はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

夏毛→冬毛へ。秋の換毛期ケア、始めてますか?

9月に入り、少しずつ秋の気配を感じるようになってきましたね。
いや、ほんと、
ほんとですって。
感じますよね、
ね??

 

真夏日はおろか、猛暑日すら続いてる 今日この頃で、今年はほんとに秋、くるのかな?と思ってしまいますが、それでも。
この時期、早くも どうぶつたちの身体には季節の変化が現れ始めています。
それが、「換毛期」です。

 

夏毛から冬毛へと生え変わる この時期。

皮膚や被毛のトラブルが起きやすくなる季節でもあるんです。
今回は、そんな秋の換毛期に気をつけたいこと、そして毎日のケアについて ご紹介しますよ。

 

 換毛期(かんもうき)って何? いつ起こるの?

換毛期とは、どうぶつたちの毛が季節に応じて生え変わる期間のこと。
多くのわんちゃん・ねこさんには、春(冬毛→夏毛)と秋(夏毛→冬毛)の2回、大きな換毛があります。

9月〜11月にかけての秋は、夏毛が抜けて、ふんわりとした冬毛へ生え変わるタイミング。
特に、ダブルコートといって、長い毛と短い毛がどちらも生えるタイプの犬種(柴ちゃんコーギーちゃんなど)や、長毛種のねこさんでは、
抜け毛の量も多く、 おうちの中に 毛がふわふわと舞う日も増えてきます。

 

換毛期に多いトラブル

そんな 換毛期を、ただの「抜け毛の季節」で済ませてしまうのは、ちょっと危険。

この時期には、以下のようなトラブルが起こりやすくなりますよ。

- 絡まりやもつれで、通気性が悪くなる
- 抜け毛が毛玉になり、皮膚が蒸れて皮膚炎や湿疹の原因になる
- 自分で毛を舐めすぎて、吐き戻しが増える

「なんだか最近、かゆそうにしている」
「毛づやが悪くなってきた気がする」
そんなときは、皮膚の状態を一度チェックしてみましょう。

 

 

換毛期のケアのポイント

 

こうしたトラブルは、毎日のケアで未然に防ぐことができますよ。

 

1. ブラッシングはこまめに、優しく
抜け毛を取り除くだけでなく、皮膚の通気性を保つためにも大切です。
ブラシは毛質に合ったものを選び、力を入れすぎず、やさしく撫でるように使ってください。


具体的な力加減としては、親指の上にのせたブラシを 人差し指でやさしく…羽二重餅を持つくらいのパワーでホールドします。
どうぶつがちょっと動いただけでも吹っ飛ぶくらいの力加減が 正解ですよ。


握りしめると、特に プロ用のスリッカーブラシを使っている方は、皮膚をひっかいて 無数のすり傷を作ってしまうので、
絶対に 力を入れてしっかり持ってはいけません。

「ブラッシングが苦手」という子は、1日5分ずつなど、短時間から慣らしていきましょう。

 

 

2. 皮膚チェックを習慣に


ブラッシング中に、皮膚の赤み・フケ・できものなどがないか 確認しましょう。
換毛期は皮膚がデリケートになりがちなので、トラブルが起こりやすいです。
都度、確認を続けることで、早期発見につながりますよ。

 

 

3. 食事からのサポートも


毛づやや皮膚の健康を維持するには、ごはんの質も大切。
処方食が必要な子でないなら、オメガ3脂肪酸など、皮膚・被毛に良い栄養素を含んだごはんに切り替えるのもおすすめです。
市販のフードは、こういったところにも配慮されてるものも多いですから、今のが合わないなーとか、いまいちだなという場合は、別メーカーのものを試してみるのも良いですよ。


動物病院でできること

「抜け毛の量がいつもより多い気がする」
「かゆみが長引いている」
「肌が赤くなっていて心配」

そんな時は、お気軽にご相談ください。

- 皮膚の状態チェック
- アレルギーや感染症の有無の確認
- 外用薬やサプリメントのご提案

など、必要に応じて適切なケアをご案内いたします。

 

