はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

セカンドオピニオンのその後で

平昌オリンピック、盛り上がっていますね!!
連日のメダルラッシュのおかげで、選手本人はもちろん、喜んでいる人の顔をテレビでたくさん見かけるようになり、嬉しい1号です。

今回は、前回の 「セカンドオピニオンの流儀」の後編をお届けします。
というのも、コメントや お声がけをいただいたから。
セカンドオピニオンに興味があるという方は多いのですが、その後どうなるの?と疑問に思われる方も多いようですね。
紹介先の病院、一度や二度行くのは都合がつくけれど、毎週通うとか、これからはずっと紹介先で ということになると正直きついから、セカンドオピニオンを取りたいけれど取れない…といったご相談もありました。

実は、セカンドオピニオンというのは、ご紹介してハイ終わり…とはならないことがほとんど。
受ける病院は、たいてい広くて大きいので、通いにくい場所であることが多いです。
都内の比較的便利なところにある病院でも、駐車場がまさかの3台とか、けっこうあります。
また、先生もたくさんの受診希望の患者さんを待たせておられることが多く、先生でないとダメな診断や処方はともかく、経過を観察するための定期通院や、決まったお薬のお渡しは、紹介元の病院でというのが基本。
セカンドオピニオンから、完全に紹介先へ転院となることのほうが、ずっと少ないのです。

そんなわけで、ご紹介先の病院さんを受診され、他の先生のご意見を聞いたり、手術や放射線治療などの高度医療を受けたりしたあと、定期通院や決まったおくすりの処方などは、当院で行うことが多いのですが、
「紹介先の先生はどんなご意見でしたか」
「どんな薬を処方されましたか」
「治療方針はどのようになりましたか」
など、当院に戻ってこられた患者さまにお聞きすると、「先生が連絡するとおっしゃっていたので…」とおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。
確かに、そうなのですが、ご紹介先の先生は多忙でいらっしゃることがとても多いです。
病院にもよりますが、海外でのセミナー、雑誌の記事や書籍、論文などの執筆、学会出席、講演と、たくさんの受診希望の患者さんの診察・治療のほかにも、さまざまな仕事を抱えておられる先生がほとんどです。
こういった先生に診ていただくと、やはり紹介もとの病院=当院などへの連絡はどうしても後回しになりがちなんですね。
セカンドオピニオンで受診されたら、おくすりの内容や治療方針など、ぜひよく聞いてきていただきたいなと思います。

 

ご協力、よろしくお願いいたします。