やっと落ち着いて春らしさを感じる季節になりましたね。
4月も後半になると、そろそろゴールデンウィークの予定を立て始めている方も多いのではないでしょうか?
お出かけや帰省、あるいはご自宅でゆっくり過ごす方もいらっしゃるかと思いますが、どんな過ごし方であっても、
わんちゃん・ねこさんたちにとっては「いつもと違う日常」が続く連休は、体調を崩しやすいタイミングでもあります。
今回は、連休前に確認しておきたい、春の体調管理とお薬・ごはんの準備についてお話ししていきます。
#春は体調を崩しやすい季節です
春は気温の変化が大きく、朝晩と日中で寒暖差が激しい時期です。
人と同じように、どうぶつたちの体にも負担がかかりやすく、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちてきた」など、ちょっとした不調が見られることがあります。
また、花粉や黄砂、ハウスダストの影響で、くしゃみや皮膚のかゆみ、涙が多くなるなど、アレルギー症状が出る子もいます。
気になる症状があれば、連休に入る前に一度ご相談くださいね。
#連休中は動物病院もお休みが入ります
大型連休中は、当院も含めて、動物病院の診療日が限られていたり、急に受診できないケースも考えられます。
そのため、持病がある子、処方食やお薬を使っている子は、早めの準備がとても大切です。
たとえば…
• 毎日飲んでいるお薬の残りは足りそうですか?
• 処方食のストックは十分ありますか?
• 下痢や吐き気が出たときに使う常備薬はありますか?
• お薬が飲めなくなったときの代替手段は用意していますか?
などなど、一度おうちの中の在庫をチェックしてみましょう。
特に**持病があるわんちゃんやねこさん(心臓病、腎臓病、てんかん、アレルギーなど)**は、急に薬が切れると体調が急変するリスクがあります。
それに、吐きっぽい・下しやすいといった 地味にケアがたいへんな体質の子は、こういう時期ほど症状が出やすいのです。
いつものお薬さえあれば…!とならないよう、お薬の処方をご希望の方は、どうぞお早めにご連絡ください。
#お出かけやお留守番もストレスのもとに
連休中のお出かけは楽しいイベントですが、どうぶつたちにとっては移動や環境の変化がストレスになることもあります。
特に車や新しい場所に慣れていない子は、体調を崩す原因にもなりかねません。
また、ホテルやペットシッターさんを利用して お留守番をお願いする場合も、事前の健康チェックや、普段と違うごはん・環境で起こる体調変化に注意してあげたいところです。
お出かけ前に健康チェックを受けたり、万が一のときのために。
下痢止めや吐き気止めなどの予備薬を用意しておくと安心です。
#ごはんの切り替えにも注意を
ご旅行などで普段の処方食が持って行けないと、「似たようなごはんをコンビニで買ってきた」「急にフードを変えた」という声も聞かれます。
ですが、わんちゃん・ねこさんのお腹は 実はとても繊細です。
急なごはんの切り替えや、普段食べ慣れていないおやつをあげたことで、下痢や嘔吐を起こすケースは少なくありません。
処方食を食べている子はもちろん、いつものごはんは余裕を持って準備しておき、できるだけ変えずにすむようにしてあげましょう。
#春の予防とあわせてチェックを
この時期は、フィラリア予防やノミ・マダニ対策、狂犬病ワクチンなど、予防シーズンでもあります。
連休前後で診察が混み合うこともありますので、体調チェック・お薬の補充・予防のご相談などは、お時間に余裕をもってのご来院を おすすめしていますよ。
どうぶつたちが安心して春と連休を過ごせるように。
「まだ大丈夫かな」と思っているうちに、連休に入ってしまう…ということもありますので、今のうちに準備しておきましょう。
みなさんのご来院、お待ちしています。