 

秋を快適に迎えるために

 

秋は、どうぶつたちにとっても過ごしやすい季節。
だからこそ、夏の疲れが出ていたり、換毛による不快感があったりすると…
せっかくの心地よい季節が もったいないですよね。

 

 

秋の換毛期、ぜひ今からケアをスタートしてみてくださいね。

みなさんのご来院、お待ちしています。

夏の疲れ、秋に持ち越さないために

8月もいよいよ終わり。
朝晩はすこーしずつ涼しくなってきた、と、言い聞かせて過ごしていますが、日中はまだまだまだまだ!夏が続いていますね。

 

今年の夏は、例年になく厳しい暑さが続きました。
40度超えとかいう とんでもない気温も何度も…
わんちゃんやねこさん、そしてみなさん自身も、知らず知らずのうちに疲れがたまっていませんか?

 

今回は、夏の終わりにこそ意識しておきたい「夏バテ」と「健康チェック」についてお話しします。

 

夏の疲れ、どうぶつたちにもあるんです

「最近、ごはんの食いつきがちょっと悪い…」
「寝てばかりで、前ほど遊ばなくなった気がする」
「なんとなく元気がないような…」

そんな 小さな変化を感じたことはありませんか?

 

実は、どうぶつたちも私たちと同じように「夏バテ」します。

・暑さで食欲が落ちる
・エアコンの中と外の温度差に体がついていかない
・寝てばかりで筋力が落ちる

これらが積み重なって、秋口に体調を崩すことも少なくありません。

 

🐾 こんなサインが出ていたら要注意!

夏の疲れがたまっているサインとしては、次のようなものが挙げられます。

・食事の量が減った(完食しなくなった)
・お腹がゆるくなる・便の状態が不安定
・毛づやが悪くなった
・いつもよりもよく寝ている(反応が鈍い)
・抱っこを嫌がる、触られるのを嫌がるようになった

 

一見すると「よくあることかな?」と思いがちな変化でも、
「夏バテサイン」として表れている場合があるんですね。

 

 🩺 秋前にしておきたい健康チェック

夏が終わりに差しかかる今のタイミングは、
健康診断や血液検査にぴったりの時期でもあります。

なぜなら…

・夏の疲れを見逃さずにチェックできて
・食欲や行動の変化の「原因」がわかるかもしれないし、
・秋から冬に向けた体調管理のスタートが切れる

から。

 

特に、シニアのわんちゃん・ねこさん、持病のあるどうぶつたちは、
季節の変わり目の「ちょっとした揺らぎ」がきっかけで体調を崩すこともあります。

このタイミングで一度しっかりチェックしておくと、秋冬を元気に過ごせる土台になりますよ。

 

 💡 おうちでできる“夏バテ解消”のひと工夫

病院での健康チェックとあわせて、 おうちでできる ちょっとしたサポートもご紹介しましょう。

,ごはんに熱湯をかけて香りを立たせ、しっかりさましてから与える
・おやつや水分補給用に、無塩のチキンスープ(あく抜きした茹で汁)を使う
・おもちゃやトンネルを使って、ちょっとした運動をさせる

焦らず、少しずつリズムを取り戻していきましょうね。

 

どうぶつたちの「なんとなく」を見逃さないで

人と同じで、どうぶつたちも「なんとなく元気がない…」という時期があります。
でも、言葉にして伝えることはできません。

だからこそ、 みなさんの「なんかちょっといつもと違う」がとても大切なんです。

「気にしすぎかもしれないんですけど…」で来院した子が、実は!なんてこと、
私たちは毎年毎年 何例も何例も見ているんですね。
ですから、
「これって様子見でいいのかな…?」
「病院に連れて行くほどじゃないかも…?」
そんなときも、お気軽にご相談ください。
小さな変化の裏に、大事なヒントが隠れているかもしれませんよ。


みなさんのご来院、お待ちしています。

夏が終わる前に。フィラリア&ノミ・ダニ予防、続けてますか?

