はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

温める?冷やす?腰が痛いとき

#腰痛 #花粉症 #くしゃみ
今年も順調にくしゃみの回数が増えてきました。
花粉の舞踏会が繰り広げられています。


実は、くしゃみというのは ものすごく腰に負担のかかるものなんだそうですね。
ハックショーン!と勢いよくやるときには、腹圧といって お腹の中の圧力があがるのですが、
そのときに お腹から腰へも圧力がかかるのだそうです。
上の子が3月生まれで 正規産の時期と花粉症の時期がかぶっていた1号、
ただでさえ腰を痛めやすい妊娠中には、出来るだけ 壁や台に手をついてくしゃみをするよう言われていました。
とはいえ、忘れてしまって ヒヤヒヤしたことも数知れず…
結局、産後に何度もギックリ腰で整骨院に通うこととなりました。


そんな、侮れない くしゃみ。
実は、どうぶつたちも、くしゃみなど 日常の些細なことがきっかけで、腰を痛めることがあるのです。
ダックスちゃんやコーギーちゃんのような、腰の弱い犬種はもちろん、
特にそういったことのない犬種でも、体型や体格によっては、腰を痛めてしまいます。


明らかに腰が抜けたような感じとか、後ろ足に力が入らない・漏らしてしまうようなことがあれば、もちろん病院へ連れて行くとは思うのですが、
そこまでではないけどなんか腰が痛そう、でももう夜遅いし…休診日だし…
そんなとき、温めるべき?冷やすべき?と 悩んでしまうこと ありませんか。


当院では、きっかけがあった場合と、気づいたら/いつのまにか痛そうにしていた場合とで、対応を分けています。


まず、3日以内にきっかけのあった場合。
例えば 階段を勢いよく駆け上がっているときに、突然キャン!と叫んだ とか。
こういった、思い当たる節のある腰痛で、3日以内に起きたという場合は、冷やしましょう。


そして、気づいたら痛そうだった…という場合。
これは、きっかけがあったけれども見逃しているか、痛かったり平気だったりと 長い経過をたどっているかで、話が大きく変わります。
まずは 3日以内に、腰を痛めそうなことはしなかったか、よく思い出してください。
階段やボール投げ、猛ダッシュ、いろんなことがきっかけになります。
うーん、よくわからない…という場合は、腰をそっと触ってみましょう。
痛みが強いと、八つ当たりで 噛みつかれてしまうことがありますから、よく気をつけて触ってくださいね。
触ってみて、明らかに熱い場合は、冷やします。
そんなでもないな…という場合は、温めてあげましょう。


冷やす、温めるといっても、人間のように 湿布やカイロは使えません。
また、アスリートのように、氷を使うのも、却って皮膚に悪かったり 嫌がったりする場合があります。
そこで、ケーキなどについてくる保冷剤を、凍らせずに冷蔵庫でよく冷やして使うか、温かいお湯に浸けて使うのがおすすめ。
保冷剤はかじったり飲み込んでしまう子もいますので、
食べても安心という点では、ほんとうはコンニャクがいちばんおすすめではあるのですが、
目を離さないよう 気をつけて使ってあげましょう。


腰痛の 温める?冷やす?は、人間でも 悩ましいものです。
どうぶつたちとなれば、なおさらですよね。
痛そうだな、と思ったら、早めのご来院 お願いいたします。


あなたのご来院、お待ちしています。