はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

ねこさんの水分補給のためならば…尿結石、腎不全の予防にはこれ!

最悪の被害になりました。
西日本豪雨
1号の実家は名古屋ですが、両親とも岡山県出身。
特に、すっかり有名になってしまった 倉敷市真備町に住む伯母夫妻をはじめ、親戚ほぼみんなが被災し、いまも避難所生活をしていたり 浸水した自宅の片付けに追われたり。
身内はだれも命だけは取られなかったのが 不幸中の幸いではあるものの、リフォームしたばかりの家が全壊したり、何日もかけて植え付けした田んぼも畑も全滅したりと、生きているから良かった…だけでは 済まないものがあります。


そんな 避難所や、被災地での生活。
やはり、お手洗いが気になるからと、水分を取るのを控えてしまったり、避難所生活でなくても、そもそも 飲み水を手に入れるために 暑い中長時間並ばなければならなかったりするのだそう。
テレビでも多々呼びかけていますが、脱水や熱中症は、倒れないうちは大丈夫…ではありません。
喉がかわいたな と思ったら、もう黄色信号ですからね。
乾く前に水分補給、時間を決めて量も決めて飲む。
これが鉄則です。


さて、そんな 水分補給。
わたしたち人間は 言えばわかります。
飲んでね!と伝えれば、しぶしぶでも飲むでしょう。
でも、どうぶつたちは…?
特に、もともと砂漠にいたねこさんたちは、水分がないのが当たり前ですから、水を飲ませようとしても なかなか飲んでくれません。
かれらは、水を取らない代わりに、捨てるのも少しの水分で済むよう、ぎゅっと濃縮された尿を排泄するような体のつくりになっています。
この、濃い尿を作るため、腎臓が全力で頑張ります。
ねこさんは、腎臓が頑張りすぎてしまいやすい体のつくりなので、腎不全といって もう頑張れません… 状態になりやすいのですね。
他にも、濃いおしっこを作ると、尿結石といって、おしっこの成分が塊になって 体の中で詰まりやすかったりします。


腎不全、尿結石、どちらも予防できるのが、水分補給。
濃すぎるおしっこは、いいことはないのです。
そんなわけで、水を飲ませたい…けれど、飲んでくれない。
そんな方にまずやっていただきたいのは、お皿にお水を入れてあげること。
これは、給水ボトルよりも飲みやすいことが 解剖学的にも明らかですから、それだけでも取れる水分の量が増えます。


さらにもう一手…とお考えのあなたに おすすめなのが、お水に味をつけてあげることです。
たとえば、いつものカリカリフードを お水のお皿に数個。
他にも、お気に入りのオヤツや、市販の食欲の出るふりかけなんかもおすすめです。
ふやけたフードが飲み水の中でフワフワしてると汚らしいな…とか、日中に悪くなったらいやだな…と思ったら、表面だけふやけたら 本体は取り除いてしまってかまいません。
フードやジャーキーは、表面に 味や匂いのコーティングをしていますので、それが水にうつれば 十分なんです。


ごはんをふやかしたり、猫缶などを食べてくれる子なら、ここまで必死にならなくても ある程度食事からも水分補給はできます。
でも、カリカリ至上主義、というか、カリカリ以外は口もつけない というねこさん、意外にいるんですよね。
こういった、食べ物の好みがはっきりしているねこさんの場合、たとえいつものカリカリでも、ふやかして食感が変わるだけで 食べてくれなくなったりします。


わたしたちも、ただの水より、飲みやすく味付けしたスポーツドリンクやお茶のほうが 量は飲めるという方、多いと思います。
糖尿病などで、厳密に食事を管理している子は また話が変わってきますが、そうでない子はぜひ一度試してみてください。
お皿にお水と フードをちょこっと入れるだけですから、簡単です。


