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はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

アロマ大掃除はちょっと待った!危険なアロマにご注意を

大掃除の季節です。
今年は、22条届出の年 というのもあり、例年以上に大掃除の重要な年。
掃除は好きではないけれど、掃除道具は好きな1号。
掃除機から 各種洗剤まで、情報収集が楽しい時期です。

さて、情報収集を続けていると、なんとなく流行りみたいなものが見えてきます。
ここ最近、ゴシゴシこする とか、とにかくがんばってキレイにする というより、ラクしてキレイに を謳ったものがとにかく多いです。
激●ち君などのメラミンスポンジが大きく取り上げられるようになったころから、この傾向は続いている気がします。
そして、そんな ラクしてキレイに の流れで、セスキや重曹といったものを使う方も増えてきました。
界面活性剤を含み、油汚れを乳化して落とす…いわゆるオイルクレンジングのような洗剤を使うのではなく、pHをアルカリに傾けることで、油汚れをはじめ 酸性の汚れが簡単に落ちるというもの。
こういったアルカリ化剤のたぐいは、環境にかける負荷が小さく、洗剤に比べて安く入手しやすいため、ナチュラルクリーニング とか、エコおそうじ なんて言われることも。
洗剤残りなどを気にしなくてもいいので、ペットや赤ちゃんのいるおうちでは、洗剤をやめて家じゅうこれ!という記事も見かけました。

いわゆる洗剤には、たいがい香りがついているもの。
ミント(ハッカ)などのスッキリする香りや、グリーンの香り、なつかしの昭和の石けんを思わせる香りのものまで。
いっぽう、セスキや重曹はただ粉を水に溶かしただけの無臭の洗浄液です。
なんの匂いもないので、「精油を混ぜて、好きな香りを楽しみましょう」なんて書いてあるサイトも。

でもね。
ペットや 赤ちゃんのいるおうちこそ、精油を使うには注意が必要なんです。
精油というのは、植物のつくりだすさまざまな物質を うんと濃縮したもの。
効き目も濃いですが、副作用の出かたも強いのです。

猫さんは、身体のつくり上、代謝できない物質を含む精油が何種類かあり、少量でも中毒を起こす危険があります。
違う言い方をすれば、猫さんの身体に取り込まれたときに ごく微量であっても命の保証のない精油がいくつもある…ということ。
身体に取り込まれる というのは、皮膚に塗るだけでなく、吸い込む という経路でも。
つまり、いい香りでアロマ大掃除 のつもりが、大切な猫さんを苦しめたり、寿命を縮めることにもなりかねない ということなんです。

では、具体的にどんな精油が危険なのかというと、
パチュリ、ミルラ、ペパーミント、ローズマリー カンファー、レモン、グレープフルーツ、サイプレス、ユーカリ、ティーツリー、フランキンセンス、…
アロマ掃除やアロマ洗濯をすすめるサイトに載っていたものだけでも こんなにありますが、他にもまだまだあるんです。

先生によっては、「猫さんの皮膚に塗らなければ大丈夫」という先生もいますが、当院はあまりおすすめしません。
他に方法がないのならともかく、拭き掃除や磨き掃除に使う洗浄液が無臭だって、何も問題ないからです。
掃除の間いい香りを楽しみたいのなら、マスクに精油を付けて掃除すればいいこと。
わざわざ洗浄液に精油を加え、危険を冒す必要はありませんよね。

精油でオシャレなアロマライフ も素敵ですが、使い方には注意が必要。
原液を使わない・必ず薄める という一般的なことはもちろん、猫さんには舐めさせない・触らせない ということにも気をつけて アロマを楽しんでくださいね。

 

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ボクは全然平気なんですけどね…(クリオ君はブロンズ製)