はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

保冷剤に気をつけて!

関東の梅雨明け…
まだ でしたっけ??

そんなことを思ってしまうほど、暑い日々が続きます。
当院の目の前、五日市街道は、川と緑で かなり目には涼しいものの、やはり体は確実に暑く、滴り落ちる汗を拭いながら 入ってこられる飼い主さまも。
わんちゃんたちも 大きく口を開けて舌を出し、いっしょうけんめい熱を発散しています。

この時期、来院されるカワイコちゃんたちも 飼い主さまも、どこかしら身につけていらっしゃることがおおいのが 保冷剤。
ケーキなど買ったときにもらえるアレを取っておいて使っています という節約派の方もいれば、氷枕を流用してます と豪快に大きなサイズをお使いの方まで。
1号も、子どもをベビーカーに乗せるときなど、保冷剤が欠かせません。

そんな 保冷剤。
冷凍庫で カッチカチに凍るタイプと、凍ってもやわらかで肌あたりのいいソフトタイプがあるのを ごぞんじでしょうか。
ソフトタイプのものには 不凍液 といって、おうちの冷凍庫では完全に凍ってしまわないような液体が入っています。
これのおかげで、やわらかさが保たれるんですね。

ですが。
この 不凍液で、中毒を起こして亡くなってしまう事故が まれに起こります。
暑いからと保冷剤を入れてあげてお出かけ。
残された子がおるすばんをしているうちに、なんとなく保冷剤をかじってしまう。
かじって出てきた中身が 甘くて美味しくて、喜んでなめているうちに 中毒を起こしてしまうんです。

この中毒の嫌らしいところは、症状が出てきたら まず手遅れなところ。
中身自体は、毒性は低いのですが、体の中で化学変化を起こします。
化学変化後の物質が 中毒の原因になるのです。
変化が始まる前に、体から排泄させてやらなければ 中毒に。
腎臓が回復不能なダメージを負って、症状が出始めてからでは、もうとっくに手遅れ。
死んでしまいます。

いま、日本製で出回っている保冷剤の中身は、まず間違いなく食品グレードの安全なもの。
特に、ケーキなどについてくるようなものは アイスや化粧品の原料にもなるくらいのものが使われていることがほとんどです。
でも、安い海外製品や、そういえばこれいつから家にあるんだったっけ?みたいなもの。
そういったものは、もしかすると 中毒を起こしてしまうようなものが 使われているかもしれません。

おるすばんをさせるとき、保冷剤を使うこと自体は 悪いことではありません。
クーラーを使っても、それだけでは足りないかも。
クーラーが外出中に壊れてしまうかも。
そういったことが心配で、保険の意味でも 保冷剤を使うことは理にかなっています。
ただ、使う前に一度、原材料を見てみてください。
裏やパッケージに、原材料の書いてあるものも多いはず。
エチレングリコール と書いてあるものは使わない。
これを守れば、中毒を起こして悲しい思いをすることはありません。

良かれ と思ってしてあげたことが 裏目に出ると、ほんとうにつらいですよね。
エチレングリコールを含む ソフトタイプの保冷剤は、もはや絶滅危惧種…とはいえ、ゼロではありません。
確認してから 使ってあげてくださいね。

 

マダニのはなし

ひどい雨が続きます。
止まない雨はない と言うけれど、今まさに渦中のときには そんなこと言っていられませんよね。
どうか、少しでも被害が小さく済みますように。
現地から中継される映像に、同行避難されているのでしょうか、わんちゃんやねこさんのケージが映り込んでいました。
彼らを連れてきた 飼い主さんはもちろん、彼らもまた 大災害を前に必死に命を守っています。
温かい目で 見守ってもらえますように。