お盆が過ぎて、朝晩にほんの少しだけ涼しさを感じるようになってきました…かね?
日中の暑さがまだまだまだまだ油断できなさすぎて、このまま 囚われて夏…(急な映画トーク)

 

この時期、診察室でよくお聞きするのが、
フィラリアやノミ・ダニの予防って、もう終わりでいいんですか?」というご質問です。
蚊だし、夏が終われば…みたいな印象 ありますからね。

 

ですが、結論から言うと、まだ終わらせてしまうのは早いです!
実は、ここからの時期こそ“うっかり忘れ”が増えてしまうポイントでもあるんですよ。

 

フィラリア予防薬は「蚊がいなくなってから1ヶ月後まで」

フィラリア症は、蚊によってうつる病気。
わんちゃんが蚊に刺されることで感染し、心臓に寄生虫が棲みついてしまう、という怖い病気です。

フィラリア予防薬は、蚊に刺されてから体内に入り込んだフィラリアの幼虫を駆除するお薬。
つまり、「刺される前に飲む」のではなく、「刺されたあとに対処する」予防なんですね。

 

そのため、蚊が見られなくなったとしても、その1ヶ月後まで投薬を続ける必要があります。
この時期にやめてしまうと、最後の1匹の蚊に刺されたフィラリアが、体の中で育ってしまうかもしれませんよ。

 

ノミ・ダニ予防は秋までしっかりと

ノミやマダニは、夏だけでなく秋にも活発に活動しています。
気温が20℃を超えている限り、ノミ・ダニのリスクは続きます。

 

特に秋は、草むらや公園でのお散歩が心地よい季節。
外で過ごす時間が長くなる分、草むらからの“おみやげ”としてノミやダニを連れて帰ってしまうことも。

ねこさんでも、網戸越しのベランダや、玄関先で拾ってしまうことがありますし、
室内飼いのどうぶつたちでも、人の衣服にくっついてきたダニが乗り移るケースもありますから。

「うちは室内飼いだから大丈夫」と思っていても、完全にリスクがゼロというわけではないんですね。

 

ノミ・ダニが引き起こす病気、知っていますか?

ノミやダニに刺されることで、単に「かゆい」「赤くなる」だけでは済まないこともあります。

・ノミ:アレルギー性皮膚炎、大量寄生による貧血(子犬・子猫は命に関わることも!)
・マダニ:バベシア症(命にかかわる病気)、SFTSなど 人獣共通感染症のリスク

特に、マダニは人にも感染する病原体(SFTSなど)を持っていることがありますから、
どうぶつたちの健康だけでなく、ご家族の安全のためにも 予防は重要なんです。

 

💡 忘れないための工夫、いろいろ

「毎月決まった日なのに、うっかり忘れてしまう…」
そんなときは、次のような工夫を取り入れてみてください。

 

スマホのカレンダーやアラームでリマインド
・薬を飲ませた日を手帳やメモアプリに記録する
・動物病院でまとめて処方してもらい、次回分の目印を貼っておく

 

1号は 何を隠そう リマインダー大好き芸人で、買い置きから美容院の予約、ブログの投稿まで、あらゆることをリマインダーアプリにお任せしています。
ややこしい設定をしなくても、siriにお願いすれば、勝手にいい感じに設定してくれるので、
今お気に入りのアプリがない、というみなさまは 一度使ってみてください。

 

また、最近ではおやつタイプの予防薬も多く、 「本人」がリマインドしてくれることも。
盗み食いには注意が必要ですが、おやつ大好き!な子には 与えやすくてお勧めです。

 

 🐾 最後の1回まで、きちんと投薬を!

