はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

マイクロチップを入れましょう!

新年度になって、はや 1週間が経ちました。
みなさん、いかが お過ごしですか。

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今年の桜


当院のある 小平市では、コロナ対策のため 集団接種は今年も行いません。
市のウェブサイトにも、動物病院で受けるように、と記載がありました。
当院では、集団接種と同じ料金で、小平市小金井市にお住まいの方の狂犬病ワクチン接種はもちろん、接種後のお手続きの 代行もしています。
連れてきていただくだけで、必要な注射もお手続きも完了しますから、ぜひご利用ください。


さて、狂犬病予防注射といえば、4月から6月。
いよいよ、来年の6月には、マイクロチップ装着が義務化されます。
でも、実際にマイクロチップ、入っていますか?


マイクロチップは、ごく小さなガラスの中に、ICチップが入ったもの。
ガラスといっても、生体適合ガラスですから、異物反応を起こす確率はほとんどなく、
ひどく骨折し、骨が砕けて くっつく見込みがなくなってしまったとき、骨の代わりに入れる。
歯根がだめになったとき、その代わりに入れる。
そういったときにも使われるくらい、安全性の高いもので、ガラスと名前はついていますが 割れてしまう可能性も ほとんどないといわれています。


マイクロチップを入れる理由は、個体識別のため。
取り違えがないよう、マイクロチップを入れるのです。
マイクロチップは、首輪につける迷子札とは違って、個人情報を常に人目につくところへ出しているわけではありません。
それに、体の中に埋め込むものですから、外れてしまう可能性はうんと低いため、より確実と言われています。


今のところ、マイクロチップリーダーから読み取れるのは、番号のみ。
飼い主様のご住所やお名前などを 番号と一緒に獣医師会やデータバンクに登録しておく、
つまり、****番のチップが入った**ちゃんの飼い主様は**様で、お住まいは**に といった情報を預けていただくことで、初めて 迷子や災害の時に 役に立ちます。
時々、悪い人にチップを読み取られると個人情報が漏れるんじゃ・・と心配される方がいらっしゃいますが、この登録した情報を見られるのは、基本的には自治体など。
たとえ 番号が読み取れたとしても、ごく限られた人しか実際の情報にはアクセスできませんので、ご安心ください。


でも、ヒトのマイナンバーと同じように、これから発展する可能性も大きいのが マイクロチップ
いつかは、読み取っただけで ワクチンの接種歴や ノミダニ対策をいつやったか、
最近どこの病院へかかったか、どんな病気になったことがあり どんな体質なのか・・
そんなことまで わかるようになるかもしれませんね。
実際に、マイクロチップを読み取ると 体温測定ができるタイプのチップとリーダーもあるようです。
一時終売になっていたものが、時代に合わせ 新しく生まれ変わったのかもしれません。


このように、未来を感じさせる マイクロチップ
来年、2022年の6月以降は、装着が義務化されます。
当面は、新しく販売される子だけの予定ですが、いずれは全てのペットに装着させることを目指すようですよ。
装着によって、個体が識別できるようになると、その子の飼い主様が誰なのかが明確になります。
これは 動物愛護にもつながりますから、施行を待たず ぜひ早めに装着をしてください。


当院では、マイクロチップの装着も行なっています。
狂犬病ワクチンで来たついでに・・
避妊や去勢の手術と合わせて・・
いろんなタイミングで 一緒に装着してしまうことをお勧めしますよ。


あなたのご来院、お待ちしております。