ねこさんは、夏場におしっこトラブルを起こす子 ほんとうに多いんです。
尿結石も、腎不全も、予防のためにはまず 水分補給!
あれこれ 試してみてくださいね。
そして、このオヤツやあのふりかけが好評だった!と、ぜひ 当院に教えてください。
全力でいろんな方に 拡散 いたしますのでね。
あなたのご来院、お待ちしています。

設定温度は25度以下!?それには理由があるんです

湿度の高い日が続きます。
台風の影響もあり、気圧も安定しませんね。
こういうときは、わたしたちだけでなく、わんちゃんやねこさんも 体調を崩しやすいもの。
特に、お歳の子や、持病のある子。
こういった子たちは、高温・高湿度にとても弱いですから、特に注意が必要です。


わんちゃん、ねこさんは、汗をかかない。
これはとても有名ですね。
汗腺 という汗をかくための穴がないので、汗をかかないんです。
この時期、満員電車で汗だくになって通勤しているわたしたちからすれば、うらやましくもありますね。


ですが、汗をかかない ということは、汗をかいて体温を下げることが一切できない ということ。
つまり、暑さが体にこもってしまいやすいんです。
違う言い方をすれば、とても熱中症になりやすい状態 ということになります。


電気代も気になるし、やっぱり節電したいから。
扇風機でいいでしょう?
そういう方も毎年いらっしゃるのですが。


冷房にかかる電気代、ごくふつうのリビングひと部屋だったら、ひと夏数万円にもなりません。
ところが、熱中症で動物病院に駆け込んだら?
ふつうにフルタイムで仕事している方の場合、帰宅して うちの子の具合が悪い、もしや熱中症!?と気づいたときにはもう夜。
たいていの動物病院は閉まっていますから、夜間病院などで緊急受診することになります。
夜間でも電話一本で診てもらえる、救急車で駆けつけてくれる病院もあり、本当に安心…ではあるのですが、やっぱり日中に受診するのとは 費用の桁が違います。
熱中症で間違いない ということになれば、症状にもよりますが、ほぼ間違いなく 血液検査と点滴はすることになるでしょう。
この時点で、体格にもよりますが、既にひと夏分の電気代とトントンくらいになります。
場合によっては、入院したり、点滴に通ったり。
持病のある子なら、酸素室などに入ることになり、さらにお金がかかるかも。
数万円の電気代をケチったばかりに、十万円近くのお金がかかったあげく お金で買えない健康までも損なうことになりますね。


扇風機でいい…のは、汗をかける人間だけです。
それも、汗をかいての体温調節が追いつく間だけ という条件つき。
扇風機は、涼しい風を出すものではなくて、空気を動かすものなんです。
その結果、からだの表面から熱をうばい、涼しくさせるという原理。
理科の授業などで、気化熱 ということばを習ったことを 思い出しますね。
汗をかけるのなら、からだの表面が 汗で湿った状態になりますから、そこへ風があれば 気化熱で体温調節できます。


でも、わんちゃん、ねこさんは汗をかけません。
扇風機を使っても、体温調節できるほど 気化熱の恩恵はないんです。
じゃあ…と、扇風機の前に 氷を取り付けてあげるのもいいですが、冷たい風がからだに直撃するのって どんなに暑いときでも辛いですよね。
しかも、毎日毎日氷を用意して、扇風機に取り付け、出かけて疲れて帰ってきたら 溶けた氷を片付けて…って。
手間!
暑さがさらに身にしみそうです。
その作業、時給換算したらいったいいくらになるのか…
氷水で すべって転んじゃうかもしれないし、水たまりで遊んで床が汚れたり傷んだりするかも。
それに、皮膚が湿ったせいで、皮膚病になっちゃうかも…
エアコンを使えば そこらへんのことに一切悩まされずに済むわけですから、やっぱり つけてあげていただきたいと思います。


帰宅して、なんだか様子がおかしいな?と 思ったら。
当院は、木曜・祝日は5時半まで、それ以外の日は夜 6時半まで受付しています。
それ以降は、ER府中 042ー306ー8052 の受診をおすすめします。

 

健康に暮らすには、病気の予防がいちばん大切です。

熱中症は、病気のなかでも、予防のできるもの。

エアコンピッ、で かんたんにできますから、ぜひ 今日この日から。

合言葉は 25度以下!でお願いいたします。

 

マナー違反にDNA鑑定!?お散歩行くなら ビニール袋を忘れずに!

