はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

腰痛の朝に

花粉を感じる朝です。
緊急事態宣言が出て いよいよ3週間になりますね。
そして、武漢での都市封鎖から1年。
まだまだ事態は予断を許しません。
ソーシャルディスタンス、マスク、手洗い、そして 一人静かに食事を楽しむ生活。
もう少し続けていきましょう。
死なない、死なせない、そして押さえ込むために。

 

昨夏、ギックリ腰デビューを果たした1号。
先週再再発したのですが、土曜から急速に悪化。
陣痛でも起きず、助産師さんをして 鉄壁の眠り とまで言わしめたのに、まさかの痛みで起きる事態になりました。
ギックリ腰デビュー当初からお世話になっている ゴッドハンド整骨院があり、今回も再再発時から通っているのですが、むちゃくちゃ歪みましたよ!何したの!?と言われたものの、心当たりがなく…
姿勢を変えると 5秒後くらいに拍動するような痛みが走り、数秒間悶絶…を繰り返しています。

 

体幹をひねる動きが辛いので、もう ちょっと向きを変えるために、いちいちピボットターン。
1号のイメージの中では、スラムダンクか八村塁選手のような 機敏な動きをしていたのですが、家人に「…ムラタセイサク君?」と聞かれ 考えを改めました。

ちょうど、寒くなったり 暖かくなったりと、気圧が乱高下して 腰痛や関節痛の出やすい時期でもありますから。
安静にしつつ ほどほどに動いて 回復していければな…と思っています。

 

とはいえ、こんなとき、温めていいものやら 冷やすものやら よくわかりませんね。
先生いわく、発症するきっかけがあったのなら そこから2、3日以内は冷やし、それ以降は温めるのがよいのだそう。
どうぶつと同じですね!と言ったら 笑っておられました。

 

そうなんです。
どうぶつたちは、腰や関節が痛いときは、痛くなってすぐは 冷やします。
そして、痛みが出てから2、3日経ったら、今度は温めます。
というのも、痛みが出始めてすぐは、炎症といって 書いて字のごとく 患部が熱を持つから。
ここでは、冷やしてあげることで 痛みを取ります。
その後は、温めて 血行をよくし、回復を助けたり 痛みを感じさせる物質が 患部から早くなくなるようにするとよいのです。

 

ヒトとの決定的な違いは、どうぶつには湿布が使えないということ。
特に、ねこさんは、湿布の痛み止めが効きすぎて 肝臓を壊し、死んでしまうこともあります。
わんちゃんも、飲み込んでしまうことがあり、お腹の中で詰まってしまうととても危険。
塗るタイプの痛み止めジェルも、痛み止めはもちろん、冷たいタイプはメンソールが、温かいタイプはカプサイシンが、それぞれどうぶつの嗅覚には辛いのです。
神経痛や関節痛には、動物病院からもらったお薬だけを 使うようにしてくださいね。

 

もし、他に何かしてあげたい!と思った方は、ぜひ 温めるか、痛みが出てすぐの数日間は 冷やしてあげましょう。
ホッカイロのような、それ自体が発熱するものは、いつのまにか熱くなりすぎてしまうこともあります。
温めた温度以上に熱くなることのない、湯たんぽや 温めたこんにゃくがおすすめですよ。

 

当院では、痛みの強さや原因に合わせて、痛み止めや ビタミン剤など、注射や飲み薬を使った治療も行います。
体質にもよりますが、サプリメントを処方することも。
どうぶつ用に作られた 動物病院専売品ももちろんいいのですが、サプリメントは結局続けられてナンボですから、症状がおさまってきたら お近くの薬局で手軽に買えるものをご案内いたします。

 

ヒトも 動物種は違えども、同じような仕組みで回復していくのかな…
今日もなんとしても整骨院へ行くぞ!と決意を固めながら そんなことを思う1号なのでした。
ああー腰が痛いーー

 

腰痛に苦しむあなたも、腰は大丈夫な うらやましいあなたも。
あなたのご来院、お待ちしています。