はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

2016年こそ多頭飼い!?

1月14日は「タロとジロの日」なのだそうです。
タロとジロ というのは、南極観測隊昭和基地で 奇跡の生存を果たした、樺太犬の兄弟。
彼らのお話は 映画や歌にもなったほか、5年くらい前に ドラマにもなりました。
樺太犬は、他の犬種と混ざってしまったり、エキノコックスというおそろしい寄生虫病が流行したこともあって、現在ではほぼ絶滅してしまったといわれています。

さて、彼らが 南極で生き延びられた理由のひとつに、兄弟いっしょで しかも助け合ったことがある…といわれています。
犬というのは、群れをつくる生き物。
精神的にも 物理的にも 支えあっていたのですね。

南極 ほどの極限状況ではなくても、多頭飼いをすることで、
無駄吠えや怖がり、噛みつきなどの問題行動が減った…という方も 多くいます。
何を隠そう 1号家のチワワがそうでして、シェパードが来てから 何をやってもだめだった怖がりが だいぶ改善しました。
以前は お散歩中に大きいトラックが走ってきたり、 話しかけられたりすると、パニックになって逃げようとしたり、知らない人がいると ケージに立てこもったり。
それが、パニックにならず、急いでシェパードの陰に隠れるだけ くらいまで 改善したんです。
シェパードも、知らない人が話しかけてきたときなどは 自分から頭を下げて寄っていったり、体をすり寄せたり、
トラックが来たら 車道側を歩いてあげたりと、
チワワのパニック要因を、さりげなくカバーしてあげていました。
ずっとくっつきあっていたり しょっちゅう遊んだりというような、仲良しな二人ではありませんでしたが、
確かに支えあっていたんだなと思います。

ただし、問題行動でも 飼い主さんのしつけ不足や 運動不足などで起きているものに関しては、
多頭飼いをすると 手をつけられないくらいに悪化する可能性もあります。
また、相性によっては 血を見る可能性がないとも言えませんので、
これから 多頭飼いをしてみようかな?と思う方は、ぜひ慎重に決断してくださいね。
ちなみに、親子・きょうだいだから 大丈夫…とは言い切れないもので、入院するはめになるほどの親子げんかや 手術が必要なほどのきょうだいげんかも時々あります。
もちろん 夫婦げんかもありますから、とにかく 決断は慎重に。。
迷ったら、近くの動物病院でご相談いただくのも ひとつの方法です。

あなたの家族の かかりつけになりたい。
多頭飼いは、栗本動物病院にご相談ください。