こういった 大災害、中でも 水が絡むような災害の場合、おさまったあとで出てくるのが 虫の問題。
湿気が残ったり、一気に温度が上がったりするので、大量発生することが多いんです。
中でも怖いのが、マダニです。
最近、毎夏出ている「SFTS」という病気。
これは、マダニがうつしてまわる おそろしい病気で、熱や吐き気などの軽い症状でおさまることもありますが、意識不明になったり、中には亡くなってしまうことも。
日本では、毎年100人くらいがこの病気にかかってしまうといわれています。
この病気をうつすマダニは、わんちゃんやねこさんに取り付く類のマダニと同じ。
つまり、お散歩やご近所パトロールで お家に持ち込んでしまう可能性があるということなんです。

大災害のあとには、病気が流行ります。
どうしようもないことではありますが、防げるものなら 防ぎたいですよね。
わんちゃんやねこさんに取り付くマダニは、飲み薬や付け薬で 予防ができます。
美味しいジャーキータイプや、取り扱いの簡単な スポイトタイプなど、お好みでお選びいただけますので、まずはご相談を。

あまりに暑い真夏より、今くらいの時期が 実はいちばん 虫が増えるんです。
中には、危険な病気を うつしてまわるおそろしい虫も。
ノミやダニ?見つけたら潰したらいいんでしょ?という方もいますが、潰したら かえっておそろしいばい菌やウイルスが 広がってしまうかも。
そんな危険な虫には、取り付かれないのがいちばんですよね。
よく効くお薬、扱っています。
あなたのご来院、お待ちしています。

 

混合ワクチン、ちゃんと選んでますか?

前回、前々回と、時事ネタが続きました。
そのためか、ついに10000PV達成。
たくさんの方に見ていただき、ほんとうにありがとうございます。

さて。
10000PVブロガー として、最初に選ぶ話題は ワクチン。
4月に狂犬病予防注射を打って、1ヶ月空けて 混合ワクチン。
病院からお知らせが来たから、打たなくちゃ…と言ってるうちに、ありゃもう6月、なんならもうすぐ7月!という方。
ゴールデンウィーク狂犬病予防注射を打って、混合をそろそろ…と言いつつ、気づけば月末!の方。
ワクチン、勧められるままに打っていませんか?
子犬の頃から、毎年同じものを打ち続けていませんか?
当院が、実際に診察室でみなさんにお伝えしている選び方を ここでお伝えします。

インターネットなど見ていると、「獣医はワクチンでぼったくって儲けている」「狂犬病ワクチン混合ワクチン、フィラリアやノミダニ予防は獣医の金づる」「だまされてはいけない、予防などしなくても病気にはならない」なんて、まことしやかに書かれていたりします。
もっともらしく、さも知識がありそうに書いているものの、獣医師免許も持っていなければ 内容から判断してまともな免疫学の知識もなさそう、さらに根拠もどこにも書かれていない…と、科学的な文章にはなっていないんです。
でも。
そんなものにだまされてしまうようなことがあってはいけませんから。
選び方の基準、お伝えいたします。

まず。
混合ワクチンというのは、当然ですが 1回の注射で 複数の病気を予防できるもの。
この 予防できる病気の数が 「○種混合」の ○の部分にきます。
なので、「6種混合」といわれれば 6種類の病気が、「8種混合」といわれれば 8種類の病気が予防できるわけです。
当院がわんちゃんに使っている 8種混合のワクチンは、6種混合のものに もう2種類の病気に効くものが追加されているタイプ。
プラス3000円で さらに2種類!?じゃあ8種で!と思いがちですが、ちょっと待ったーーー
そこまで必要のない子もいるんです。

8種のほうでだけ予防できるのは、レプトスピラという菌の起こす病気。
これは、菌を持ったネズミのおしっこから 広まっていく病気です。
でも、今、都市部でネズミをたくさん見かけること、あまりないですよね。
現代の日本では、池や川などの水や土があるような場所、ネズミのたくさんいる 森や山などでひろがる病気なんです。
そういうところへ よく行く子なら、レプトスピラの予防をしたほうが安心です。
でも、インドア派でお散歩もあまり行かないし、専門業者さんが定期的にネズミの駆除薬を撒いていくようなマンションで暮らしている子には、あまり必要性は高くないと思いませんか?
わんちゃんのワクチンは、ライフスタイルで選んでいただきたいと思います。