見事な雪辱戦でしたね!
#大迫半端ない のタグが踊った、先週のコロンビア戦。
その裏で、マナーに違反した行動を取ったサポーターに、大きな報いがありました。
コロンビア外務省にtwitterで非難・断罪されたり、特定されて仕事をクビになったり、入場パスを没収され 以後の観戦ができなくなったり…
本来、スポーツは お互いを認め合い 称え合うもの。
応援マナーをわきまえない行動は、必ず自分に返ってきます。


翻って、わたしたちペットと暮らす者にとって、最も身近なマナー問題といえば お散歩マナー。
お散歩中に排泄物を回収しないとか、洗い流さないといったマナー違反があまりにもひどいからと、公園に犬を連れて入ることができなくなるだけでは済まず、犬を飼うことはおろか、立入禁止にするエリアまで。


たかがウンチじゃない?
動物なんだし、ウンチは出るものなんだから。
いずれ自然に還るしいいじゃない…


そういう方もいますが、ウンチをバカにしてはいけません。
そもそも、ウンチからうつる病気が どれだけ多いかご存知ないのでしょうか。
もしわからないようなら、ノロウイルスの時期の公衆トイレ掃除を 素手・マスクなしでやってみると よくわかるかもしれませんよね。
それに、ウンチをするのは動物かもしれませんが、飼っている人はどうなんでしょう。
もしかして、動物が動物を飼っているという状況なんでしょうか。
だとしたらたいへんなことですよね。
たしかに、有機物を放置すれば、いずれ自然には還るでしょうが、それまでの間の悪臭や不衛生さは?
想像もつかないようなら、ぜひ ご自分の車にウンチを数日放置してみてください。
特にこの時期、よーく おわかりいただけるかと思いますのでね。


世界でも、同じような悩みは多いようで、ウンチを放置すると罰金刑という国も。
すぐに素直に払えば、金額はだいたい一時不停止の違反切符と同じくらいですが、一時不停止は反則ですから 前科がつかないのに対し、ウンチの放置は罰金刑。
罪を犯したことになりますから、飼い主には前科がついてしまいます。
前科がつくということは、たとえば国によっては 犯罪証明書を提出しなければ入国自体させてもらえないとか、わたしたち獣医師も 犯した罪によっては 獣医師免許の取り消しや、交付が遅れるといったことにも。
たかがウンチを放置だけで前科が!?と思うかもしれませんが、やられる方にとっては たまったものじゃないですものね。
他にも、こういった罰金制度を課している国は多く、前科がつくかどうかはともかく、ウンチを放置することは 罪という考えが一般的です。


でも、ウンチなんてどの子がしたんだかわからないじゃない?現行犯をつかまえられるとは限らないし…という方。
DNA鑑定があります。
アメリカやヨーロッパの一部で 多く使われており、大きなマンションなどでは 入居条件になっているところも。
日本でも、導入しようという動きがあるようです。
これは、入居時に飼っているペットのDNAがわかる毛などを提出しておき、敷地内でウンチの放置があったときに どの子がウンチの主なのかを確認するというものです。
放置した飼い主がわかったら、どんな報いがあるのか…は マンション次第ですが、多くのケースではまず罰金、複数回放置が確認されれば 退去勧告となるようです。


たかがスポーツの応援で、仕事をクビになり 外務省にも睨まれて人生が狂う。
たかがウンチの放置で、せっかく入居した 憧れのタワマンを追い出され、後には ローンだけが残される…
そんなの 代償が大きすぎます。
わんちゃんとお散歩に出かけるときには、必ず ウンチ回収袋のご用意を!
ウンチしてから出かけるからって、油断してはいけません。
出る ときには、もう 出る のがウンチですのでね。


