はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

シニア期、元気そうでも変わってきていること


お正月のことです。
実家のビーグルを散歩に連れて行こうとしたところ、しぶい顔をされ、いっこうに立ち上がらない 犬。
…え?お散歩大好きなのになぜ??
となり、改めて、散歩だよ?と語りかけましたが、寝そべったまま こちらをチラ見するのみ…
しかたなく、ただ実家の周りをウロウロするだけの不審な人となってきました。

 

「年はとってきたけど、まだ元気そうだから大丈夫かな」
シニア期に入ったわんちゃん・ねこさんを見て、そう感じているみなさんも多いかもしれません。

 

確かに、ごはんも食べているし、散歩にも行けるし、大きな病気があるわけでもない。
でも、シニア期の変化は、急に分かりやすく出てくるものばかりではありません。
少しずつ、静かに進んでいくことが多いのが特徴です。

 

たとえば、
・寝ている時間が増えた
・呼んでも反応がゆっくりになった
・動き出すまでに少し時間がかかる
・夜中に起きてウロウロするようになった
こうした変化は、「老化だから仕方ない」と思われがちですが、体の中ではさまざまな変化が起きています。

 

シニア期になると、筋力や関節の柔軟性が低下しやすくなります。
同時に、内臓の働きも少しずつ変化し、若い頃と同じようにはいかなくなってきます。
その結果、疲れやすくなったり、回復に時間がかかったりするのです。

 

わんちゃんでは、
・散歩の距離が短くなった
・段差を嫌がるようになった
・寝起きに動きづらそうにする
といった様子が、体の変化のサインになることがあります。

ねこさんの場合は、
・高いところに登らなくなった
・ジャンプを失敗することが増えた
・毛づくろいが雑になってきた
など、よりさりげない形で変化が表れることも少なくありません。

 

こうした変化は、「すぐに治療が必要」という状態ではないことも多いですが、
今の状態を把握しておくことが、その後の安心につながります。
必要に応じて、ごはんの見直しや、生活環境の調整、体への負担を減らす工夫をすることで、
どうぶつたちが快適に過ごせる時間を延ばすことができますよ。

 

シニア期は、「何かあってから」ではなく、「何もないうちに」気づいてあげることが大切な時期です。
元気そうに見えても、体の中では変化が進んでいることがあります。

 

「これって年のせいかな?」と迷うようなことがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。
ちょっとした確認が、安心につながることもたくさんあります。

どうぶつたちと、まだまだ一緒にいたいから。
シニア期ならではの変化、見守っていきましょう。

 

みなさんのご来院、お待ちしています。