いっぽうの ねこちゃん。
こちらも、ライフスタイルによって 3種混合と5種混合を 使い分けるのがおすすめです。
具体的には、外へ行く子は 5種。
完全室内飼いの子は 3種。
ちなみに、本人は外へは行かないけれど 同居猫さんが外へ行く子の場合、5種を打っておきましょう。
5種のほうにだけ入っている 白血病クラミジアのうち、白血病が特に命に関わりやすい病気です。
これは、猫さん同士のケンカでうつる病気ですから、ケンカのリスクのある外へ行く子は ぜひ予防を。
おとなしい性格でも、他の猫に噛み付かれて 病気をうつされる可能性もありますから、外へ行くなら必須です。

ペットショップや 保護施設などでは、とにかく多く打ったほうが安心!と、とにかく数字の大きいもの、たくさん予防できるものを打ちがちです。
おうちに来たあとも、なんとなくそのまま同じものを続けている…という方、とても多いです。
でもね。
不必要なワクチンまで、打っても仕方ない。
それが当院の考え方です。
毎年のことだけど、もう一度、見なおしてみませんか。
ご相談も お受けしています。
あなたのご来院、お待ちしています。

だったらどうしろと?続・獣医学部新設のニュースに、現役獣医師が思うこと

大雨の降った 夏至の日でした。
1号は野暮用で横浜の海のそばにいたのですが、日中は大荒れだったものの、夕方、帰路につくころには、つかの間の夕焼けを楽しむことができました。
ビルに反射して いつまでも太陽が沈まないような感覚になる都市の夕焼けもだいすきなのですが、海、空、沈む夕日…という プリミティブな夕焼けも とても素敵だと思います。

さて。
先日の、「獣医学部新設のニュースに、現役獣医師が思うこと」http://kurimotoah.hatenablog.com/entry/2017/06/16/191815
この記事に、たいへんな反響をいただいています。
直接コメントをくださる方、返信記事を書いてくださる方。
PVも見たことのない数字で、読んでくださっている方がたくさんいらっしゃるんだなと感激しています。
そんな中で、数人の方からのご意見として、「だったらどうしろと?」というものがありました。
中には、実際にいま、獣医師不足に困っているのだろうと思われる方からのものも。
日本の法律で、獣医師でなければ、診療してはいけないことになっていますから、
目の前に苦しむどうぶつがいても 獣医師がいなければ何の治療もしてやれない。
悔しいですよね。
そういう方からすれば、一人でも志のある獣医師が増える可能性のある獣医学部の新設は、待ち望んでいることだと思います。

1号の個人的な見解、個人的な意見は、「学部の新設にこだわるのではなく、後継者推薦枠をなくせばいい」と思います。
これは、私立大学にはとても多い制度で、動物病院を開業している人の子弟に限り 特別な推薦枠を作って一定数を受け入れるというもの。
学校により、卒業生の子弟に限る場合と、卒業生に限らず 開業獣医師の子弟は広く受け入れる場合がありますが、
この枠で入学してくる生徒たちは、ほぼ100%が小動物の臨床へ進みます。
大学病院などの高度医療施設で 武者修行兼人脈作りをしてから 後を継いだり。
人によっては、箔付けのために博士課程進学したり、留学したりすることもありますが、
修行を終えたり、学位を取ったりしたあとは、 後を継ぐ病院が決まっていますから。
公務員獣医師や 家畜の獣医師にはならないわけです。

