はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

移動自粛解除。ということは、のみ・だに対策が大事です

のみ・だに対策が必要ですね。


ようやく…
長かった自粛が明けました。
全国どこへでも移動ができる。
自粛前と同じに戻るわけです。


でも、ふと見渡してみれば…
シャッターを下ろしたままだったり、やけに汚れたままだったり、ショーウィンドウの中が冬のままだったり。
そんなお店も 増えているようです。
大きな経済ダメージが、そこここで見て取れますね。


これからが本番なのでしょう。
感染症対策も、経済の復活も。
とはいえ、ひと段落ついたことも きっとまた事実。
今までのことを労いつつ、未来へと進んでいきましょう。


さて、このように 移動が自由になると、やっぱり旅に出たくなります。
今まで制限があった分、反動で 今までは旅などしなかったという人も、たまには旅もいいかも となることも増えそうです。
何日もかけるような旅行はもちろん、日帰りでちょっと…車でふらっと…
そんな 気軽なプチ旅も 増えてゆくことでしょう。
そのとき、わんちゃんも連れていかれる方。
必ず、必ず のみ・だに対策をしてください。


コロナによる自粛で、虫が活発に活動しているようです。
イタリアなどでは、ロックダウンで 観光名所に人が来なくなったため、本来の美しさを取り戻せた場所も多いのだとか。
日本も、ロックダウンこそしなかったものの、観光地に人が入らなかったのは同じです。
それどころか、自粛により、手入れすらできなかった場所も多く、春ということも相まって ものすごい勢いで動植物が勢力を拡大した地域も とても多いのですね。


のみ・だには、比較的身近な虫です。
東京23区内では、見かけることは少なくなってきたとはいえ、当院のような 自然豊かな地域では、まだまだ普通に見かける虫なんですね。
中でも、小金井公園や 五日市街道など、自然が身近なところの草むらの中には、たくさんたくさん 生息しています。
やはり、自粛の影響で、例年よりもお手入れがされていないと感じるエリアも多く、
お散歩のときに 草むらの奥まで入って匂いを嗅ぐとか、そこまでしなくても 近くで排泄するなど、とどまる時間があると、身体についてしまうことも多いんです。


対策をしていないと、虫は簡単に身体に付きます。
そのまま、家まで持ち帰ってしまえば、本人が痒いのはもちろん、家の中で繁殖してしまう可能性も。
本人だけでなく、家族にも害が及ぶ可能性があるのです。
繁殖してしまうと、しつこいので、駆除するためになんどもバルサンしなければならず、とても大変です。
それに、他に鳥や魚を飼っていたり、なんでも舐めてしまう時期の赤ちゃんがいる場合には、バルサン自体出来ないこともあります。


このように、家に入ってしまえば、とても大変なことになるのが のみ・だに。
予防が 一番簡単で 効果的なのですね。


のみ・だには、以前は首の後ろに垂らす薬が一般的でしたが、最近はフィラリアの薬と一体化した ジャーキータイプの薬が一般的になりました。
のみ・だに・フィラリアと、3つの予防をまとめてできるので、忘れにくいことと、垂らす薬は肌に合わない子もいたこと、シャンプーのタイミングを合わせる必要がないことがメリットです。
それに、美味しいので、わんちゃんも喜びますから、アレルギーとか 体に合わないといったご事情がない限りは、ジャーキータイプをお勧めします。
バラバラにやるよりも安いですしね。


以前は、遠出しないからのみ・だにはやりません、フィラリアだけでいいです…という方も一定数おられましたが、今年は様子が違います。
自粛により、虫の活動が活発になっていることを考えて、
遠出する、しないに関わらず、お散歩に行くすべての子は ぜひのみ・だに対策をしてください。


当院では、きちんと薬を飲めた子は、血液検査は2年に1回でお薬をお出しできます。
去年検査をしていて、お薬の飲み忘れ・飲み残しのない子は、今年は検査なしでお薬をお出ししていますよ。
あなたのご来院、お待ちしています。