はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

入れよう!マイクロチップ

台風19号から、1年が経ちました。
長いようで、短いようで、世界はすっかり変わったようで、地続きのようで…
感慨の深い秋です。


コロナ禍の中でも、政治は進んでいて、この夏、改正された動物愛護法が 施行されています。
さまざまな意見はあるでしょうが、今回の改正で、わたしたち 一般的な飼い主に、特に大きく影響するのが マイクロチップ装着だと思います。


これは、既に 家族と暮らしている子たちには、努力義務とされています。
つまり、装着していないから 即どうこう… というわけではないのですね。
とはいえ、義務ではありますから、やっておくに越したことはありません。
なにより、装着してあれば、万一迷子になったりしても 家に帰れる可能性が飛躍的に高まります。


もともと、犬には、畜犬登録といって、戸籍だとか 住民票に近い制度があります。
これがあるから、鑑札がもらえ、毎年 狂犬病ワクチンのハガキが 自治体から届くのですね。
でも、猫さんには そういった仕組みは今までありませんでした。


東日本大震災のとき、迷子になった子がたくさんいましたが、鑑札を着けていた子は、100%飼い主さんのもとに帰れたそうです。
でも、着けていなかった子は、未だに帰れていない子も たくさんいるのですね。


このように、何かあって 飼い主さまとはぐれてしまった場合でも、確実におうちに戻って来られるようにするのが マイクロチップの役目です。


そして、地域猫のように、誰かひとりの飼い猫というより、その地域で暮らしている猫さん。
こういった子たちもまた、マイクロチップの恩恵が大きく、
マイクロチップをつけると、個体識別ができるようになる、つまり、確実にその子とわかるようになります。
すると、たとえば 避妊や去勢の手術を済ませた子なのかどうか?や、その地域に地域猫はいったい何頭いるのか?といったことが把握できます。
手術しているかどうか?は、さくら猫かどうかでも 判別できますが、長毛の子や カットの方法次第では、わかりにくい場合もありますものね。
そして、数となるとやはり 見た目では限界があります。
同じ人の写真でも、角度や時間帯によっては 別の人のように見えたりしますものね。
猫さんも同じなんです。
1匹と思われていたけれど、実は3匹いた!なんてこと、猫さんの保護をしていると しょっちゅうあるのだそうですよ。


そんなわけで、これからお迎えする子だけでなく、もう飼っている子にも メリットの大きいマイクロチップ
実際に義務化するのは 来年からですが、始まってしばらくは 混雑が予想されます。
そこで、おすすめなのが、今のうちに入れてしまうこと。
早めに入れておくことで、万一の備えにもなりますから。


当院では、マイクロチップの在庫を 常に確保するようにしています。
ご希望があれば、その場で入れることもできますよ。
当院でマイクロチップを入れていただいた方にお渡ししている書類は、そのまま 海外渡航にもお使いいただけます。


あなたのご来院、お待ちしています。