こういった枠があると、後継者をぜひ入学させたい病院経営者などから、大学に多額の寄付金が見込めます。
いくら以上という決まりはありませんが、額の大きい方が より有利になるのでは?と 誰でも考えますよね。
獣医学部は、医学部などと比べ 留年率も低いですから、入学さえすれば あまりにもアホでない限り、スムーズに卒業→国家試験合格 となりやすいんです。
獣医師免許はコネとカネで取れる と言われてしまうのは このためなんですね。

1号の仲の良かった子で この枠を利用して入学した子がいました。
彼は、お父さんと仲が悪く、「俺はおやじの後なんて継ぎたくない」と公言していました。
「子どものころに入院してた犬に噛まれて、それ以来犬がだめ。猫も何を考えているかわからなくて、気持ち悪い。動物が好きじゃないのに、なんで獣医なんかにならなくちゃならないんだ。これから一生、嫌いな動物に関わって生きていく人生なんて」
獣医学部の学生は、それなりの思いを持って入学してくる学生も多く、飲み会で、いかに動物が好きか とか、どんな獣医師になりたいか というのは、鉄板の話題でした。
そんな話題で盛り上がる同級生たちの中で、彼はほんとうに辛そうでした。

この枠のおかげで、小動物臨床に進むんだ!という強い意志を持った学生を優先的に入学させられる というメリットも たしかに大きいです。
少ないとはいえ、留年してしまったり、国家試験に落ちてしまったりする学生もいますが、
卒業して獣医師になる!という強い意志があれば、そういった可能性は下がりますし、周りにもその姿勢は影響しますから。
留年率を下げ、国家試験合格率を上げたい大学としては、理にかなった制度かもしれません。
でも、小動物臨床の分野では 獣医師が余っているというのも現実です。
教育の質を保つために、それぞれの学校が採る 入学者数は増やさないのであれば。
その 限られた入学者の中に、公務員や家畜を診療する道を目指す可能性のある人の割合を上げるのが 合理的です。
そのためには、公務員や家畜を診療する道は100%選ばない と決まっている人の専用枠をなくすのがいちばん早いやり方だと、1号は考えています。

蛇足になりますが、1号は後継者推薦枠の悪口が言いたいわけではありません。
この枠があったからこそ、同じ大学に通い、ともに学ぶことのできた得難い友人もたくさんいます。
でも。
わたしたちは、獣医師として携わるすべての場面において、動物や畜産業、ひいては社会のために働くことが任務。
ペットの診療をするときも、公務員として検査や指導をするときも、そして家畜を診るときも。
目の前のどうぶつのためだけでなく、自分たちを取り巻く社会のために仕事をしなければならないのです。
自分の人生をかけて築き上げて来たものの 後を継いでほしい、次世代へ残していきたいという気持ち。
子どもが出来て、昔よりはわかるようになったつもりですが、やはりそこは獣医師として。
社会のために、ぜひ後継者推薦枠の撤廃も 考えてほしいと思います。
なにより、子どもがほんとうに獣医師になり、親の築き上げて来た病院の後を継ぎたいと思えば、後継者推薦枠などなくても 自力で大学に受かります。
模試でE判定だろうが 周りに何を言われようが ぜったいに、ちゃんと合格しますから。

あなたのご意見、お待ちしています。

 

獣医学部新設のニュースに、現役獣医師が思うこと。

さいきん、加計学園など 何かと話題の 獣医学部
獣医という単語を こんなにテレビで見聞きすることが あったでしょうか。
獣医師は、憧れの職業ランキングや、親が子どもに就いてほしい職業ランキングなどでも よく名前が上がるような、とてもメジャーな職業ですが、新しく獣医師免許を取得する人は 毎年1000人程度。
同じ6年制大学を卒業して受験する 医師国家試験・薬剤師国家試験は、どちらも合格者数は1万人近いので、大きな差があります。
これは、獣医師国家試験が狭き門だからというわけではなく、医師国家試験・薬剤師国家試験とは、受験者の数が全くちがうから。
合格率をみると、どれも大きな差はありません。
では、なぜ獣医師国家試験だけ、圧倒的に受験者が少ないのか?
それは、獣医師国家試験の受験資格を持つ人が 圧倒的に少ないから。
医学部は80、薬学部は73に対し、獣医学部・学科は 16です。
獣医学部の学生は、医学部・薬学部に比べて とても少ないのです。
なぜか?
獣医学部が少ないからだ!だから、増やしたらいい!と、思いますよね。

