1月も半ばを過ぎ…たのが、信じられずにいます。
早すぎやしませんか。
そして、大寒が近づき、寒さがますます厳しくなってきましたね。
この時期、冷たい空気にさらされることが多い、わんちゃんやねこさんの体調が 気になる季節です。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、冬のお散歩のときに、わんちゃん・ねこさんの健康を守るために大切なことをお伝えします。
特にこの時期、足裏のケアやしもやけ予防、さらに寒さによって現れる症状について 詳しく見ていきましょう。
冬のお散歩、こんなリスクにご用心
冬場のお外は空気が澄んでいて気持ちいい!…ですが、わんちゃんにとっては注意が必要なことも。
というのも、冷たい地面や乾燥した空気に長時間さらされることで、足裏の皮膚が傷みやすくなるから。
霜が降りる日など、アスファルトが冷え切っているときには、わんちゃんの肉球にひび割れや乾燥が起きてしまうこともあるんですよ。
また、地域によっては、路面に凍結防止剤(塩化カルシウムなど)が撒かれていることもあります。
この成分が足裏に付着すると、炎症を引き起こす可能性がありますから、お散歩から帰った後は きれいに拭き取ってあげることが大切です。
足裏だけじゃない!しもやけの危険性
寒い日が続くと、わんちゃんやねこさんも「しもやけ」になってしまうことがあります。
しもやけは、要は 血流が悪くなることで手足の先が腫れたり、赤くなったりする症状です。
ですから、お散歩の後にしっかり体を温めないと、しもやけが悪化することもあるんです。
さらに、この寒さで注意したいのは 足裏だけではありません。
その子の体質によっては「寒冷凝集素(かんれいぎょうしゅうそ)」と呼ばれる、
寒さによって異常な反応…一種のアレルギー反応みたいなものを起こす場合があります。
この症状では、耳や鼻先の皮膚が赤く腫れたり、場合によっては黒ずんだりすることがありますよ。
寒い日のお散歩や外出後、耳や鼻にいつもと違う様子が見られたら、お早めに動物病院にご相談くださいね。
足裏ケアのポイント
わんちゃん・ねこさんの足裏を守るためには、日頃のケアがとても重要です。
特に乾燥しがちな冬は、以下のポイントを意識してみてください。
1. 肉球の保湿を心がける
市販の保湿クリームを使って、散歩の前後に肉球を保湿してあげましょう。
ドラッグストアで手に入る、ワセリンなどでかまいません。
シアバターなどの ナチュラルなものも良いのですが、匂いや味が気になって 舐めて悪化させてしまう子も多いので、
1号はいつも ワセリンをおすすめしていますよ。
2. 散歩後は足を拭く
外出後は、足裏や指の間を ぬるま湯で濡らしたタオルで優しく拭いてあげましょう。
足に、凍結防止剤や泥が付いていないか、確認することも大切です。
3. 爪や足裏の毛をこまめにカットする
足裏の毛が伸びていると、滑りやすくなるだけでなく、凍結防止剤や雪玉が絡まりやすくなります。
動物病院やトリミングサロンで定期的にケアしてもらうと 安心ですね。
当院でも、診察時にお申し付けいただければ、すぐにカットができますよ。
ワクチンで、冬の感染症対策も忘れずに!
そして、冬場の健康管理といえば「ワクチン」の大切さも 改めてお伝えしたいところです。
寒い時期はウイルス性の感染症が広がりやすく、わんちゃん・ねこさんの体調を崩す原因になります。
特にわんちゃんでは「ケンネルコフ」、ねこさんでは「猫風邪」など、空気が乾燥することで流行しやすい病気もあります。
お散歩仲間に うつしたりうつされたり…のリスクからも、定期的な予防接種でしっかり守ってあげてくださいね。
足裏やしもやけのケア、そして寒さによる体調不良の早期発見を心がけ、元気に冬を乗り切りましょう。
何か気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
みなさんのご来院、お待ちしています。