はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

うっ、動くきしめん!?サナダ虫(瓜実条虫)は、ノミからうつります!

真田丸 という単語を見るたびに、どーーーーっしても 思い出してしまうんです。
動くきしめんのこと…。

サナダ虫 こと、瓜実条虫(うりざね・じょうちゅう)。
うちの子のウンチの中に動くきしめんがー!と、叫びながら来院される方、
だいぶ少なくはなりましたが まだまだいらっしゃいます。

この サナダ虫、ノミがいると 感染するリスクがぐんと上がります。
というのも、幼虫がノミの体内にいるから。
猫ちゃんやわんちゃんが、毛づくろいのときに ノミごと幼虫を飲み込んでしまって 感染したり、
知らずに ノミを踏みつぶした手足をなめて 感染したり。

実はこれ、人間にも同じことがいえるんです。
あなたにキスしようとしている そのわんちゃん、
さっきまで毛づくろいしていませんでしたか?
舌に ノミの死がいや サナダ虫の幼虫がついているかもしれません。
一日仕事や学校をがんばったあなたが モフモフしようとしている その猫ちゃん、
よーく見たらノミがついていたりしませんか?
幸せいっぱいに モフモフしているあなたの 口の中に、サナダ虫の幼虫ごと ノミが飛び込んでくるかもしれませんよ。
なんでも口に入れてしまう赤ちゃんや、紙をめくるときについ 指先を舐めるくせのあるおかあさん。
危険です。
おもちゃ箱からポイポイとおもちゃを投げてあそんだときに、偶然ノミを潰してしまったかも。
立ち上がろうとテーブルに手をついたとき、知らぬ間に 幼虫が手についてしまっているかも。

うんちに 動くきしめんが出てくると、おしりがものすごくかゆいんです。
それに…
お子さんが感染した場合、かゆいだけではすまない可能性があります。

1号の個人的な経験ですが、小学校の同級生で ギョウ虫検査に引っかかった子がいました。
このギョウ虫検査、去年 完全に検査の義務がなくなったのですが、20世紀に小学生だった1号は バリバリの検査世代。
朝いちばんで おしりにセロハンを貼りつける…なんて、小学生にとっては異常事態でしたから、検査の数日前から クラスじゅう大騒ぎだった記憶があります。
そんな中、ドッジボールが得意でガキ大将だったMくんが、まさかの陽性。
プライバシーとかの配慮があまりされなかったのか、その日のうちにはクラスは全員が知っていた気がします。
その日から彼のあだ名は「ギョウ虫」。
ドッジボールで彼の投げたボールに当たり、「ギョウ虫がうつったー!」と 泣き叫ぶ女の子も出るしまつで、Mくんはすっかり意気消沈、不登校となり、中学生になったときには 押しも押されぬりっぱなヤンキーに…。
目に見えないくらい小さな卵が、セロハンにちょっと貼りついただけのことなのに、Mくんは人生を狂わされたわけです。

これがもしサナダ虫だったなら、さらにえらいことになるでしょう。
なんせ、ウンチに動くきしめんがいるわけですから。
ギョウ虫 こと Mくんの比ではないくらいのいじめが待っているかもしれません。
あなたのお子さんや、お孫さんが、ノミ対策をしていなかったばっかりに サナダ虫のせいで人生を狂わされてしまったら。
そんなの、かわいそうすぎますよね。

わんちゃん、猫ちゃんの、ノミ対策をすれば、サナダ虫のせいでいじめられてしまう可能性は かなり下がります。
おさんぽや、ベランダでの日なたぼっこでも、ノミがついてしまうことはありますから、
インドア派だからと 油断は禁物。
当院では、つけるタイプのおくすりのほか、食べるタイプのおくすりも処方しております。
シャンプーやトリミングのタイミングを合わせる必要もなければ、ちゃんとついたかな?と心配しなくてもいい上、
フィラリアなど 他のおそろしい寄生虫も予防できるおくすり、
まずは今月 試してみませんか。
あなたのご来院、お待ちしております。

おそろしい虫にご用心!対策はこちらから☆

子どもの耳に 巨大な赤いデキモノができてビックリ仰天した1号。
かかりつけの先生に相談したら、アッサリ「虫刺されです、蚊でしょうね」と…。
乳幼児は、蚊に刺されて ビックリするくらい腫れることがあるんだそうです。
塗り薬で アッサリと良くなり痕も残らず 一件落着。
ひと安心しました。