予防薬を最後まできちんと使い切ることが、
どうぶつたちの健康を守るうえでとても大切です。

「もう蚊、見ないからいいかな」
「1回ぐらい…」

そう思ってしまう気持ちもわかりますが、
1回の抜けが、一生を左右する感染症につながる可能性もあります。
注意一秒、怪我一生…みたいなことですね。

 

まだまだ暑い日が続きます。
油断せずに、もうひと踏ん張り!ですよ。

みなさんのご来院、お待ちしています。

食べない・寝てばかり…それ、夏バテかも?

お盆が明けて、夏もいよいよ後半戦。
それでもまだまだ、厳しい暑さが続いていますね。

 

みなさんご自身も、なんだか食欲がわかない、寝ても疲れが取れない…なんてことはありませんか?
実はそれ、どうぶつたちも同じように感じているかもしれません。

最近、「ごはんを残すようになった」「なんだか動きが鈍い」などのご相談が増えています。
今回は、夏の後半に多い“夏バテ”について、一緒に考えてみましょう。

 

🐾 わんちゃん・ねこさんの「夏バテサイン」

どうぶつたちは、人のように「だるい」「つかれた」と言葉では伝えられません。
その代わりに、行動や様子からサインを出してくれています。

 

たとえば、こんな変化はありませんか?

・ごはんを食べ残す、食いつきが悪くなった
・ずっと寝ている、寝る時間が増えた
・散歩や遊びに行きたがらない
・呼んでも反応が鈍い、ぼーっとしている
・なんとなく元気がない気がする

こうした症状が重なるとき、実は、体は熱中症の一歩手前のような状態にある場合もあるんです。

 

☀ 夏バテの背景にある「気温差」と「湿度」

夏の暑さはもちろんですが、 室内と外の気温差や、エアコンによる空気の乾燥・湿度変化も、体にとっては負担になります。

さらに、お盆を過ぎると日中は暑いのに夜は少し冷える、ということもあり、
気温のギャップにどうぶつたちの体がついていけないことも。

 

私たちが「体がだるいな…」と感じるときと同じで、
どうぶつたちも 体の内側でがんばって調整しているのです。

 

 🍽 ごはんを食べないときの対処法

「食欲がない」「ごはんを食べ残す」などの様子が続くとき、
試してみてほしい工夫をいくつかお伝えします。

 

・レンチンなどでごはんを少し温めて香りを立たせる
・涼しい時間帯に与えてみる(早朝や夜)
・水分補給を意識(ウエットフードを混ぜたり、スープ状にする)
・大好きなおやつを少量混ぜてみる

それでも食べない日が続く場合は、体調不良の可能性もあります。
早めに ご相談くださいね。

 

💧 脱水にも要注意!

ごはんと同じくらい大切なのが、「お水を飲めているかどうか」です。

実際、夏バテかな?と思って来院いただいた子の中には、軽度の脱水状態になっている子も少なくありません。
特にねこさんは、もともと あまり水を飲まない傾向がありますので、注意が必要です。

 

できる工夫としては、
・複数の場所にお水を置く
・流れる水を好む子にはウォーターファウンテンを活用
・スープタイプのごはんや、おやつゼリーを取り入れる
などでしょうか。
水に興味を持ってもらうだけでも、脱水予防につながることもありますから、
いろいろと工夫をしてみていただけたらと思います。


 🩺 検査で「夏バテなのか病気なのか」をチェックしよう

「夏だからこんなものかな…」と見過ごしてしまうと、
実は別の病気が隠れていた、ということもあります。

 

・腎臓の値が悪化していた
・お腹にガスがたまっていた
・体重が急に落ちていた(筋肉量の低下)

これらは 夏バテと似た症状を見せることがあります。
気になる様子が続いている場合は、一度血液検査などで確認しておくのがおすすめですよ。


夏の疲れ、秋に持ち越さないように

どうぶつたちの体調は、夏の終わりにガクッと崩れやすい傾向があります。
その前に「ちょっとした不調」の芽を摘んでおけると、秋からも元気に過ごせますよ。

 

・この夏、体調の変化が気になる
・ごはんの食べ方がいつもと違う
・なんとなく、いつもの元気がない気がする…

 

そんなときは、お気軽にご相談くださいね。

みなさんのご来院、お待ちしています。

お盆の間、どうぶつたちはどう過ごす?

