 飼い主様なんです。
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いい表情?
一度で撮ろう!と思わず、何枚も撮るうちに 年賀状にふさわしいベストショットが撮れますよ。

表情はだいぶ引きつってしまうかもしれません…が、診察室や待合室で お写真撮影させていただくことも。
あなたのご来院、お待ちしています。