サッカーワールドカップ から、ウンチまで。
話題の幅の広さが 自慢です。
あなたのご来院、お待ちしています。

目の付け所が…☆最新!ハイテク健康管理のはなし

入梅、そして 歴史的な米朝首脳会談
対立していた過去を 水に流して、みんなで正々堂々と東京五輪を迎えたいですね。


そんな今日、ハイテク健康管理の話が 飛び込んできました。
それは、IoTの技術を活用した 猫さんのトイレ。
目の付け所がシャープな あの会社と、ついにスタバのできた あの県の大学がコラボして作られたトイレです。


猫さんの病気は数あれど、やはり いちばん多いのは腎不全。
ゆっくりゆっくりと進行し、やがては生命を脅かす、恐ろしい病気です。
当院でも、定期的な血液検査や 尿検査をおすすめしてきました。
腎不全の嫌らしいのは、水をよく飲むとか、おしっこが減ってきたなど 飼い主さまが気づくような状態になったときには、すでにかなり進行していることがほとんど ということ。
でも、実は こうした症状が出始めるよりも前から、血液検査や尿検査では 病気がわかります。
だからこそ、若いうちから定期検査を始めましょう とご案内しているわけです。


ですが。
血液検査や尿検査、正直なかなか…
だって、病院が何時間かかるかもわからないし…
お金だってどれくらいかかるのか…
足元を見られてへんなサプリややたら高いご飯を押し売りされたら…
嫌がるのよね、ケージに入れて車に乗って病院に行って、待ってるうちにどんどんおびえちゃうし。
うーん、なんだかいろいろ忙しいし、見た目はとっても元気だし。
今週はやめておこうかな。うん、またいつかね。
そんなふうにしているうち、病気は進んでいってしまいます。


でもね。
尿検査、別に病院に来なくたって できる項目があるじゃん!
そこに目をつけたわけです。
シャープですね。


この新しいトイレは、尿の量と トイレの回数をスマホで確認できるというもの。
ですから、腎不全だけでなく、膀胱炎などにも気づきやすくなります。
あれ、いつもよりトイレが長いな、とか、おしっこが近いみたい、とわかるから、おしっこトラブルかしら?と気づけるんですね。
悪化してしまう前に、手が打てるわけです。


こんな未来の技術、いったいお幾ら?
10万くらい?と思ったら、なんと 3万円でお釣りがくるのだとか。
実際に発売されるのは 来月末だそうですが、猫さんの健康管理が 大きく変わるかもしれませんね。


異変のお知らせがスマホに届いたら お早めに病院へ。
スマホへの通知はなくても、飼い主さまの勘でも かまいません。
あなたのご来院、お待ちしています。

6月は「夏越の大祓」トリミングするならいま!

6月になってしまいました。
あと3週間ちょいで、2018年の半分が過ぎてしまう計算です。
1月に立てた、平成30年の目標、達成できそうですか?


そんな 6月。
30日は、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の日です。
これは、いわば上半期の大晦日。
この日にも、年末の大晦日同様、大掃除をするのがよいのだそう。
年末に大掃除するだけでは 1年分の汚れを掃除することになりますが、6月にも大掃除すれば 半年分で済みますからね。
さらに、6月に大掃除をすると、雨のおかげで湿気が高く、汚れがゆるんで落としやすいとか。
真夏よりも気温が低いので 頑張っても汗だくになりにくいとか。
かといって、真冬ほどは寒くないので、水仕事もゆううつでないとか。
湿気でカビやばい菌が活性化する前に綺麗にするとか。
いろんなメリットがあるようです。
昔の人は合理的ですね。
この、夏越の大祓のタイミングで、ヘッドスパやサマーシャンプーをおすすめしはじめるヘアサロンが多いそうです。
1号が長年お世話になっているサロンでも同じで、「5月でも7月でもないんです。6月でないと。6月が一番いいんです」と 店長さんが言っていました。