お盆休みが 近づいていますね。
みなさんは どんな予定を立てていますか?
久しぶりにご実家へ帰省されたり、ご家族で旅行を楽しまれる方も多いかもしれません。

友人は、実家も 義理実家も 同じ県内なので、泊まりはしない代わり 連日訪問すると言っていました。

1号自身は 実家からは新幹線の距離ですし、両親の実家もそれなりの距離なので、帰省と言ったら宿泊が大前提でしたが、

そうでない方も 案外多いのですよね。

 

そうなると、まあ連れていくとお互い大変だし、かと言って預けるほどでもないし、と、おうちに残るどうぶつたち。

かれらの過ごし方について、つい後回しになっていないでしょうか?

お盆の時期は、暑さのピークであり、生活リズムも普段と変わりやすいタイミングです。
今回は「お留守番をするどうぶつたち」のために、みなさんにぜひ気をつけていただきたいことをまとめました。

 

 🌡 暑さ対策は「昼間の無人時間」がカギ!

日中の気温は、連日 35℃を超えていますよね。
そうなると、たとえ室内であっても、エアコンなしでは すぐに熱中症になってしまうおそれがあります。

特に、どうぶつたちは、私たちと違って 服装で調整ができません。

真夏でも毛皮を着ているわけですから、ほんとに すぐに!!!熱中症になってしまいます。

特に注意したいのが、誰もいない時間帯の室温管理です。
設定温度は、わんちゃん・ねこさんの快適温度(26〜28℃程度)を目安に。
「夕方、涼しくなったらタイマーで切れるようにしていたら、帰宅時に部屋が蒸し風呂状態だった」からの、熱中症うたがいで緊急受診…なんてことも 少なくありません。

エアコンは「つけっぱなし」一択ですよ。

 

🚪 脱走・迷子リスクにも注意!

お盆中は来客や出入りが増えやすく、玄関や窓の開閉の回数も自然と多くなります。
そのすきに、わんちゃんやねこさんが外へ出てしまう事故も…

- 首輪・迷子札がしっかり装着されているか
- マイクロチップの情報は更新されているか
- 脱走しそうな性格の子には、来客時だけ別室へ移動する工夫を

このあたりを事前に確認しておくと、万が一のときにも安心です。

 

🍽 ごはんやトイレは「いつも通り」を意識

みなさんのスケジュールにあわせて、
ついごはんの時間や回数を変えてしまいがちですが、
どうぶつたちにとっては「いつも通り」が何よりの安心材料です。

- 自動給餌器を使う場合は、事前に試運転をしておく
- トイレの掃除を忘れず、清潔な環境を保つ
- 薬が必要な子は、**与え忘れを防ぐ工夫を**

また、おうちで長時間お留守番をする場合は、**カメラや見守りサービス**も検討するといいかもしれません。

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## ☎ 緊急連絡先やサポート体制も確認を

お盆期間中は、動物病院やペットホテルも**休診日や短縮営業がある場合があります。**
当院も、8/11は 午後の診察時間が5時半までと、いつもより1時間短くなりますよ。
こういった情報は、ぜひ 事前に確認しておき、**何かあったときにどこに連絡すればよいかメモしておくと安心ですね。**

また、もし近隣に信頼できる家族やお友達がいれば、
「何かあったらお願いできますか」と**一言頼んでおくことも、心強い備えになります。**

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## 一緒に過ごす時間も、ちょっと特別に

もちろん、「おうちで過ごす派」のみなさんもいらっしゃると思います。
せっかくの連休。どうぶつたちとのんびり過ごせる時間があるなら、
**普段はできないケアや、じっくり遊ぶ時間**をとってみてはいかがでしょうか?