でも、そんな単純な問題ではありません。

獣医師が足りない といわれています。
でも、わたしたちのように ペットを診る獣医師。
都内をはじめ、都市部ではずいぶん前から 有り余っているといわれています。
開業しては潰れ、潰れてはまた開業し。
知り合いに、2軒の病院を開業しては潰し、3軒目のためにいま 複数病院を掛け持ちして働いている先生もいます。
大学に顔をだせば、「23区内で猫を診る病院で働きたいです」「公務員になりたいです。関東6県、できたら首都圏。受けれるところは全部受けます」という後輩ばかり。
地方に行きたいという子は 学年にわずか数名というのが実感です。
何を隠そう、1号も、小学生のころからペットを診る獣医師になることしか考えていませんでしたから、そんな後輩たちに「意識が低い!もっと日本の獣医療のために地方に行かんかい!」などとは 言える立場ではありません。

いっぽう、公務員獣医師や 家畜を診る獣医師はたしかに足りていない状況。
特に、地方ではこの獣医師不足は深刻です。
地方こそ たくさんの家畜がいて、そんなところにこそ 公務員獣医師や家畜を診る獣医師は必要なのに、地方に行きたいとか 家畜を診たいという気持ちで獣医師になる人は ほとんどいないんですね。
でも、公務員獣医師や家畜を診る獣医師たちと話していると、それも仕方ないと思わずにはいられない状況があることは、知られていません。

たとえば、公務員獣医師。
安定しているだろうし、獣医師免許を持っているなら、お給料だって高いんじゃない?なんで目指さないの?と思いますよね。
でも、実は、医師や薬剤師と同じように 6年間大学に通い、学費を払っていても、公務員としての給与体系がぜんぜん違うために、医師で公務員の人より 収入が驚くほど少ないこと。
公務員は労働基準法の適用を受けないので、伝染病が発生したなどの状況次第では 残業月100時間など当たり前に超えること。
どうぶつが好きで獣医師になったのに、おそろしい病気を広げないために、病気でないどうぶつたちをも 自らの手で殺さなくてはならない場合もあること。
そういったマイナスの面は 知られていないなと思います。

家畜の獣医師。
彼らは、夜中だろうが親が危篤だろうが、難産といわれれば東に走り、伝染病かもしれないと言われれば西に飛んでいくのは当たり前。
さらに、わたしたちのような ペットを相手にする獣医師に比べ、家畜を相手にしていると どうしてもケガが多くなります。
噛まれる・引っかかれるようなケガは ほとんどないけれど、牛にどつかれる・馬に蹴られるなど、後遺症が残ったり 命に関わるようなケガをしてしまうことが とても多いのですね。
知られていませんが、家畜相手の獣医師は ケガや死亡のリスクが高いために、生命保険や医療保険に入れないことも。
そして、家畜はどうしても大きいため、ある程度の身長・手足の長さがないと 診察すらできないこともよくあります。
物理的に腕の長さが足りず、牛の妊娠チェックなどができない。
難産の子牛を引っ張りだしてやりたいけれど、腕力が足りない。
家畜を相手にしていると、こういう話はしょっちゅうですが、一般の方はもちろん わたしたちのように小動物を診ている獣医師からしても、想像もつかないようなデメリットですよね。

そういうことをぜんぶ加味して、それでも地方で公務員や家畜を診る獣医師になりたいという人。
そんな人だけが受験するのでなければ、学部だけ増やしたところで 獣医師不足は解決しません。
今よりもっと、首都圏に獣医師が溢れかえり、地方との格差が広がるだけです。

