はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

同行避難は、備えが肝心

先週末は関東でもたくさん降りました。
大雨警報の出ている時間帯、1号は車で家から少し離れたところにおり、そのまま警報地帯に突入していくことに。
ほんとうに、シャワーかのように、ピタリと止まり、そしてまたドシャーッと降るのですよね。
雷も鳴りまくりで、子どもたちも後部座席でキャーキャー大騒ぎでした。
九州のみなさんに比べれば、あんなの ちょっと体験した 程度にすぎませんが、これが何日も続いたらそれは…と、納得させられる勢いの雨でした。
梅雨明けが近い と、言われる今。
ようやく…!と、少し 安堵の気持ちが湧いてきますね。
でも、明ける前に またたくさん降るという予想も あるのだとか。
最後まで 油断せずにいきましょう。


さて、同行避難の話です。
ふだんから、同行避難は肩身が狭いといいますね。
やはり、いつもと全く違う環境に置かれるわけですから、負担も大きいです。
いつもは吠えたり噛んだりしないような子でも、同行避難中には 大きなストレスがかかりますから、ふだんからは想像もできないような行動に出てしまう可能性があります。
だからといって、連れていかないのも難しいですし、車などでずっと過ごすのも 人間がエコノミークラス症候群になってしまう可能性があるし。


そして、現在は、コロナウイルスの問題があります。
犬や猫が 人間にうつすということは考えにくいとされていますが、少なくとも 感染する可能性はあるということ。
これは、病気が急速に広まっていく中でわかってきたことで、獣医師においての WHOに似た組織である、OIEも認めていることです。
周りの人に広めてしまったら…周りの人にうつされてしまったら…
それでなくても周りの目が気になってしまうのに、なかなかに難しいのが、同行避難なのですね。


現実的には、やはり どうぶつたちは車に、そして ご家族は交代で室内へ…という避難方法になるのではないかと思います。
そうなった場合に備え、ペットフードとペットシーツ、リードの3点セットを車内に置いておくことをお勧めします。
カリカリやパウチなど、多少暑くても 悪くなりにくいフードにしておけば、ふだんから入れっぱなしにできます。
手間が省けるのですね。
また、スペースがあれば、折り畳みタイプやソフトタイプでもかまいませんので、ケージも入れておきましょう。
ねこさんの場合は特に、ケージなしで車内で自由にさせるよりも、ケージで過ごさせてあげる方が かえって寛げる場合も多いのです。
どうぶつたちは車で過ごし、ご家族は交代でとなると、どうしても人間が車に出入りする必要がありますが、ケージに入っていないと、何かの拍子にパニックになるなどして 飛び出してしまうこともあります。
特に、ふだんと違う環境で雷など大きな音と光がすると、どうぶつたちはとてもパニックになりやすいのでね。


どうぶつたちを連れていても、いなくても、避難には 備えが大切です。
この雨で、非常持ち出し袋などを見直された方も多いと思います。
その 片隅に、どうぶつたちのグッズも ぜひ。
おそらくは、人間よりも 支援物資の到着は遅くなりますから。


そして、ふだんからの健康管理も、備えの一つ。
持病があり、お薬が欠かせないとなると、単純に持ち出すものが増えてしまいますから。
健康管理のお手伝いは、当院にお任せください。
あなたのご来院、お待ちしています。