この時期、どうしても 虫刺されが多くなってきます。
中でも、大問題になるのが ノミとダニ。
どちらも、こわーい病気をうつすばかりか、それ自体が ものすごく痒くてたいへんなんです。

ノミは、ノラ猫ちゃんには ほぼ間違いなく付いています。
ノラでなくても、外へ出る子は 対策をちゃんとしてなければたいがいノミが付いています。
わんちゃんも、公園や野原など 自然に触れる機会のある子は、付いてしまう可能性があります。
一度、家に入り込むと、しつこくしつこく残るので、お散歩に少しでも出る子は 必ず対策を!

わんちゃんや猫ちゃん経由でノミが家に入り込み、飼い主さまにつくと、ノミアレルギーを発症することがあります。
ものすごくかゆいだけでなく、皮膚がブッツブツになり、痕が残ることが多いようで、「夏だけど恥ずかしくて脚が出せない」とおっしゃる方 とても多いです。
恥ずかしい どころか、「自分の脚だけど気持ち悪くて、視界に入れたくなくて、履かざるをえない」とまで おっしゃる方も。
暑いのをがまんして 真夏に長ズボンやタイツを履くはめになるの、つらいですよね。

また、ダニも この時期おそろしい虫のひとつ。
わんちゃんや猫ちゃんが 公園などの野外から持ち込んでしまうダニは、カーペットなんかに付いているようなダニとはちがい、
さまざまなおそろしい病気を媒介する マダニ というダニです。
家の中などにふつうにいるダニとはちがい、大きくてしつこいマダニは、一度噛み付くとと 1週間くらい噛みつきっぱなし。
時間をかけてじっくりと血を吸い、代わりにおそろしい病原体をうつすことがあるんです。
しかも、無理やり引き剥がすと、噛み付いた口の部分が 残ってしまうことも。
そこからばい菌が入り込んだり、また別の病気になったりと、ダニに噛まれたことで どんどん負のスパイラルにはまることが とても多いんです。
マダニは、たくさんのおそろしい病気を媒介しますが、中でもSFTSという病気が 最近大きな問題になっています。
これは、死んでしまうこともあるのに、治療法のまだない病気。
狂犬病とおなじなんです。

このような、おそろしい病気から 家族を守るため、
ノミ・ダニ対策は、動物病院で きちんと処方してもらいましょう。
やっっすいけど 効果は微妙なもの 使っていませんか?
並行輸入品や首輪、ウエア、アロマなど、怪しげなもの 使っていませんか?
せっかくお金や手間をかけるなら、ちゃんと効果のあるもの 使いたいですよね。
効果のあるかないかわからないものを、皮膚に付けたり飲ませたり…それって、なんかおかしくないですか?
大切な家族だからこそ、信頼できるものを 使ってあげましょう。

信頼に応えたい。
あなたのご来院 お待ちしています。

暑いサイン、見逃さないで!サマーカットのご予約はお早めに☆

あっついですねー!
保育園に着くころには 子ども以上に汗だくの1号。
こんなに汗をかいているのに、体重がいっさい減らないのが不思議です。
もしかすると 1号って 物理学の常識を超えた存在なのかも…

1号は暑さにやられて 少々おかしくなっている様子ですが、
実際 この急に続いている暑さで 体調がおかしくなっている子が増えています。
吐いたり 下したり、そこまでいかなくても 食欲が減ったり なんとなく元気がなかったり。
それ、みーんな 暑いよー のサインなんです。

ただ暑いところにいるだけで、体力はどんどん奪われていきます。
わんちゃんたちは、毛皮を着ていますから、暑さがいっそう堪えます。
少しでも涼しくなれるよう、毛皮の層を減らしましょう。
そのためには、やっぱりサマーカット。
仕上げの長さは1cm以内、真夏には5mmくらいが 涼しさも長持ちします。

このくらい短くするとなると、おうちでのバリカンで ケガをさせてしまうリスクがとても高いですから、やっぱりプロのカットがおすすめです。
あばれん坊や怖がりで、よそのサロンで断られた…という子や、相性の悪い方がいて トリミングがトラウマになってしまった子も、ご安心を。
全国を渡り歩いたけど、うちの子をカットできたのはUさんだけ!と言わしめた スーパートリマーさんを有する 当院。
この夏はサマーカットに!いっしょに チャレンジしてみませんか。

トリミングのご予約枠、どんどん埋まってきています。
週末や 朝早い枠から どんどん埋まってしまいますから、ご希望のお日にち・時間帯のある方は お早めにお電話ください。
お電話、お待ちしています。

動物病院がおしえる 必殺・ペットの毛のお掃除法!