特に、私立大学の場合、学費が高く大学の資金が潤沢。
そうなると、箔付けになるような 高額な設備や、有名な先生を教員として招くことがよくあります。
一般の人、中でも大学受験するくらいの年代の人や、その親世代が知っているような設備や有名人となると、やはり小動物のジャンルに偏りがち。
日本に数台しかない放射線治療の装置があります!というほうが、伝染病の検査に使う特殊な検査装置があります!より なんとなくすごそうな気がする。
テレビに出てた○○先生のいる大学なら、なんとなくいい大学っぽい。
偏差値や受験科目がそんなに変わらなければ、そんなフワッとした基準で受験する大学を決めたという人も多いんです。

1号も私立大学出身ですから、悪口を言いたいわけではありません。
ただ、学部を単純に増やしたところで、公務員獣医師や家畜を診る獣医師の不足は 解決しないのではないか… と思っています。

いろんな人が いろんな立場で いろんな意見を言いますね。
みーんな合わせて、獣医師はもとより どうぶつに関わる業界が より良くなっていけばいいなと思います。
当院も 微力ながら お手伝いできたらいいと思います。

 

梅雨の間の夏支度。ダイエットは今が大チャンス!

子どもがベビーカーで爆睡しているすきに、アシックスのお店で 靴を買いました。
機械で計測し、足にピッタリと合わせた中敷きを入れてもらって、もうほんと段違いの履き心地。
しょっちゅう買えるような お値段ではないけれど、今までちょこちょこ買ってた 可愛いけれど足に合わない靴たちを「買ったつもり貯金」して いつか靴箱をぜんぶアシックスにしたいな…と思いました。
そんなわけで、最近 ウォーキングが楽しい1号。
保育園のお迎えも できるだけ徒歩で。
…いっぱい歩くと ごはんが美味しくて。
運動量は増えているはずなのに、なんだかお洋服が、顔が、パンパンになってきたような…?
現実を見るのが怖くて、体重計に乗れずにいます。

さて。
関東も梅雨入りし、さっそく気温が下がってきました。
実は、今がダイエットの最大チャーンス!なんです。
梅雨は気温が低く、運動しても暑くなりにくい。
それでいて、季節は夏に向かっていますから、代謝は上がっています。
燃やしやすく燃えやすい、まさに理想的な状態になるんですね。
それは、人間だけではなく、どうぶつたちも同じです。

夏は心臓や呼吸器に厳しい季節。
気温が高く、湿度も高いから、蒸れて呼吸が苦しくなりやすい。
そして、暑いからすぐに心臓がバクバク。
弱った心臓には、とても大きな負担です。
そこへ、肥満が加わると…?
大きくなった体に血液を回さなくちゃ。心臓の負担アップ。
空気の通り道を、たっぷりついた脂肪がジャマ。のどがぜい肉に押し上げられて締め付けられるから、うまく息が吸えず、起きているのにイビキみたいな音を立てて必死に呼吸。
呼吸がうまくできなくて、酸素を充分に取り込めないから、全身が酸素不足。それを補うためには血液をどんどん回さなくちゃ。心臓にまた負担。
頑張る心臓も酸素が足りない、負担はどんどん増えていく、もうだめ、…バタン。
これが、夏に肥満の子が倒れるメカニズムです。

真夏に電車に乗ったとき、走ってきたわけでもないのに 太った人がやたらハアハア言っていたり 異様に汗をかいていたりするのを 見かけることがありますね。
そういった人の体の中では、こんなことが起きているんです。
太っていなくても、風邪やアレルギーで鼻詰まりのとき、呼吸が荒くなったり 心臓がいつもよりドキドキしているのを感じることはありませんか?
それも 同じこと。
取り込める酸素がいつもより少ないのを、体が補おうとしているんです。