実は、トリミングも同じです。
いちばんいいのは、6月のうちのトリミング。
梅雨入り前〜梅雨明け前くらいのタイミングでするのが ベストなんです。
ここで すっきりさっぱりショートカットにし、プロにしっかり洗浄・乾燥してもらうと、皮膚病の芽を摘んでしまえます。
湿度も温度も高い夏場に こじらせてしまう可能性が うんと下がりますから、ぜひ 6月中に受けておきましょう。


例年、暑くなりだしてからのトリミングのご予約は混みあい、ご希望のお日にちで ご予約をお取りできないことも。
気温も上がり、長い毛のこの子を見てるだけでなんだかこっちも暑くなってくるし、本人もずうっとハアハア言ってて心配だし。
家の中もなんだかモワッと犬臭い、っていうか、普通に臭い!もう無理!!
でもうちの子、持病があるから、ふつうのサロンじゃお断りされてしまって…なんとかしてください!
そんなふうに、駆け込んでいらっしゃる方 多いのですが、ご予約の混みあい具合によっては なんとかならないこともあります。
混みだす前のいまが チャンスですよ。


6月だとボーナス前だから…と お思いの方も、ご安心ください。
当院、カードをお使いいただけます。
とにかく毎年、6月にトリミングを受けておけばきっとここまでの悪化は避けられたのでは…という子を 夏場によく診ますから。
今年はそんな子を ひとりでも減らすために。
ぜひお早めのご予約 お待ちしています。



伸縮リード、とっさのときは

以前から公園でときどきラブちゃんを連れてお散歩しているのをお見かけしていた 還暦くらいのご夫婦。
いつの頃からか、見かけるとご挨拶くらいはする、くらいの関係でしたが、ここしばらくおかあさんとわんちゃんだけで散歩していて 気になっていました。
とってもイケメンなおとうさん、我が家の面食い3歳児も その不在が気になっていたようで、ある日「おじいちゃんは?」と突撃。
「おじいちゃんはね、いまお手手が痛くておうちにいるのよ」
おかあさんによると、公園で伸縮リードのロックを解除してラブちゃんを遊ばせていたら、猫さんを追って 公園から飛び出していきそうになったのだそうです。
タイミング悪く、大型トラックが向かってくるのが見え、慌てたおとうさん、とりあえずラブちゃんを止めようとリードを掴んだそうなのですが、大型犬が本気で猫を追いかけているわけですから、全くかなわず。
すごい勢いで伸びるリードで擦ってしまい、手を大やけどしてしまったんだそうです。
「もう10日くらいになるのに、傷も深くてまだ痛いみたいだし、スパッと切ったわけじゃないからか、治りも遅いのよ。利き手を包帯でグルグル巻きだから、何もできなくてね。日常生活もとても不便なの。でも、病院の先生によると、こういう伸びるリードでケガをする人ってけっこういらっしゃるんですってね」
お大事に、と言ってお別れしました。


そうなんです。
伸びるリードでやけどする方、多いんです。
ラブちゃんのおとうさんのように 突然飛び出した子を制御しようとしてうっかりリードを握ってしまう方、
飼い主さんの足や腕に絡まった状態で 勢い良くリードが伸縮してしまったという方、
状況はいろいろですが、何しろ傷が深くて治りの遅いのが特徴です。
中には、ケロイドみたいになってしまって 大きな跡になった方も。


飼い主さんがケガをするだけではありません。
リードの伸縮をロックしたつもりで きちんとできておらず、自転車やベビーカー、走ってきた子どもを引っ掛けて転ばせてしまったとか、
道路に飛び出してしまったという事例もあります。


