梅雨入りも近いか?と、思わせるような曇り空です。
そんなここ数日、続けていただいたご相談があります。
「野鳥のヒナ/子猫が落ちているが、拾ったほうがいいでしょうか?」というもの。
結論から言います。
拾ってはいけません。
電話をくださる方は、ほとんどが善意の塊です。
とっても弱ってるように見えるんです、うずくまって助けを求めているんです。こっちを見て、助けてって言ってるみたいで…。
切々と訴えて来られる方も多いのですが、拾ってはいけないんです。
お願いだから、拾わないでください。
野鳥のヒナ。
実は、彼らは今、飛び方の練習中なんです。
まだ長いこと飛べない、親鳥のようにうまく飛べないヒナたちは、地面に降りて休んでいることが。
でも、ただちょっと休憩しているだけなのに、ケガをして飛べない状態と見間違えられてしまうんですね。
明らかにダラダラと血が出ているとかいう状況でなければ、野鳥のヒナの保護は必要ないんです。
そっと離れて、見守ってあげてください。
子猫。
子猫が一匹だけウロウロしてる!保護しなきゃ!という方、よくいらっしゃいます。
実は、彼らは、育児放棄されたり迷子になってしまったわけではなく、親についていっているんです。
ただ、親は動きがすばやく、逃げるのも隠れるのもうまいので、子猫が目立ってしまい、ひとりぼっちに見えてしまうんですね。
ひとりぼっちに見える子猫にも、保護は必要ないんです。
そっと離れて、見守ってあげましょう。
必要もないのに保護してしまうのは、親から子どもを引き離すこと、誘拐と同じです。
善意から保護しようとしたのに、却って親子に悲しい思いをさせてしまったとしたら?
本末転倒ですよね。
保護したほうがいいのか?しなくてもいいのか?
実は、簡単に見分ける方法があります。
保護したほうがいいのかな?と迷う場合、保護は必要なし!です。
明らかに血がダラダラ出ているとか、大きなカラスなんかにいじめられているとか。
そんな状況だったら、保護すべき?助けてあげたほうがいいかな??なんて、迷いませんよね。
でも、地面にうずくまっていて、顔を上げてこっちを見てる。痩せてるようにも見えるけど、汚れてるだけかも。
保護すべき?それとも、保護はいらない??と迷ったら。
それは、保護は必要なし のサインです。
そっと離れて 遠くから見守る助け方もあります。
なんでもかんでも、やたらに手を出すだけが 保護 ではないんです。
保護したつもりで 誘拐したあげく、家がペット禁止だからと 猫カフェへ持ち込んだり、置き去りにしていく人すらいるそうです。
そして、いいことした!小さな命を保護して救った!私優しい!と 自己満足…
そんなの、誰も幸せになりませんよね。
保護すべきか迷ったら、手は出さない。
手を出すのなら、一生面倒を見る。
それができないなら、遠くから見守る。
そういう保護の仕方もあります。
あなたの善意は、決して無駄にはなりませんよ。