こういったことを防ぐには、今のうちに少し体重を絞っておいたほうがいいんです。
雨でもお散歩に行ける子は、ふだんよりもう一つ 先の角で曲がるとか。
雨の日はインドア!派の子は、新しいオモチャを投入したり。
いっしょに遊べば、わたしたちにも一石二鳥ですね。
それと必ず並行して、ごはんも少し減らします。
カップ2杯を カップ1.7杯に。
物足りない子は、あげるまえに水でふやかして 満腹感を増やしてあげるといいですよ。
人間とちがって、低カロリーごはんに変えるのは、急に行うと ストレスになってしまうかも。
今食べているごはんのまま、量を少し減らし、減らしたぶん お水を足すのが簡単でおすすめです。

わたしたちより体の小さい わんちゃんたちですから、少しのことで 大きく結果を出せます。
夏を楽に、快適に過ごす、夏支度。
その一つとして、プチ・ダイエット、ぜひ やってみてください。

「ダイエットが必要ですねえ」とお伝えするたび、心が痛んでしかたのない 1号も…
まずは 炭酸水ダイエットから 夏支度してみようと思います。
いっしょにチャレンジしてくださる方も、目標にさせていただきたい ナイスバディなあなたも。
ご来院、お待ちしています。

「フロントラインは使ってません!」それって…

ことしの大河ドラマおんな城主 直虎」。
主演の柴咲コウさん、やっぱりビックリするほど 綺麗ですよね。
柴咲コウさんといえば、「ファンデーションは使ってません!」の あのCM。
当時、あれを見て ドラッグストアに走った方も 多かったのではないでしょうか。
「どこのファンデーション使ってます?」「私は○○の」「じゃあ、次はそこのにしようかな」が普通の中、「ファンデーションは使ってません!」の一言は すごいインパクトでしたよね。
それ以降、多くの人が普通に使っているものを、「○○は使ってません!」と言い放つ…という流れを ちょこちょこと見かけるようになりました。
「このごはんおいしいね!」「炊飯器は使ってません!」
「連絡取りたいから、LINE教えて!」「スマートフォンは使ってません!」
…なんて。

そんな流れの中、最近当院の待合室で ちょっと気になる会話が。
「やっぱり今時分に公園なんか連れて行くとね、ノミやなんかが気になるわね」
「そうね、かゆいからね」
「あれは犬だけじゃなくて、こっちにもくるじゃない?」
「そうねえ」
「でもね、フロントラインてあるでしょ、あれはダメね」
「えっ、うちずっと使ってるわ」
「ダメダメ。うちのは付けようとすると嫌がって暴れるし、付けたってすぐに転げまわっちゃってアッチコッチこすりつけちゃって、付いてんだか付いてないんだか…だからね、うちは、フロントラインは使ってません!」
「エエーッ」

さては、ノミ・ダニ対策をしていないのでは!?
家に上がってほしくないわあー!
という心の声が聞こえてくるようですが。
実は、最新のノミ・ダニ・フィラリア対策。
ぜーんぶまとめて 飲み薬で対策できるものがあるんです。
これを飲んでいれば、「フロントラインは使ってません!」でも、対策ばっちりなんです。

じつは、同じような、まとめて対策できるおくすりは 何種類か発売されていますが、当院のお出しする ネクスガードスペクトラ は、美味しいジャーキーになっていることが最大の特徴。
しかも、好き嫌いのある子でも、ネクスガードスペクトラなら食べてくれる!という方も多いくらい、美味しいおくすりですから、
おくすりの苦手な子、飲ませるのが苦手な方、どちらにもやさしいんです。

さらに、フロントラインとフィラリア対策を分けてするより、体重や組み合わせによっては お安く済む場合も。
ラクで、美味しくて、おまけに安いなんて!
こんないいこと なかなかないですよね。

ノミ・ダニ・フィラリア対策が、お安くなるのか?
なるとして、どれくらい変わるのか?
比べていただくだけでも かまいません。
一度、お試ししてみませんか。
あなたのご来院、お待ちしています。