伸縮リードって便利なんですよね。
ノーリードOKのドッグランではないけれど、ちょっと走らせてやりたいな、なんてとき。
周りに人もいないし、リードが長ければいつもよりは自由にさせてあげられるんだけど、長いリードを持ち歩くのも かさばるし重いし絡まってじゃまになるし。
そんなとき、伸縮リードがあれば、かさばらず絡まらず、それでいて伸ばしてやりたいときには伸ばせますから とってもいいんです。
子犬ちゃんはじめてセット みたいなのにもたいがい入っていますよね。
でも、こんなふうに 自分が大やけどをするかもしれないこと、誰かにケガをさせるかもしれないことは、ぜひ 心に留めておいてくださいね。


ちなみに、1号も伸縮リードを持っています。
チワワにも シェパードにも使っていましたし、実家のビーグルも使っています。
1号が使うときは、必ず リードを2本着けます。
伸縮リードと、普通のリードの2本で、とっさのときには普通のリードをつかむようにしています。
と同時に、伸縮リードを足で踏みます。
足で踏めば、勢いよく伸縮しても、最悪靴はだめになるかもしれませんが 手をやけどするよりマシですからね。
反射的に手で握ってしまったとしても、足でも踏めば キズは浅くて済みます。
ロックがついている伸縮リードでも、とっさのときにロックできるとは限りませんから、
あっ!と思ったら、とりあえず足で踏む!

心の片隅にでも とどめておいてください。


ペットホテルで お預かりの子のお散歩は、念のためリード2本づかいです。
やんちゃな子や パニックになって駆け出すタイプの子は さらに念のため、スタッフの体に3本目のリードをたすきがけにし そこにもつないでいますよ。
変わった人…
ではありません。
危機管理 というやつです。
危機管理意識のしっかりした方も、危機管理とかめんどくさいあなたも。
ご来院、お待ちしております。

待ち合い室での過ごし方

一気に季節が進んでいきます。
お出かけ、お散歩の楽しい季節ですね。


4月に 狂犬病の予防注射をした方は、1ヶ月空けて そろそろ混合ワクチンの打てるころです。
ノミ、ダニや、フィラリア予防の薬を取りに行くついでに 混合ワクチン…とお考えの方も多く、
さらには 4月は忙しくて打てなかったから 5月こそ!と、狂犬病予防注射を打ちにみえる方も。
そんなわけで、通常以上に院内が混みあい、お待たせしてしまう場合があります。
他院さんで、待ち合い室での小競り合い→噛み付き合って双方何針も縫うケガ、入院という事例があったそうです。
ノーリード同士で、お互いの飼い主さんが お手洗いや電話で 目を離したすきのできごとだったとか。
お時間に余裕をもってのご来院、ケージに入れたり リードをつけてのご来院に、ご協力ください。
また、待ち合い室では かならずご家族のどなたかがついているか、当院スタッフに引き渡してから お電話などしていただけますようお願いいたします。
他のわんちゃんが苦手な子、ケンカも辞さない 気合の入った子は、お車でお待ちいただいて、順番になりましたらお車までお迎えに行くこともできますので、お申し付けくださいね。


さて、そんな事件が起きてしまったら?
一番心配になるのは、やっぱり、病気をうつされてしまっていないか?ということではないでしょうか。
噛まれた ということは、
・噛んだ子のヨダレが 噛まれた子の体に入った。
・噛まれた子の血が 噛んだ子の体に入った。
ということであり、ヨダレも血も 病気をうつすリスクはとても高いものです。
たとえば エボラ出血熱エイズは 病気をもった人や動物の血が体に入りこむことでうつりますし、ノロウイルスやインフルエンザは  ウイルスの入ったヨダレが飛び散り、体に入ることで うつってしまうことも。
わんちゃんに噛まれる ということは、単純に 噛まれたことによる 物理的なケガや、傷口から噛んだ子の口の中のばい菌が入る といったことだけではないのです。