抜け毛、舞ってますかー?




夏も近づく 八十八夜。

最後まで頑張ってきた 冬毛がついに抜けて、夏毛に生え変わる時期。

抜け毛舞い散る 季節ですね。






わんちゃんの足腰のためにと、床を絨毯敷きにしている方も 多いと思いますが、

今の時期は あちこち毛だらけになってしまって 見て見ぬ振りをしていたりはしませんか。

…でも、重い掃除機を持って、力を入れてグイグイ吸うの たいへんですよね。

汗だくになるし、たいへんなわりに イマイチ毛が取れないし。




実は、当院も 玄関やトリミングサロンの入り口にマットを敷いています。

毛を院外へ出して ご近所迷惑にならないためのマットですから、ものすごく毛の絡みがいいのですが、

掃除機できちんと吸っておかないと 役割を果たしてくれないので、

掃除機づかいが とても大切なんです。

でも、当院スタッフ、汗だくになって必死に掃除機をかけている人は 誰もいません。みんな朝から、涼しい顔で掃除機がけしています。

それは、コツをつかんでいるからなんです。




コツ① ヘッドはゆーっくり動かす




掃除機をすばやく動かすと、ゴミを取り残しやすくなる…と メーカーさんはみんな言っています。(1号調べ)

なので、とにかく ゆーっくり ゆーっくり動かすことを心がけます。

自走式ヘッドの掃除機なら、手は掃除機を支えるだけ。

掃除機を床にグイグイ押し付けたり、無駄に早く動かしたりすると、疲れるわ 吸えないわで、散々な目にあいますよ。




コツ②取れないごみはちょこちょこ掛けが効く!





そうはいっても、取れないごみ、ありますよね。

ちょっと塊になった毛とか、紙くずみたいなもの。


手で取れるかもしれないけど、触るのもイヤだし…


そんなとき、掃除機をちょこちょこ動かすのが効くんです!


ごみやその周りを、つめでカリカリ削り取るようなイメージで、ちょこちょこと動かしてみてください。


そのとき、力を入れないのがコツ!





基本的には、ヘッドはゆっくり動かし、しつこくへばりついて取れないゴミだけ ヘッドをちょこちょこと動かす方法。


ぜひ、一度 お試しください。


思っていたよりもずっと簡単に 毛だらけのじゅうたんがきれいになりますよ!





動物病院が教える おそうじのコツ…でした。


1号、ほんとうは おそうじ 苦手なんですけど。(="=;;;;;;;;;;;;;;;;;)


おそうじ好きさんにも、おそうじ苦手さんにも 優しい病院を目指しています。

あなたのご来院、お待ちしています。

雨続きの日々はもうすぐそこ…梅雨には備えが肝心です!

ゴールデンウィークが明け また日常が 帰ってきましたね。
長いお休みだった方も、当院のように休まず駆け抜けた方も、
むしろいつもより大変だったわ!!な方も。
みなさま おつかれさまです m(_ _)m

さて、ゴールデンウィークが明けると 今度は梅雨の声が聞こえてきますね。
実際、昨日今日と、スッキリしないお天気が 続いています。

梅雨といえば、皮膚病が悪化しやすい時期。
かゆくなったり 赤くなったり フケがたくさん出たりしていませんか。
かゆがるから フケが出るからと 乱暴にブラッシングしたり、搔きむしるままにしていると、皮膚病は悪化していく一方なんです。
シャンプーしてあげれば ほとんどの子で症状は良くなりますが、合わないシャンプーを使ったり しっかり地肌を乾かさなければ 逆効果になってしまいます。

へたにお家でシャンプーして、結局薬を飲むはめになった子、
そこから皮膚が一気に悪化し 病院通いがやめられない子、
毎年たくさんいるんです。

まず、プロの薬浴でしっかりと皮膚の状態をリセットし、それから獣医師がその子の症状にあわせて処方した薬用シャンプーを使っていく。
これが一番の早道です。
当院では、定期的にご来院いただく プロによる薬浴治療プログラムはもちろん、
お家でのケアをご希望の方には、経験豊富なトリマーが やり方を直接お伝えしています。
シワの奥まで スッキリ洗い流すコツや、毛穴の一つ一つに至るまで しっかり乾かしつつも嫌がって暴れないやり方。
その子ごとに 一番の方法をお伝えしますよ。

梅雨の前に、溜まった汚れをスッキリ洗い流して 皮膚をリセットしませんか。
あなたのご来院、お待ちしております。

今日は楽しいドッグラン…その前に!