例えば…

- ブラッシングや耳掃除、歯磨きなどのケアをしてみる
- お気に入りのおもちゃで、しっかり遊ぶ時間をとる
- 普段よりゆっくり話しかけてあげる(←やってみてください!意外と効きます)

どうぶつたちにとっても、お盆の数日は**ちょっと特別な“ふだん”**にしてあげたいですね。

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お盆は、みなさんとどうぶつたちの暮らしが、少し非日常になる季節。
だからこそ、**「いつも通り」を上手に守りながら、安心できる時間を過ごしてほしい**なと思います。

気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね。

みなさんのご来院、お待ちしています。

帰省やお出かけの前に。預ける?連れてく?チェックポイント

8月に入り、いよいよ本格的な夏休み・お盆シーズンに入りましたね。
みなさんの中には、ご家族で帰省されたり、ちょっとした旅行を予定している方も多いのではないでしょうか。

 

この時期、よくあるご相談が「うちの子どうしよう問題」。
つまり、「どうぶつたちを連れていく?」「それとも預ける?」という選択です。

 

どちらを選ぶにしても、ちょっとした準備と確認をしておくだけで、みなさんもどうぶつたちも安心して夏を過ごすことができます。
今日はそんな“夏のお出かけ前チェック”について、まとめてみましたよ。

 

🏡 預ける場合のチェックポイント

ペットホテルや動物病院での預かりを考えているみなさん。
以下のポイントをぜひ確認してみてください。

① 施設の予約は早めに
お盆シーズンは混み合う時期です。直前では埋まってしまうことも。
信頼できる施設は、できるだけ早めの確保を!

② ワクチン・ノミダニ予防はOK?
施設によっては、混合ワクチン・狂犬病・ノミダニ予防が必須です。
接種証明の提示が必要な場合もあるため、早めにチェックを。
当院で接種いただいている方で、どうにも見当たらない…という方は、再発行もできますから、ご相談ください。

③ 環境の違いによるストレスに配慮を
知らない場所で過ごすことは、わんちゃん・ねこさんにとって 大きなストレスになります。
お気に入りの毛布やおもちゃ、ごはんなど、「いつも通り」を持たせてあげると安心感につながります。

 

🚗 連れていく場合のチェックポイント

一緒に旅行や帰省を考えているみなさんも、注意したいポイントがあります。

① 移動手段に応じた準備
・車移動 → キャリーでの安全確保と、車内温度管理が大切です。
・新幹線や飛行機 → 各社のルールを事前に確認しましょう。
特に航空機は、本人や書類はもちろん、ケージに制限が設けられてるなど、一般的に車や電車よりも 厳しいことが多いです。
急に空港近くのペットホテルに預けるとか、ケージを購入するなんてことになると、みなさんも大変ですから、必ず確認を。
最近では、SNSやブログに、体験記としていろいろ書いてる方も多いですが、そういったルールはある日突然変わるもの。
常に、公式の最新情報を集めるよう、心がけてくださいね。

 

② 宿泊先はどうぶつOKか確認
ペット同伴可の宿泊施設でも、頭数制限・サイズ制限・同伴エリアの制限があることも。
最近よく耳にするのが、朝食ブッフェを楽しみにしていたら、どうぶつNGで。
交代で食べに行こうにも、申し込んであるレジャーの予定に間に合わなくなるので、泣く泣くルームサービスに変更した…というパターン。
せっかくの旅行で、こんなトラブルにならないよう、しっかり確認しておきましょう。

③ 緊急時の連絡先を調べておく
旅行先の近くにある動物病院の情報を調べておくと安心です。
スマホに登録しておくだけでも、万が一のときにすぐ行動できますよ。

 