噛んだり噛まれたりでうつる病気。
その中でも、一番恐ろしいのは 間違いなく狂犬病でしょう。
これは、発症したら100%死ぬ恐ろしい病気。
あの エボラ出血熱でさえ、発症しても回復した人は何人もいます。
でも、狂犬病は…?
歴史上、発症して回復した人はゼロ。
ひとりの例外もなく、100%、絶対に死んでしまうのです。
さらに恐ろしいのは、ほ乳類すべてがかかる病気ということ。
犬も、猫も、ヒトも、サルに牛、馬、リスやネズミに、キリンまで。
みんなかかる病気です。
ということは、病気をもった動物が いつどこにいるかもわからないわけですよね。
そして極めつけ、狂犬病は今この瞬間にも、世界中で猛威を振るっています。
毎日、たくさんの人が 狂犬病で亡くなり続けているんですね。
インフルエンザは冬場だけですし、エボラ出血熱だって 世界のどこかで患者さんが出れば大騒ぎになりますよね。
でも、狂犬病は…?
患者さんがあまりにも多いため、ニュースにすらなりません。
ただ、ただ、毎日 毎日、着実に、患者さんが亡くなっていく。
そんな恐ろしい病気が 狂犬病なのです。


ただひとつ、希望の持てること。
それは、日本ではいま現在、狂犬病は出ていない ということ。
1950年代を最後に、日本国内で感染、発症したという例はないので、「日本には狂犬病はない」と言ってもいいんです。


が。
東京五輪も近づき、毎年毎年 外国人観光客の数も増え、輸入する荷物も増え…
それに比例して、狂犬病が 入り込むリスクが、どんどん高くなってきています。
犬、猫などの動物は 農水省、それ以外のほ乳類は 厚労省
動物や、お肉などは、きちんと狂犬病ウイルスがいないことを確認するしくみが整っていますが、人間にはそこまで厳密なしくみがありません。
狂犬病は、潜伏期間の長い病気。
潜伏期間のあいだに、観光客として来日する可能性もあります。
そして、日本にいる間に発症したら…?
狂犬病ウイルスをどんどんまき散らしたら…?
あっという間に 日本じゅうに病気が広がってしまう可能性だってあるのです。


だからといって、江戸時代じゃあるまいし、鎖国なんてしていられませんよね。
そうなると、大事になってくるのが 予防です。
幸い、狂犬病は ワクチンで予防ができますから。
はしか の記事でお話したとおり、予防注射を7割の子が打っていれば、病気が入り込んでも 大流行には至りません。


パルボやレプトスピラなど、他にも 死亡率の高い病気や、ヒトにうつる病気はいくつもあります。
でも、その中で狂犬病だけが、わざわざ 狂犬病予防法 という個別の法律を作ってまで、犬を飼うのなら飼い主の責任で予防注射を受けさせなさいね、と決められているんです。
このことだけでも、狂犬病の恐ろしさ、日本で出てしまったときの危険さが よくわかりますよね。


当院では、ご来院順の受付、診察となっており、ご予約制の病院さんよりも どうしてもお待たせしてしまう時間は長くなります。
スタッフも複数いるため、ご予約制にするのなら 専用のシステムの導入コストがかかり、今までどおりの診察スタイルでいくのなら 診察料金が上がってしまうことと、
予約がいっぱいだから診られませんとお断りすることなく、一日にできるだけたくさんの子を診てあげられるようにしようとすると、当院くらいの規模では ご予約制よりもご来院順のほうがいいのです。
そんなわけで、お待たせしてしまう分、待ち合い室をお楽しみいただけるよう 掲示板にくふうを凝らしたり、駐車場まで お声がけに行ったり、五日市街道沿いを ぐるっとしてきていただいても大丈夫。
ケージに入れてきたから、リードがないけど  待ち時間のあいだにお散歩してこようかな…
そんなときは、お貸し出しできるリードもあります。
お気軽にお申し付けください。


あなたのご来院、お待ちしています。