ゴールデンウィーク、楽しんでますかー?

お天気もよく、1号家近くのドッグランは連日 大にぎわい。
登録制で、無料で利用できるのですが、
入り口に大きく「狂犬病の予防接種を受けていない犬は利用できません!」とあるためか、
登録事務所から すごすごと帰っていくご家族も ちらほら…。
シルバー人材センターから派遣されているとおぼしき 管理人さんいわく、
「証明書持ってなくても、獣医さんや役所の人に電話とかで確認できれば、うちはいいことにしてるけどね。あなた知ってる?狂犬病って、日本じゃもう60年くらい出てないんだってね。わたしは子どもの頃に見たことがあってね…あれはほんとにおそろしい病気だよ。それでね…」(以下、30分ほどお話が続く)

1号家の近くにあるのは 市の施設なのですが、民間の施設ではもっと厳しいところもあると聞きます。
今日はドッグランで思い切り遊ぶぞー!と張り切って来たのに、注射をしてないばっかりに 帰るはめになるなんて くやしいですよね。

当院近くの 小金井公園にも、登録制のドッグランがあります。
こちらは、市町村に登録しているしるしの 鑑札と、狂犬病予防接種済票の提示が必須だとか。
当院では、予防接種も 鑑札と済票の発行手続きも 代行を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

あなたのご来院、お待ちしております。

ほんとうにこわーい虫のおはなし

今日も今日とて 体調不良。
相変わらずデスボイスの 代診1号です。
保育園児こわい。

この時期、動物病院というのは ものすごく混み合うのですが、元気に来て元気に帰っていく子がほとんど。
動物が好きで獣医師を目指したわたしたちにとっては、 みんなが元気に帰っていくことは ほんとうに嬉しいことなんです。

そんな、元気に来て元気に帰っていくための手段の一つが、病気の予防。
実は、地球上でもっともたくさん人を殺した「最強の殺人生物」は 蚊 なんだそうです。
直接殺すのではなく、さまざまなおそろしい病気をうつすから…なんだとか。
熱帯の国々では何万人と犠牲になっている マラリア、3歳くらい(地域によっては生後6ヶ月ごろ)に予防接種をすすめられる 日本脳炎リオ五輪を前に話題の ジカ熱など、
蚊によってうつされる病気は 種類も多いし、命をおびやかすようなものも とても多いんです。

そんな 蚊からうつされる、わんちゃんにとってこわーい病気が フィラリア症。
当院では、錠剤タイプ、ジャーキータイプのほか、飲み薬がどうしても苦手な子のために 背中につけるタイプのおくすりもご用意しています。
どれも、インターネット通販などで出回っているような 怪しい個人輸入モノでもなければ、効果の怪しい模倣品でもない、信頼できるおくすりです。

どれも フィラリア症が予防できる…だけではなく、
使うだけで おなかの虫や、ノミやダニなど ほかのこわい虫を予防できたりします。

おなかの虫は それ自体がもう病気のもとですし、
ノミは かつて黒死病と恐れられた ペストを、
ダニは ツツガムシ病や 数年前に話題となったSFTSという病気をうつすことで知られています。
これらは、どれも 人間にうつる病気ですし、うつってしまった場合は 死んでしまうこともある重病です。

蚊を100%避けるのは 難しいですよね。
お散歩に出かけたり、窓辺やベランダで日光浴をしたりするなら、ノミやダニがつく可能性も ゼロではありませんから、
なんの予防もしていなければ、こんなおそろしい病気にかかってしまう可能性があるんです。

気温がだんだん高くなってきて、虫たちの動きもだいぶ活発になってきました。
おそろしい病気をうつされてしまう前に…
月1回の予防で、元気に過ごしましょう。
あなたのご来院、お待ちしています。