はい、栗本動物病院です。

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ペットと公共交通機関で移動するなら、知っておいてほしいこと

# ペット #移動 #夏休み #公共交通機関
8月も2週目に入ると、だいぶ電車に乗っている人の様子が変わります。
学生さんが居なくなり、クールビス姿の社会人が多かった車内に、楽しげな親子連れや カジュアルな服装の人たちが目立つようになりました。
そして、そんな人たちの荷物から、ときどき ニャー とか、クンクン…といった 控えめな主張が聞こえてくることが。
ペットを連れてのお出かけです。
制限のあった昨年、一昨年には ほとんど見かけませんでしたが、今年は 少し戻ってきた印象がありますね。


ペットを連れて公共交通機関に乗るとき。
ケースの大きさや規格、乗せられるペットの種類に 決まりがある場合もありますし、
飛行機のように、乗せられる上限が決まっていて、事前に予約していないと乗せられないこともあります。
また、無料で乗せられる場合も、チケットやタグを購入しないと乗せられない場合もあります。
必ず 事前によく確認してくださいね。
特に、コロナ禍でペットと暮らし始めたみなさんは、今年初めてペットを連れて公共交通機関で遠出する…という方も多いのじゃないかと思います。
しつこいかな?心配性すぎるかしら?と思うくらい調べるくらいで ちょうどいいですからね。
行けばなんとかなるでしょ!と強行し、乗せられなくてペットホテル…が空いていればまだいいですが、結局予定を変更して帰る羽目に。
そこから話が転がって、結局、家族での引っ越しを取りやめ、単身赴任にすることになったという人を知っています。
ほんとうに気をつけてくださいね。


さて、このように、人間側のルールもあるのですが、どうぶつ側の要望だって あると思いませんか。
こんなふうにしてあげたら、もっと快適に移動をさせてあげられるかも。
そんなアイデアを いくつかお知らせしますね。


まず、乗せる前の食事は1回分抜くか、量を少なめに。
食事を取ると、生き物ですから どうしても 排泄をしたくなりますが、移動中は好きな時に排泄させてあげられないことがあります。
道中ずっと我慢させ続けるのも、あるいは我慢出来なくて漏らしてしまい、不快なまま過ごさせるのもかわいそうですよね。
ですから、お腹が空きすぎて吐いてしまう体質の子以外は、できれば食事を抜いてあげてください。


とはいえ、できるだけ 乗る直前にはトイレをさせてあげましょう。
外で排泄できる子も、空港など、トイレさせてよい場所が決まっているところもありますから、気をつけてくださいね。


それから、乗り物酔いしやすい子、慣れない場所では興奮したり 緊張したりしやすい子は、できれば酔い止めを。
それも、眠くなるタイプの飲み薬がおすすめです。
当院ももちろんですが、いろいろな病院さんで処方してもらえます。
クセになったり、却って酔ってしまう…なんてこともありませんから、ご安心ください。
ときどき、効きやすい体質の子がいて、グッタリして見えて心配になることがありますが、
酔い止めでの眠気は、ドラッグストアで買える花粉症のお薬の眠気くらい。
いわゆる 睡眠薬ほどの効き目はありませんから、こちらもご安心くださいね。


こうした、ちょっとしたお役立ち情報で、旅の記憶が良いものになりますように。
酔い止めをご希望の方は、お気軽にご来院くださいね。
あなたのご来院、お待ちしています。