 ✈️ 海外旅行の場合は、1年以上前から準備が必要なことも

「海外へ引っ越す/一緒に連れていく」場合は、さらに注意が必要です。
国によっては、狂犬病抗体価検査などを含めて1年近く準備期間が必要なケースもありますから。

渡航先の検疫ルールは国ごとに異なるため、
早めに大使館や検疫所、または動物病院に相談してくださいね。

 

お伝えしたいのは、「預ける/連れていく」どちらも、正解、ということです。

どうぶつたちにとって何が一番快適か、性格や体調を踏まえて考えることが大切ですよ。 
普段からあまり環境の変化に強くない子は、おうちやお馴染みの施設で過ごすほうが安心かもしれませんし、
逆に、みなさんと一緒なら安心して旅を楽しめる子もいますから。

そして、それをいちばん正しく判断できるのは、みなさんご自身です。

 

とはいえ、「これで大丈夫かな?」と不安に思われたら。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

みなさんのご来院、お待ちしています。

水、ちゃんと飲めてますか?夏の脱水にご用心

結局、雨はちゃんと降ったんだか、いつ明けたんだか、何なんだか…だった 今年の梅雨ですが、7月も下旬。
いよいよ夏の本番に突入ですね。
気温は35℃を超えるような日も続き、
どうぶつたちにとっても、わたしたち 人間にとっても かなり過酷な暑さです。

わたしたちもこまめな水分補給を心がけたい時期ですが、
わんちゃん・ねこさんたちも同じように「脱水」には要注意。

今回は、夏に増える脱水症状と、その予防法についてお話ししますよ。

 

みなさん、「水はいつでも置いてあるから大丈夫」と思っていませんか?

みなさんのおうちでも、きっとお水はいつでも飲めるようにしてあると思います。
ですが、暑さで体力が落ちていると、どうぶつたち自身が「飲みに行く元気がない」こともあるんですね。

特にシニアのどうぶつたちや、持病のある子、
また冷房が効いたお部屋で 長く過ごす子などは、
そもそも水の存在に気づきにくくなっていたり、飲む回数が減っていることがあります。

 

こんなサインが出ていたら、脱水の可能性もあります!

- おしっこの量や回数が少なくなっている
- 口の中が乾いていてネバついている
- 皮膚をつまんだあと、元に戻るのに時間がかかる
- 元気がなく、目がうつろ

特に、砂漠出身のねこさんは、もともと水をあまり飲まない傾向があるため、
脱水に気づきにくく、進行も早いと言われています。

「いつもと違うな…」と感じたら、様子を見るのではなく、早めの受診をおすすめします。

 

脱水を防ぐために、今日からできることは、

水飲み場を2か所以上にしてみましょう
 → リビングと寝室、リビングとトイレ前など、生活導線に合わせて置くのがポイントです

● お水の器を“お気に入り”にしてあげましょう
 → 浅めの器が好きな子、高さのある器が飲みやすい子、体格や性格によっても 好みは分かれます

● ウェットタイプのごはんやスープを取り入れましょう 
 → ごはんから水分をとることで、自然と補給量が増えます

● 氷や流れる水で遊びながら飲んでくれる子も
 → 冷たさや動きに反応して「飲むきっかけ」になる場合もあります

ただし、どうぶつは猫舌…つまり、極端に冷たすぎる水は 飲めないことが多いので、氷をいっぱい浮かべるよりは、1個だけ入れて いつもよりちょっと冷たい?くらいにとどめておいてくださいね。

 

いつも通りの生活でも、夏は消耗が激しいです。

暑さに「慣れてきたな」と思っていても、
実は体の中ではかなりの水分が失われているんです。

1日に必要な水分量は、体重1kgあたり約50mlと言われています。
5kgのわんちゃん・ねこさんであれば、250ml前後が目安なんですね。
(※ごはんの水分や、生活環境によって前後しますよ!)

「しっかり飲めてるかな?」と一度見直してみるだけでも、
夏バテや体調不良の予防につながりますよ。

 

何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

みなさんのご来院、お待ちしています。